意味ない声出し「バッチコイは求めず」 元プロの気鋭チームが重視する“将来の姿”

意味ない声出し「バッチコイは求めず」 元プロの気鋭チームが重視する“将来の姿”

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  • 更新日:2023/01/25
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兵庫・明石ボーイズJr.の筧裕次郎総監督【写真:橋本健吾】

創部8年目の「明石ボーイズJr.」、創部当初は野球経験者が2人だった

創部1年目は公式戦わずか1勝だったチームが、今や関西の強豪として知られるようになった。創部8年目の兵庫の軟式少年野球チーム「明石ボーイズJr.」で総監督を務めるのが、明徳義塾で全国制覇を経験し近鉄、オリックスでもプレーした筧裕次郎氏。選手には「目先の勝利ではなく将来、自分がどこの位置にいたいのか」を問いかけ、指導に情熱を注いでいる。

西日本学童大会ベスト8、オリックス・バファローズCUPベスト4など近年、着実に力をつけているのが神戸、明石、加古川を中心に活動する「明石ボーイズJr.」だ。昨季もバファローズJr.に選手を輩出した筧総監督は「創部1年目は公式戦で1勝をあげるのがやっとでした」と当時を振り返る。

チーム結成当初は約30人の子どもたちが集まったが、野球経験者は2人だけだった。敗戦が続く中でも、筧総監督が選手に求めたのは「将来、どのような選手になっていたいか。目指すところは何処なのか」だった。

勝利を重ねることで得ることもあるが、敗戦から成長に繋がることも多い。学年によって個々のレベルも変わってくる。「もちろん、勝ちにもこだわりますが、そこまでの過程が大事。どれだけ準備して試合に臨んだのか。チームが勝ったり、試合で結果を残すには理由がある」。

「バッチコイ」は求めず…「意味のある声を出していこう」

練習を頑張るのは当たり前だが、子どもたちの何気ない仕草にも注目している。打撃練習を終えた後、次の打者のために打席の足場をならしているか、バット、グラブ、スパイクなどしっかり並べているか――。

技術に走るだけでなく、チーム全体を見られる“視野の広い”選手になることも上達するために必要な要素と考えている。

練習や試合での声出しについても「意味のある声を出していこう」と、学童野球で“定番”の「バッチコイ」などは求めていない。試合の状況、次に起きるプレーを想定しながら「失敗してもいいから、自分の思った状況や気持ちを言葉に出す。もし、間違っていたらこちら(指導者)が教えればいい」と伝えている。

各選手の目標設定を大切にし、プレー以外の“人間教育”を第一に指導を続けている。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

橋本健吾 / Kengo Hashimoto

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