「サンウルブズの布巻」が日本代表(JAPAN XV)との一戦へ。私生活では双子のパパ

「サンウルブズの布巻」が日本代表(JAPAN XV)との一戦へ。私生活では双子のパパ

  • J SPORTS|コラム(ラグビー)
  • 更新日:2021/06/10

「サンウルブズの布巻」が復活する。

パナソニックで5年目だった2020年シーズンは、決意のサンウルブズ参戦。

地元福岡で開催されたレベルズ(オーストラリア)とのスーパーラグビー2020初戦では、ジャッカルなどの活躍で36-27の勝利に貢献。歓喜を味わった。

サンウルブズには3季(‘17、‘18、‘20)在籍して11キャップ。日本代表では7キャップを保持する東福岡高-早大-パナソニックと歩んだエリートだ。

トップリーグ2021では、フランカーとしてプレーオフの4試合を含めた9試合に先発出場。ゲーム主将も務めるなど好調なプレーぶりで、チームの5季ぶり5度目の優勝に大きく貢献した。

充実の日々をすごす28歳は、再結成されたサンウルブズの一員として6月12日(土)の日本代表(JAPAN XV)戦へ挑む。注目の一戦への意気込みから、双子の父親というプライベートまでを訊ねた。

──今回1回限りで再結成するサンウルブズですが、全国に根強いファンがいます。チームの今後についての個人的な希望はありますか?

もちろんサンウルブズのようなチームはまた戻ってきてほしいです。ラグビー界の成長にとっても本当に必要なチームだと思います。

現状ではなくなったチームなので難しい部分もありますが、こういった形で、一試合だとしても名前が受け継がれることは、価値があることです。

サンウルブズというチームがあって、こうした活動をして、こういう貢献していた、という価値は何らかの形で継承してほしいですね。

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──今週末(6月12日)に日本代表(JAPAN XV)と対戦しますが、どんなモチベーションで臨みますか?

(トップリーグ2021の)決勝後に声を掛けてもらいましたが、考える時間がそこまでなく、モチベーションを作るのが難しい試合でした。

どういう形で臨めばいいのか、まとまっていませんでしたが、シンプルに「サンウルブズというチームに参加できる」「日本代表と試合ができる」ということを楽しもうと思いました。

声を掛けてもらったことに喜びもあります。プレーを見てもらうためにも、この試合は出なくてはいけない。日本代表であったり、今後のいろんな選択肢、可能性が広がる試合だと思っています。

──サンウルブズは戦術面で日本代表(JAPAN XV)とは異なる戦い方をするのでしょうか?

違うやり方でいく、といった話はしていないですね。いまの日本代表のアタックを僕らは知らないです。

期間も短いので特別なことはできません。いまは敬介さん(沢木コーチングコーディネーター)が考えたアタックを中心にやっています。個人個人のポテンシャルが高いので、自由度の高いアタックになると思います。

──2021年はキヤノンを率いた沢木敬介さんをどう見ていますか?

ラグビーに関しては本当にスマートで、面白い発想とか、相手にどうプレッシャーをかけるか、というプランはいつも良いものを提供してくれます。

人間的にもしっかり100%でやらない選手に対しては、立場関係なく厳しくしてくれるので、チームに良い影響があると思います。

──日本代表(JAPAN XV)との試合で見せたいものは?

直弥さん(大久保ヘッドコーチ)も前に言っていましたが、準備期間がない中でもチームを作っていくところは、サンウルブズのひとつの魅力です。

試合が始まれば「キープ・ハンティング80」(KEEP HUNTING 80/今回のチームスローガン)。ずっと相手にプレッシャーをかけていくことはやりたいです。

──月曜夜のミーティングはどんな内容だったのですか?

直弥さんから「適応力が大事」という話がありました。短い間でも、初めて会ったメンバーでも、しっかりチームにコミットしてチームを作り上げていこう、という話をしてもらいました。

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──立場の違ういろんな選手がいる中で、チームにどうコネクトしたいですか?

積極的に全員に声を掛けていきたいですね。練習でも自分ができることをしっかりやる。

コーチが何をしても、個人個人がしっかりチームにコミットしようという気持ち、行動がないと、チームにはなりません。その手助けはしたいです。

チームになる一番の秘訣は、みんなが一生懸命に100%で練習すること、グラウンドの外でも準備することだと思います。そうなるように若いメンバー、初めて来たメンバーへの声かけはやっていきたいです。

──サンウルブズ×日本代表(JAPAN XV)を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

またサンウルブズのジャージーを着て試合ができて本当に光栄です。非常に楽しみです。

対戦相手が日本代表(JAPAN XV)ということで、サンウルブズの経験者もたくさんいますし、ファンの方にとっても面白い試合になると思います。両チームで激しくボールが動くようなラグビーをしっかりと見せられるよう、頑張りたいと思います。

──3季プレーしたサンウルブズでの思い出の試合は?

勝った試合も、負けた試合も思い出深いんですが、2020年の開幕戦ですね(レベルズ戦/36-27)。秩父宮でブルズに勝った試合(2017年第7節/21-20)も喜んだ思い出があります。

──改めて、トップリーグとシーズンが重なっていた2020年シーズンは、悩んだ末の参戦だったのでしょうか?

やっぱり「パナソニックを(一時)離れてサンウルブズだけで活動する」というところが、決断するにあたって考えるところでした。

──そのパナソニックでは今季9試合に先発し、優勝に貢献しました。

(意志を尊重してサンウルブズに)選手を送り出してくれるスタッフ、チームだからこそ、今年の優勝に繋がったと思います。

2019年のワールドカップが終わって、代表活動でいなかった選手たちと仲良く一緒にプレーすることができたりして、本当にチームになれたという印象です。

──優勝の要因としてまず思いつくものは?

チーム全員で戦えたことですね。試合に出ていない選手含めて、全員で長い間練習ができた。そこが本当に良かったと思います。

──決勝戦後はどのように過ごす予定でしたか?

決勝戦が終わって次の日か2日後にサンウルブズから声が掛かりましたが、それまでは、とりあえず福岡の実家にトレーニングを送り、そこで練習をする予定でした。子供が生まれたこともあって今回初めてそういう準備をしました。

──お子さんは何歳ですか?

1歳5か月です。男の子と女の子の双子です。

──元パナソニックの山田章仁選手も双子のお父さんですね(2020年に第3子女児が誕生)。

生まれた直後は相談に乗ってもらったり、アメリカにしかない双子用のベビーカーや、チャイルドシートも買ってきてもらったりしました。めちゃくちゃ大きかったので大変だったと思います(笑)。

アキさん(山田章仁)が子育てを手伝っている姿を見ていたので、良いお手本にさせてもらいました。僕は練習で仲間と喋ったりして息抜きができますが、奥さんはずっと子供といるので、息抜きができません。だから家事など手伝えるところは手伝いますし、奥さんが用事があるときは子守りもします。

──父親になってご自身に変化は?

ラグビーを頑張らないといけないなと。モチベーションになっていると思います。

文:多羅 正崇

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