君からの贈り物。愛を感じて孤独を知り、孤独を知り愛を知った。

君からの贈り物。愛を感じて孤独を知り、孤独を知り愛を知った。

  • かがみよかがみ
  • 更新日:2021/04/08
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大学一年で初めての彼氏。これが「愛なんだ」と感じる毎日だった

結論から言うと私は妊娠をした(正確にはしていた。そしてもうしていない)。

大学一年生の冬、私は初めて彼氏ができた。大学生で初めて?って思う人は多いだろう。褒めすぎかもしれないが、私は容姿も性格も人並みであったと思う。

告白されたことも、もちろんある。どんなにイケメンだろうと優男であろうと、片想いの相手であろうと、私は追われると好きが覚めてしまう。飽きてしまう。所謂蛙化現象ってやつだ。

そんな私が好意を向けられても、冷めるどころか、ますます好きが募る先輩がいた。

顔はイケメンだが私のタイプじゃない、おしゃれじゃないし、どちらかというとダサい。私が高校生の頃から描いてきた理想の彼氏像とは到底かけ離れた人だった。

毎日毎日一緒にいて、飽きるどころか好きが増して、これが「愛なんだ」と日々感じる毎日だった。私は短大一年生。彼はニ年生。一年だけ遠距離になってしまう。そんな彼がそばに居ない未来を想像するたびに、私は泣いて彼の胸に飛び込み、未来の悲しさと現在の幸せを感じていた。

「好き、大好き」と言う私に「じゃあ、浮気して良い?」「じゃあ、ホテルへ行く?」と返す彼

1人になってわかった。私にとってこの出来事は財産

4月。ん、生理が来ない。緊急事態宣言が出された時だった。

生理が来なく不安になるが、コロナのせいで彼にはなかなか会えない。予定から2週間も遅れており、今度のデートで妊娠検査をしようと、彼と決めた。

妊娠していたら……と困惑する私に彼は「きっと大丈夫だよ!」と優しく声をかけてくれた。

当日。陽性だった。

私はどうしようと驚きすぎて泣いてしまった。そんな私を見て彼は優しく「ごめんね」と謝った。今でも優しさと愛があった「ごめんね」が頭に残っている。

私はすぐに母に伝えた、母から父へ。彼も同じだった。

彼が片道2時間かけて車で両親と私の実家に来た事。毎日朝まで2人で話し合った事。産むか産まないか。金銭的に学生の私たちには無理だった。けど彼は「下ろして欲しい」とは一回も言わなかった。それも彼の優しさであったと今の私にはわかる。

5月23日。朝起きて夜寝るまで、今でもあの日の記憶は鮮明に鮮明に覚えている。最後のエコーの画像、病室にはスピッツのチェリーが流れていた事、先生の言葉、手術中の夢、終わって彼が初めて私の前で流した涙、その日初めて口にしたロイヤルホストのシーフード、夜寝る前に「次は産んであげようね」彼の言葉。

もうこれから、どんな幸せを味わっても、どんなに誰かに愛されても、きっとこの日の記憶が消えることはない。消してはいけない。

よそ様からすれば、「妊娠して責任とらない男なんて最低」と言う人が多いと思う。(私もその考えの人間だった。)

だが、彼も彼できっと辛かった。私は彼ではないから彼の辛さ、どのぐらい辛いかはわからない。けど、彼は私の前では辛さを見せなかった。彼はまっすぐな人で嘘を嫌い純粋な人だった。きっと自分が強くはないから人の弱さをわかる人。思いやりがあり誰よりも温かい人。そんな、彼の良いところを壊れていく私が消してしまったのかもしれない。

当時私は、辛くて辛くて「どうして自分はこんなに不幸なのか」とずっと思っていた。

だが、彼と別れて1人になってしまった今。あの頃は私にとって1番幸せだったのかもしれない。

もちろん、悩んで泣いてもがいて、たくさん傷ついた。しかし、彼がいた。

妊娠の検査をする時。病院に行く時。親に伝える時。全ての瞬間。私の隣にいて支えてくれた。私は1人ではなかった。

1人になった今こうして、あの時がどれほど幸せで愛があったのかを知った。私にとってこの出来事は財産。家宝。

大好きな君へ

誰よりも幸せになって下さい。

愛をくれてありがとう。

宝物をありがとう。

私は産んで育てることの大変さを知らない。だが、中絶の辛さを知っている

日本では9人に1人の女性が中絶していると言われている。中絶する理由は人それぞれである。

だが、全ての中絶を選択した女性は誰もが共通して、一度は「産んであげられなくてごめん」と赤ちゃんに謝ったと私は思う。自分を責めもしただろう。

一概に「中絶」という行為を責めることはよくないと思う。もう自分で自分を責めている。他人に口を出されて責められる必要性など1つもない。

私は産んで育てることの大変さを知らない。だが、中絶の辛さを知っている。

中絶を経験した人、これから中絶手術を受ける人、私は中絶のショックで1年間で17キロ痩せてしまった。ついには鬱病になってしった。医者には「何でこんなになるまで病院行こうと思わなかったの?」と聞かれ、私は「薬に頼ったら最後だと思ったからです。」と答えると、「もう君終わってるよ。」と言われ納得してしまう自分がいた。壊れていくことに気づかない私は、彼というかけがえのない相手を失ってしまった。この一年を経験した私が言えるのは、人生に無駄な経験など一つもない。

私が中絶を経験したことも私の人生において意味があることなのであろう。

皆さんも、なんでこんな悲しい辛い思いしなきゃいけないのと、絶望感を感じる時もあるでしょう。ですが、万事に意味があるのです。意味がない事など一つもありません。仕合わせは良い事も悪い事も全て含みます。良いと思うから悪いと思うのです。何か悪い事が起きたら、これも仕合わせの一部と考えてみてください。

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