
ウクライナ・ドネツク州ソレダル近郊で塹壕(ざんごう)を整備するウクライナ兵(2023年1月14日撮影、資料写真)。
【AFP=時事】ウクライナで今月、行方不明になっていた英国人2人が、東部の激戦地で死亡していたことが分かった。うち1人の家族が24日、確認した。2人は地元住民の退避を手助けしていたという。
クリス・パリーさん(28)の家族は、英外務省を通じて、クリスさんはアンドリュー・バグショーさん(48)と共にウクライナ・ドネツク州のソレダルでボランティア活動中に死亡したとの声明を出した。
報道によると、バグショーさんはニュージーランド国籍も保有している。
ロシアの民間軍事会社ワグネルの経営者エフゲニー・プリゴジン氏は先に、パリーさんとバグショーさんのものとみられるパスポート(旅券)の写真をインターネットに公開。遺体と共にパスポートを見つけたとしている。
パリーさんの家族は「極めて悲しいことに、クリッシー(クリスさんの愛称)が、ソレダルから人道的な退避を試みていた際に仲間のアンドリュー・バグショーさんと共に死亡したと発表せねばなりません」とつづった。
家族によると、パリーさんは「ロシアによる侵攻が始まったばかりの3月、ウクライナが一番苦しい時期に同国に向かい、最も困っている人々を助け、400人以上の命に加え、数多くの置き去りにされた動物たちを救った」という。【翻訳編集】AFPBB News