小さな森みたいな外観の家を、アンガールズ田中さんが訪問

小さな森みたいな外観の家を、アンガールズ田中さんが訪問

  • ESSE-online
  • 更新日:2022/01/15

住宅地の一角に、小さな森? ちょっと不思議な外見のお宅に、家好き芸人・アンガールズの田中さんが訪問してみました。建物前面がスチールの骨組みと樹木で覆われた家の主は、一級建築士の山田紗子さん。なぜ、このように個性的な建物になったのか? 室内の様子は? 田中さんがレポートします。

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建築家の山田紗子さんの自邸。まるで森の中にいるよう

開放的なのに、森の中にいるような落ち着いた空間

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東京・世田谷区の住宅街の三差路の角地に建つ山田紗子(すずこ)さんの家は、外観のインパクトが絶大。縦・横・斜め に一見、無造作に組み上げられたスチールパイプには植物のツルが絡まり、庭に植えられたさまざまな樹木の緑があふれ出しています。

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「ワイルドでおもしろいな。あっ、レモンがなってる」などと言いながら、庭の階段を上っていく田中さん。レモンだけでなくジュー ンベリーやオリーブ、ブルーベリー、プルーン、キウイ、ユズなどの果樹が植えられた庭の中央には、大きなサルスベリも。

「百日咲くといわれるだけあって長期間花を楽しめ、冬は落葉して室内に日差しを届けてくれます」(山田さん)

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上の写真は、DKのある2階からリビングを見下ろしたところ。庭側はすべて窓に。ピアノが置かれている壁は構造用合板。右手は壁一面の本棚で囲まれた、ダイナミックな空間です。床材はリノリウムで、床暖房を採用しています。

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リビングのある1階付近から見上げると、階段もダイナミックです。

【この住まいのデータ】

▼家族構成

夫婦(30代) 長男7歳 両親(70代)

▼住宅の面積やコスト

敷地面積/109.69㎡(33.24 坪)
延床面積/138.50㎡(41.97坪)
地階/48.02㎡(14.55坪)

1階/46.75㎡(14.17 坪)
2階/43.73㎡(13.25坪)

敷地の半分を庭にして、プライバシーを守るフィルターに

もともとランドスケープデザインを学んでいた山田さんは、大胆にも約100㎡の敷地の半分を庭に、半分を建物に割り振りました。

「敷地の南西側に庭を配置したのは、樹木で夏場の強い日差しをさえぎるためと、角地で前の道路はけっこう車が多く通るため、 適度に街との距離を確保してプライバシーを守るためのフィルターにしたいと思ったから」(山田さん)

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外の階段から見たところ。いろいろなサイズの窓があるのもユニークです。庭と建物の間には壁を設けず、大小さまざまな開口部で内と外とをつなげているのも印象的。

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生地を張り替えて使っているという山田さんお気に入りのソファでくつろぐ田中さん。「確かに、 寝心地も最高。天井が木なので落ち着く~」。個性的な照明器具は山田さんによるデザイン。

2階のDKでは、家族みんなで緑と食事を楽しめます

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外階段を上って2階の玄関から入ると、家族が集うダイニングキッチンが広がっています。

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緑や空を眺めながら料理や食事が楽しめる、気持ちのいい空間です。

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吹き抜けによってDKとつながる1階には、高い天井が印象的なリビングと母の個室を配置。窓の外は2階よりも樹木が生い茂り、森の中にいるような雰囲気に包まれます。

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室内を見渡すと、庭と同じように柱、梁、筋交いなど縦・横・斜めの線が交錯していることに気づきます。構造材だけでなく、配管や配線などもすべて露出。ガルバリウム鋼板の壁やスチールパイプの手すりなども使われていて、内と外の素材も交じり合っています。

「家の中は家具や本、雑貨などさまざまなものがあふれ出し、庭もさまざまな樹木がせめぎ合って、密度が濃くて騒がしい」と笑う山田さん。

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「一見大胆なんだけど、内と外がいい具合に調和して、心地よい空間になっているのが印象的ですね」(田中さん)。

地面から90㎝下がった半地下空間に、玄関と父の個室を配置

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さらに階段を下りると、父の個室や水回り、家族用玄関などが配された地階に。

地面より90㎝下がった半地下になっているため、「緑の見え具合が1・2階とは違っておもしろい。地面が近いと、落ち着いた雰囲気が楽しめていいですね~」と田中さん。

「最初に模型を見せられたときは、こんな家にはとても住めないと思いましたが、これがじつに快適」と父。半地下の空間を楽しんでいる様子です。

屋根裏部屋のような雰囲気が楽しい、寝室の先にはテラスが!

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DKから階段を半階上がった先にある寝室。ガルバリウム鋼板の壁やスチールパイプの手すりなどを取り入れているので、屋外のような雰囲気も。

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寝室は斜めの天井が屋根裏部屋感を演出。

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寝室から出られるテラスでくつろぐ田中さん。「イスに座って本を読んだり、ヨガマットを敷いてのんびり過ごしたり」という夫のお気に入りスペースだそう。

断面図と間取り図

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変形の敷地の下半分に庭、上半分に建物を配置。建物は4層構造で、メインの玄関がある2階にはDKがあり、階段を半階上がると夫妻の寝室、階段を下りた1階にはリビングと母の書斎寝室が配されています。その下の半地下には父の個室と洗面・浴室、家族用玄関などを設置。

取材協力:山田紗子建築設計事務所

※情報は「住まいの設計2021年12月号」取材時のものです

日刊Sumai編集部

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