A.L.I.、国産機体へのドローン運航管理・制御システム「C.O.S.M.O.S.」の導入・飛行実証に成功

A.L.I.、国産機体へのドローン運航管理・制御システム「C.O.S.M.O.S.」の導入・飛行実証に成功

  • ドローンジャーナル
  • 更新日:2022/06/23

2022年6月20日、A.L.I. Technologies(以下、A.L.I.)は、エアロジーラボ(以下、AGL)の機体にドローンの運航管理・制御システム「C.O.S.M.O.S.(コスモス)」を搭載し、飛行実証を完了したことを発表した。

A.L.I.が開発している運航管理システムC.O.S.M.O.S.は、ドローンを含むUAVやエアモビリティの運用をサポートする空域管理のプラットフォーム技術である。UAVの自動運用の原則となる機体の健全性、運用の確実性、周辺と運用者の安全性をより確実に計画・監視・管理することができる。主な機能は、ドローンの複数台の一元管理や遠隔操作によるドローンの自動航行の設定など。

C.O.S.M.O.S.を活用することで、飛行現場だけでなく遠隔地からもリアルタイムで機体情報および運航状況を確認でき、ドローンの飛行場所・航行ルートの指示や監督を行うことができる。

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A.L.I.ではこれまで、C.O.S.M.O.S.に関する実証はすべて自社実験用機体で行っていた。2021年度に実施されたNEDOによる地域実証を通じて、運航管理サービスシステムとして一定の成果を得たことから、開発フェーズから社会実装フェーズへの移行を開始し、メーカーをまたいださまざまな機体への実装を推進している。

AGLは以前から長距離航行距離の特性を活かして物流実証などにも積極的に参加しており、ドローン運航管理システムの重要性と将来性を考え、今回のC.O.S.M.O.S.導入に至ったという。

実証では、長距離航行が可能なAGL社製機体「AeroRangeQuad」を用いて、物流オペレーションを想定した飛行性能の確認、およびC.O.S.M.O.S.搭載による飛行影響の有無の確認を行った。

目視内・目視外のフライトをそれぞれ実施し、インターネットを経由してC.O.S.M.O.S.のプラットフォーム上でドローンからの映像が見られることや、プログラミングした自動航行中の機体をC.O.S.M.O.S.を介して一時停止するなどの遠隔操作の動作性を確認した。

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今回の実証により、C.O.S.M.O.S.は飛行の安全性を高める技術を有していることを確認できた。地域に特化したミクロ的視点でのドローン物流の実現につながる取り組みになったという。

なお、この取り組みは、A.L.I.と資本業務提携を結んでいるエアロダインジャパンも加わった3社共同プロジェクトの一つとなる。C.O.S.M.O.S.の国産機導入第1号であるAeroRangeQuadは、今後マレーシアで20km以上の航行距離を飛行する耐久性能試験を行い、その様子をC.O.S.M.O.S.を通じて日本から確認するという動作確認を行う予定だ。

また、今回物流会社として協力を受けたSBSグループとは、有人地帯での目視外補助者なし飛行(レベル4)を見据え、物流ドローンによる飛行実証を協業していくとしている。

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今年、レベル4飛行の解禁が予定されている。A.L.I.は、空のインフラが社会に浸透していくためには「飛行の安全」と「機体の安全」の2軸を確立させることが必要だとしている。

飛行の安全という側面において同社は、運航管理システムの開発およびドローン機体への導入を行っている。運航管理システムにより、ドローン同士の衝突を避ける制御システムや、飛行機体の所属先・種類に関する情報を明示することが可能となる。また、将来的には国土交通省が主体となり運用していくであろう運航管理統合機能(FIMS)との連携も視野に入れているという。

機体の安全については、今後、機体を製造する過程においても、衝突回避のための安全基準を設け、遵守していく必要があるとしている。

ドローンジャーナル編集部

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