
今回の寒波では、雪に加え、低温が交通機関に影響を及ぼした。富山県内各地で車のトラブルも発生した。
今回の寒波では、雪に加え、低温が交通機関に影響を及ぼしました。各地で車のトラブルも発生しています。最前線で救助活動にあたるロードサービス隊員に密着しました。
JAF富山支部 藤木亮さん
「なるべく急いでいくので、申し訳ございませんが、少々お待ちいただきたいと思いますので」
雪や寒さで急増する車のトラブル。それに24時間、迅速に対応するのがJAF日本自動車連盟です。
25日午前、隊員の藤木さんのもとには、「雪で車を出せず助けてほしい」と連絡が入りました。
「アクセル踏んでも回転数が上がらない」
男性によると、車はエンジンはかかるものの、アクセルを踏んでも前に進まないということです。
JAF富山支部 藤木亮さん
「ちょっとみせてもらってもいいですか」
原因は、25日朝の寒さによるサイドブレーキの凍結でした。
JAF富山支部 藤木亮さん
「サイドブレーキをかけていると冷え込んだときとか、それがロックというか凍結で固着して動かなくなる」
「自分だけではどうしようもなかったのですごく助かりました」
こうしたJAFの救助要請は今回の寒波で急増しています。
県内での要請件数は、スタックやスリップなどを中心に24日はおよそ100件、25日も昼までに50件を超えるなど、通常の2倍ほどになっています。
一方、25日はこんな依頼も。
「エンジンが止まって、バッテリーのランプが光って消えていってしまった」
女性は25日朝、車を出そうとしたところ、エンジンがかからなくなりました。
「ラジエーター、よし」
ボンネットをあけて確認しても大きな異常は見られず、バッテリー上がりが原因かと思われましたが…。
JAF富山支部 藤木亮さん
「お客様、ベルト切れてます」
「ありゃ、それでキュルキュルと言ってたのかな」
車のバッテリーを充電するためのベルトが切れてしまっていました。原因は寒さではなく、経年劣化によるものとみられています。
JAF富山支部 藤木亮さん
「トラブルにあったときは慌てないで、冷静に対応するのがいいと思います。自分に対応できないところであれば、JAFなどを呼んで専門的な業者に力を借りるのがいいと思うので、その時は呼んでいただければいいなと思います」
もしもの際に助けになるロードサービスですが、大雪が降るなどの情報が事前にわかっている場合は、車を点検して異常がないかを確認しておくことも大切です。