活動開始から1年、『学芸大青春』メンバーが語る“これまで”と“これから” 1内田将綺編

活動開始から1年、『学芸大青春』メンバーが語る“これまで”と“これから” 1内田将綺編

  • ダ・ヴィンチニュース
  • 更新日:2020/11/20
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リアルに存在しながらも、2次元キャラクターの姿で活動する。3次元の姿を見せることはあっても、顔出しはしない。『学芸大青春』は、「2次元と3次元を行き来するダンス&ボーカルグループ」という不思議なコンセプトで活動するボーイズグループだ。だが、彼らはけしてキワモノではない。地道に努力を重ね、技術を磨いてきた本格派ダンス&ボーカルグループだと胸を張ってお伝えできる。『学芸大青春』の歩みと、彼らにしか持ちえない魅力については、もぜひご覧いただきたい。

今回の特集記事では、11月28日に初の有観客ライブを控えた『学芸大青春』メンバー5人に、ソロインタビューを実施。活動開始から1年経った今のリアルな思い、彼らが目指す到達点について語ってもらった。トップバッターは、『学芸大青春』のメンタル大黒柱にしてお父さんキャラ・内田将綺!

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『学芸大青春』は、ひとりにつき“2次元”と“3次元”というふたつの表現世界がある

──はじめに、将綺君が『学芸大青春』に入るまでの経歴を教えてください。

内田:愛知県出身で、小中高とサッカーに明け暮れていました。サッカーでプロになりたいと思っていましたけど、歳を重ねるごとに現実が見えてきて、挫折も経験して。そんなタイミングで歌に出会い、歌で挑戦したいという気持ちが湧き上がってきたんです。そこで、上京して飲食店でアルバイトをしながら、ボイストレーニングをして、オーディションを受けまくって、でも落ち続けて……。東京に来てから、2年くらいはそういう生活を経験しました。

──サッカーから歌ってすごい方向転換ですよね。歌に惹かれたきっかけは?

内田:サッカーにほとんどの時間と精神を使っていたので、やめると決断した時に、このエネルギーをどこに注げばよいか、分からなくなりました。もともと歌うのが好きでしたし、あらためて音楽に出会って歌うことの楽しさに目覚めて。サッカーはチームプレイですけど、僕は個人主義に走って失敗したんですね。音楽でのチームプレイを味わったときに、「この世界なら愛情を注げる。サッカーに似たエネルギーの使い方ができる」って思ったんです。

──上京後、今の事務所に所属したきっかけを教えてください。

内田:バイト先にいた時、電話でスカウトされました。その店は、もともと不定期でアーティストを呼んでライブをやるという飲食店でした。僕はホールスタッフでしたが、たまたま自分が歌う機会があって、その歌を聴いた方から後日連絡をいただきました。それでオーディションを受けることになりました。

──2年間って、けっこう長いですよね。

内田:自分としては、もっとかかると思っていました。歌に関しては初心者ですし、オーディションに引っかかればラッキーという気持ちだったので。とはいえ、僕は自分を俯瞰で見るクセがあるので、自信を失って「天才が生き残る世界だし、初心者は難しいのかな」と自問自答した時期はありました。

──「自分を俯瞰で見るクセがある」と言いましたが、自分のことはどんな性格だと捉えていますか?

内田:僕は、ポジティブを売りにしています。でも、もともとポジティブというわけではなく、自分のネガティブな部分を知ったうえで、一生懸命ポジティブになろうとしているんです。やっぱり楽しみながら笑顔で取り組むことって、パワーになるので。

──『学芸大青春』のメンバーに選ばれた時は、どんな気持ちでしたか?

内田:それまでは自分からオーディションに行って、落とされて……という感じなので、声をかけていただいたのが初めてだったんです。そのシチュエーションに動揺したし、「これは本当か?」と疑いましたね。でも、メンバーに初めて会った時、みんな僕より早く心を決めた目をしていたんです。「こいつらと一緒なら大丈夫」って、根拠のない確信が生まれました。

──とはいえ、『学芸大青春』は2次元と3次元を行き来する特殊なポジションのグループですよね。そこに戸惑いはありませんでしたか?

内田:最初に聞いた時は理解できなくて、時間をかけて説明を受けました。結局、やってみないとわからないなっていうのが結論でしたね。挑戦してみて、一度形にしてみようって。

──最初からキャラクターイラストがあれば少しは想像がつくかもしれませんが、何もない状態だと確かになかなか理解できないですよね。

内田:そうなんです。イラストができて、ようやく「こういうことか!」と。イラストを見た時は、「え、こんなにかっこいいの、俺!」って思いましたけど(笑)。でも、メンバーからは「将綺が一番将綺」って言われました。

──5人で共同生活を始めることは、スムーズに受け入れられましたか?

内田:今だから言いますけど、最初は嫌でした(笑)。僕は一人暮らしをしながらバイトしていた時期が長かったので。自分のリズムができあがっている中で、家族以外の4人と共同生活するわけですからね。でも、いざ暮らしてみると、なんとなく境遇が似たメンバーだったので、自然に共同生活が成立していったかなと思います。

──将綺君自身が、共同生活を始めて変わったことは?

内田:僕、神経質なわけではないんですけど、自分のことは自分でやりたいタイプなんです。ただ、5人で住んでいて洗濯機がひとつだと、ほかの4人が終わるまで待つことになるじゃないですか。だから、今ではメンバーの分も一緒にガーッと回して一緒に干す、みたいなことが平気になりました。

──最初は顔も知らなかったメンバーですが、そんな5人がひとつになったと感じた瞬間は?

内田:僕ら、『学芸大青春』として活動する前に、武者修行として匿名で路上ライブや遠征をしていたんです。でも、当時はカバー曲だったんですね。そんな中、今年5月に配信ライブをさせていただいて。その準備の過程で、5人が一番深くまで関わった感じがします。僕らのために作っていただいたオリジナルの楽曲ですし、パフォーマンスも自分たちでゼロから作っていくもの。5人で試行錯誤して、5人で時間を重ねたので、一番達成感がありました。

もちろん演出をはじめ、たくさんの方々にサポートしていただきましたが、5人で「ここのパフォーマンスはこうしよう」「陽介、ここは目を合わそうぜ」「勇仁、こうやって歌おうぜ」「優輝のラップはクールでかっこいいから、俺たちは別ではしゃごうか」「蓮をどうやってかわいく見せようか」って、お互いがお互いを考えて。5人で作品を作り上げたという意味でも、ひとつになった感じはありました。

──将綺君が、ほかのメンバーから「こうしようぜ」と指摘されたことは?

内田:僕は5人の中だと身長が一番高いので、「大きいパフォーマンスを見せよう」って。あとは、普段は陽介とはしゃいでるんですけど、ライブでは「クールな部分を見せよう」と。「キメるところはキメて、ふざけるところはふざけてメリハリをつけようぜ」という話をしました。

──ほかのボーイズグループにはない、『学芸大青春』ならではの魅力はどこにあると分析していますか?

内田:一番は2次元と3次元を行き来するということ。単純計算で、ひとりにつき表現の世界がふたつあるわけですよね。2次元と3次元で同じパフォーマンスをしても、見え方は絶対に違います。それが5人分なので単純計算すると10パターンになりますが、もっともっと可能性は広がっていると思っていて。5人でいるだけで無限大なのに、そのうえ次元を行き来できるわけですよね。どこまで可能性が広がるのか、自分たちでも理解できないくらいです(笑)。

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どの時代に行っても今のメンバーに会いたいと思うし、生まれ変わっても僕は内田将綺をやりたい

──活動を開始してから1年経って、『学芸大青春』への思いも変わりましたか?

内田:グループ活動が初めてだったので、最初は活動についていくのに必死でした。「足を引っ張らないようクオリティを上げなきゃ」って、自分のことで精いっぱい。でも、時間が経つにつれて“5人で作る”ことを意識するようになりました。

──活動を続ける中で、壁にぶつかったこと、悩んだことは?

内田:一番は、2次元と3次元のことですね。僕らは本来、3次元で芸能活動をしたい5人だったわけじゃないですか。それが2次元で活動するとなって、最初は不安でしたし、どうなっていくのかわかりませんでした。今でこそ3次元の姿もちょっとお見せしていますが、当初は2次元メインだったので、2次元の表現、2次元の『学芸大青春』がかっこよく見える方法を突き詰めていったんです。

そうしたら、ある時ふと優輝が「俺らが今顔を出してライブやったらどうなるんだろうね」って言ったんです。僕らはすっかり2次元に染まっていたので、そう考えだしたらふたりとも不安になったんですよね。2次元に染まった自分のパフォーマンスを、どう3次元に変換するか、みたいな壁には一度ぶつかりました。

──やっぱり2次元と3次元では、違う表現を意識しているんですね。大きな違いはどこでしょうか。

内田:3次元のパフォーマンスだと、滑らかな動きが映えるんですよ。全力でパキパキ動くのではなく、あえてけだるく抜いた感じとか。ただ、その動きを2次元の姿でやると、なかなか雰囲気が出ないんです。なので、2次元でははっきり止める、動かすという踊り方をしています。あと、はしゃぐ時も2次元だともっとはしゃがないとダメだったり、2次元の姿でダラダラしゃべっているとポジティブに見えなかったり。2次元の内田将綺をやっていると、3次元でパフォーマンスをする時に、気持ち的に「3次元の内田」になりにいかないといけない。それが、壁になりましたね。

──今は、次元の壁は乗り越えましたか?

内田:そうですね。どうあがいても、内田将綺は内田将綺なので。「俺は俺だ」って。

──それを悟ったのは、どういうタイミングですか?

内田:壁にぶつかって一度ものすごく考えたんですけど、考えすぎて何に悩んでいるのかわからなくなって(笑)。そうしたら吹っ切れて、「もう全部俺らしくやろう!」って一気に道が開けました。

──では、1stアルバム『HERE WE ARE !』のお話を。どの楽曲も完成度が高いですが、特に印象に残っている曲は?

内田:一番好きなのは、5人を象徴する“ノンフィクション”です。聴いていてグッとくるのは“JUST”ですね。僕ら、新曲を作るたびに壁にぶつかるんですよ。“JUST”では歌い上げるパートを担当しているんですけど、歌には多少自信があった分、ニュアンスの出し方、歌の追求がうまくいかなくて難しかったです。《君が生まれた日から 逢いたい人がいる気がして》という歌詞にもグッときますね。自分が過去に戻って、例えば優輝が生まれた時代にタイムスリップしたら、多分こういう気持ちになると思うんですよ。僕はどの時代に行っても今のメンバーに会いたいと思うし、生まれ変わっても僕は内田将綺をやりたい。どんなに生まれ変わっても、「早く『学芸大青春』になりたい!」って我慢できないと思うんです。そういう思いでこの歌詞を聞くと、すごく刺さるんですよね。

──11月28日にはライブも控えています。意気込みを聞かせてください。

内田:今、絶賛リハーサル中です。前回が配信ライブだったので、リベンジという気持ちがみんなすごく強くて。初めてみなさんの前で披露できる場なので、これまで見てくださったファンのみなさんを笑顔にしたいし、こういう状況で僕たちが少しでも何かを届けられたらという思いで準備をしています。

──前回の配信ライブから進化を感じるのは、どのあたりでしょうか。

内田:前回は配信だったので、画面で観ることをイメージして、カメラに向けてパフォーマンスをしました。今回は、配信はもちろん、パフォーマンスを直接観てくださる方にどう見せるのか、という違いを出したいと思っています。目の前のお客さんに僕らを伝え、それが配信ライブにも反映されて、どちらも映えるようになっています。

──今後、将綺君自身は、2次元と3次元でどのようにバランスを取っていきたいですか?

内田:自分は欲張りなので、どっちもたくさんやりたいです(笑)。今は2次元が多くて3次元はチラ見せですが、3次元がメインになったとしても絶対に2次元の表現を減らしたくはないです。理想を言うと、ずっと行ったり来たりしていたいですね。どっちの自分も、内田将綺ですから。3次元でパフォーマンスして、次は2次元で、その次は3次元で……と、どっちもてんこ盛りの表現をしていきたいです。

──今回の記事で『学芸大青春』を知る方もいると思います。そういった方々へメッセージをお願いします。

内田:楽曲でもMVでも3Dドラマ『漂流兄弟』でも、どこからでもいいので僕らの作品を観ていただき、僕たちの騒がしさ、かっこよさなどをなにかひとつ知っていただけたらうれしいです。もしそれで好きになっていただけなくても、知っていただけるだけでありがたいんです。

──では、すでに『学芸大青春』を応援しているファンの方へのメッセージをお願いします。

内田:みなさんには「いつもありがとうございます」という感謝を伝えたいです。僕らも2次元、3次元関係なく、もっともっと愛情を伝えていくので、今後もよろしくお願いします!

──最後に、ここにいない4人に向けて、普段面と向かって言えないメッセージはありますか?

内田:えーー、照れくさいですね。みんなには「ありがとう」という気持ちを伝えたいです。4人がいて『学芸大青春』ですし、みんなに支えられた1年でした。これからも内田将綺をよろしくお願いします(笑)。わ、恥ずかしっ(笑)!

取材・文:野本由起

イケメンなのに2次元で活動!? 前代未聞のボーイズグループ「学芸大青春」の実像

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