バレット予告通り大暴れ、サントリーの「教科書」に

バレット予告通り大暴れ、サントリーの「教科書」に

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2021/02/21
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前半、トライを決めるサントリーSOバレット(手前)(撮影・浅見桂子)

<ラグビー・トップリーグ:サントリー75-7三菱重工>◇第1節◇21日◇相模原ギオンスタジアム

3季ぶり最多6度目の優勝を狙うサントリーが、三菱重工に75-7で大勝した。今季新加入したニュージーランド(NZ)代表88キャップを誇るSOボーデン・バレット(29)は、1トライ8ゴールの計21得点を稼ぎ、華々しいTLデビューを飾った。

NTTドコモは、キヤノンを26-24で下した。バレットと同じく新加入したNZ代表のSHペレナラが、大車輪の活躍で勝利に貢献した。

◇   ◇   ◇

注目の大物が、TLで大暴れした。先発したバレットは交代した後半20分までで、1トライ8ゴールの計21得点を荒稼ぎ。世界最高峰のSOらしく予告通りの「ラン、キック、パス」で存在感を示した。「やっと開幕を迎えられて感慨深い。ファンの前でプレーできて本当に幸せ」と喜んだ。

会場の4058人から、その一挙手一投足へ視線を注がれる中、王国の紳士は躍動した。「声援NG」だが、マスク越しに女性ファンの黄色い声援も漏れていた。最初の見せ場は前半5分。連続攻撃でパスを受け、相手2人にタックルされながらもCTB中村に絶妙なパスをつなぎ、SH流のトライの起点に。急加速して相手ボールをインターセプトしたり、右手1本でパスを通す神業もあった。前半ロスタイムには、敵陣ゴール前の連続攻撃で自ら相手防御を突破し、インゴールに飛び込んだ。ゴールも9本中8本を成功させた。

“ラグビー偏差値”が高く、一瞬の「判断力」が武器。トリッキーなパスやキック、時には防御の乱れを突いて自ら突破するなど、予測不能な攻撃を開幕戦から体現した。チーム内ではグラウンド内外での「教科書」のような存在。試合後には、バレットを囲んで円陣を組み“儀式”のようなミニ反省会を実施した。CTB中村主将も「ついていきながら、サポートしたい」と絶対の信頼を置く。

最後のTLが開幕し、チームは3季ぶり最多6度目の優勝を狙う。29歳の優勝請負人は「仲間と向上して素晴らしい経験を共有したい」と目標達成を誓った。【峯岸佑樹】

<ボーデン・バレットのアラカルト>

◆生まれ 1991年5月27日、NZ・ニュープリマスに生まれる。8人きょうだいの次男として誕生

◆ラグビーとの出会い 父の影響で6歳から始める。フランシス・ダグラス・メモリアルカレッジ卒でスーパーラグビー(SR)のハリケーンズやブルーズでプレー

◆NZ代表 世界的SOのダン・カーター氏の後継者として、15年W杯でNZの2連覇に貢献。19年W杯では主にFBを務め、弟のスコット、ジョディーと3兄弟同時出場を果たした。代表キャップは88

◆TL挑戦 高年俸のフランス1部リーグのオファーを断り、19年W杯期間中の快適な住環境を気に入り、昨年12月に来日した。英紙デーリーメールによると年俸は約1億円

◆好きな日本食 豚骨ラーメン、すし、焼き肉

◆家族構成 公認会計士の妻と長女

◆趣味 ゴルフ

◆体格 186センチ、92キロ。足のサイズは28センチ

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