
ジャニーズ事務所が入るビル
化粧品大手コーセーは19日、ジャニーズ事務所の性加害問題を巡る対応で所属タレントに他社への移籍を求めたことについて、削除しておわびすると発表した。
同社は9月15日、公式サイトに「ジャニーズ事務所に対する当社の対応について」と題する文書を掲載。その中で、ジャニーズ事務所は被害者の補償に専念し、所属タレントらは他社への移籍や別組織の設立などを通じて活動の場を確保するよう求めた。
だが、外部から「タレントやスタッフに移籍を促すのは僭越(せんえつ)であり、起用する側からの圧力と受け取れる」との指摘があったといい、移籍に関する部分を削除した。
コーセーは「契約は両者の合意のみで決まることであり、そこに当社グループが介入する意図は全くない。不愉快な思いをした皆様には心よりおわびしたい」とのコメントを発表した。【袴田貴行】
毎日新聞