これは恋じゃなくて執着だ。婚約しても忘れられない彼のこと

これは恋じゃなくて執着だ。婚約しても忘れられない彼のこと

  • かがみよかがみ
  • 更新日:2021/11/25
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ダメだと分かっていても、やめられない。

私とNは同期だった。

5年前新入社員研修の時に同じクラスになり、野球の話をしたのがきっかけ。

社会人になって調子に乗っていたんだと思う。

彼にとっては一時の感情だっただろうし、私も言われたから付き合っただけだから「恋人」という関係は長くは続かなかった。

その後、私は東京配属、彼は大阪配属となり、会うこともラインのやり取りもなくなったけど。

それでも仕事で大きなトラブルがあれば、「彼は無事かな……」とずっと気になっていた。

たった一か月ほどの関係だったけど、私にとって彼は同期以上の大切な人だった。

最愛の人との突然の別れは、「-194万」の明細と共にやってきた

いつものように突然届いたラインと浅はかな気持ちで向かった大阪

だから突然「今度東京行くんやけど、面白いとこあります?」とラインが来た時は本当に嬉しかった。

それからというもの、

「今日報告書を書いたでしょ?笑」

「大阪で地震あったけど大丈夫?」

と半年に一度くらい連絡するようになった。

何でもないようなやり取りだったけど、彼からラインが来るたびに私のことどう思ってるのか、会いたい、と新入社員の時の甘い気持ちを思い出していた。

「Nが『うまくいかなかったけど、俺ははるちゃん(私)みたいな優しい人が合うんだと思う』って言ってたよ」と他の同期から言われた時には嬉しくて切なくて。

もう一度彼と向き合いたい。

でも私には勇気がなかった。

社会人4年目の夏、いつものように突然Nからラインが来た。

「一回くらい大阪で遊ぼうや!笑」

どうしよう。

その時私には彼氏がいて、「婚約指輪を買いに行こう」と遠回しなプロポーズを受けていた。

「でも私今彼氏いるから……」

「ええやん笑 変なことはしませんので!同期だし!」

変なことを考えて期待した自分が恥ずかしい。

同期とご飯食べるだけだし一回だけなら……良いよね。

そんな浅はかな気持ちで私は大阪に向かった。

一晩で再確認した4年間の気持ち。忘れられない日々が続いていく…

ごめんなさい。

でも。

「変なことはしない」なんてそんなはずがなかった。

一緒に過ごしたこの一晩で、私は4年間ずっと忘れようとしていた気持ちを再確認してしまった。

婚約者のことは好きだし、結婚するならあの人しかいないと思っている。

でもNのことが忘れられない。

自分でも何がしたいのかわからない。

安いラブホテルの一室で、このままずっと二人だけでいたかった。

「多分来月プロポーズされると思う」

帰り支度をしながら彼に告げた。

彼の表情は見えなかったけど、一言そっけなく「そっか」と返された。

少しだけ、悔しがってくれるのを期待していた。

次の年の春、私は婚約者と入籍した。

SNSで報告の投稿をしたけど、彼からの「いいね」はなかった。

これで彼に対する気持ちも終わる、そう思っていた。

彼からのラインは少し内容を変えた。

「電話で喘ぎ声を聞かせてほしい」

「下着の写真をおくってほしい」

普通の女性なら確実にブロックしているだろうし、常識のある既婚者ならスルーするだろう。

私はそのどちらでもなかった。

夜勤がある主人の留守を狙って、私は彼の相手をし続けた。

Nがしたいのは性欲の発散だけなのに、私は「必要とされている」と勘違いしていた。

結婚してもやめられないSNSチェック。これは恋じゃなくて執着だ

私が結婚して間もなく彼に彼女ができた。

SNSに投稿された、小柄で美人で色白の彼女の写真。

彼と手をつなぎ見つめ合う彼女を羨ましいと感じるのも、結婚したのにまだ引きずっているのも、SNSで彼の投稿を待っているのも、全部苦しかった。

新婚の私がこんな事で悩んでるなんて人に言えるわけがない。

主人にバレたら、Nの彼女にバレたらどうしよう、考えてもSNSのチェックがやめられない。

そんな私の気持ちに気付かずに、Nから変わらずにラインが来る。

「私のことなんだと思ってるの?笑」

「はるちゃんは性欲強い女子やろ 笑」

あなたの中で、私は「同期」から「都合のいい女」になってしまったんだね。

こんなのは恋じゃない。

今でも彼からは体目当てのラインが来る。

恋心が変化したこの執着心が早く消えてくれることを、私は願っている。

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はるちゃん

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