
日本民営鉄道協会の会長に選出された原田一之氏=東京都千代田区の経団連会館で2023年5月26日午後3時5分ごろ、高橋昌紀撮影
主要な鉄道72社が加盟する日本民営鉄道協会は26日、野本弘文会長(東急電鉄会長)の後任に、京浜急行電鉄会長で同協会副会長の原田一之氏を選んだ。任期は2年。
原田氏は神奈川県横須賀市出身、東北大法学部卒。1976年に京急に入社し、鉄道本部計画営業部長、人事部長などを歴任した。2013年に社長、22年に会長に就任。社長時代には京急本社を東京・高輪地区から、横浜・みなとみらい地区に移転させている。
鉄道業界は新型コロナウイルスの影響からは回復しつつあるが、少子高齢化による需要減少と労働力不足への対応が課題になっており、各社は鉄道事業に加え、不動産事業などの強化を進めている。
原田会長は記者会見で「物価高騰など厳しい状況は続いている。しかし、新型コロナ禍のトンネルは抜ける。人と環境に優しい民鉄への理解を広めたい」と語った。【高橋昌紀】
毎日新聞