「エホバの証人」布教の "訪問先リスト" には、実はこんな「個人情報」が書かれている

「エホバの証人」布教の "訪問先リスト" には、実はこんな「個人情報」が書かれている

  • 現代ビジネス
  • 更新日:2020/11/20
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前回のハルマゲドンの記事に3,000以上のコメントがつき驚いた。それほど宗教関連で困っている人、気になる人が多いということだろう。

そのコメントを見ていて気がついたのだが、多くの読者が「エホバの証人がどうやって自分の家に勧誘にやってくるのか」を不安に思っていること。彼らは子供をつれまわり、同情を売っているのか? 何かを売りつけにきているのか? 同じ職場に信者がいたら危険なのか?

これらは私にとってはあたりまえの話だったので疑問に思ったことがなかった。でも普通に考えれば知らないのがあたりまえである。

というわけで、今回はエホバの証人がどのような方法で布教活動を行なっているのか、そしてあなたのドアにやってきたらどう断ったらよいのかを伝授する。そしてさらには、彼らの一体何が危険なのか、ということも書いておく。

駅前に立つ二人組の信者たち

私が元信者だということを知った人から、「駅前で雑誌を持って立っているのがエホバの証人なのか? 彼らはなんでずっと立っているのか?」と時々質問される。

はい、彼らがエホバの証人です。

出版物を縦に並べたスタンドがおいてあり、大抵は男女の二人組みで立っている。格好は小綺麗で容姿もそんなに悪くないはずだ。

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ドイツ、街中に立っているエホバの証人の信者(Photo by iStock)

駅前で立っている信者は、実はエホバの教団内の中でも見栄えがいい人として選ばれた人たちである。男女がペアなのは、女性だけだとサタンの世の男性が下心で寄ってくるという懸念からだ。だからもし一般の男性が女性信者に話かければ、どこかのタイミングで男性信者が会話に割って入ってくるはずである。

実は彼らが目立つように駅前に立つようになったのはここ数年の話で、これはオートロックのマンションが増えてきたことと関係している。

以前は都市部でも一軒家の方が多かったため、玄関ドア脇のインターフォンをピンポンするのは簡単だったのだが、生活スタイルが変わった今はそれが難しくなってしまった。そこで手段を駅前に立つ方法に変えざるを得なくなった背景がある。

一軒家が主流の地方に実家があれば、いまだにエホバの証人が頻繁にやってくることに気づくだろう。

では一体彼らは何を目的に住宅街を歩き回り、駅の前で立っているのか? その話に入る前に、彼らがどうやって組織的に各家庭を訪問しているのかを明かす。

「王国会館」を拠点に活動する信者たち

まずはじめに、彼がどのように組織されているかを知る必要がある。エホバの証人は、2014年の統計によれば日本に約21万人おり、彼らは各地域の「会衆」というグループ単位に分けられている。一つの会衆には60~100名の信者が属しており、会衆ごとに毎週開かれる「集会」に参加する。

エホバの証人が集会を開くのは「王国会館」と呼ばれる場所である。グーグルマップで「エホバの証人の王国会館」と検索すればあなたの住んでいるエリアでも出てくるはずだ。エホバの証人は何事もこの王国会館を活動の拠点としている。

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エホバの証人の集会、ロシアにて(Photo by gettyimages)

各「会衆」はさらに20人ほどの「群れ」に分けられている。なので、一般的な話でいうと、4人家族の信者家庭が5つあれば一つの「群れ」になる。

ただ実際にはお父さんが信者になっている家庭は少ないので、たいていはお母さんと子供の母子セットが揃う。数少ない男性信者のいる家庭はその群れを率いる立場になる場合が多い。

私は教団から脱退して15年くらい経つので、いま住んでいる川崎市のエホバの証人事情が現在どうなっているかまったく知らないが、この原稿を書くにあたり検索してみたら川崎市には2つの王国会館があった。両方ともそこそこ大きいサイズの建物だったので、経験上、各王国会館に2つ集会所があるように推測する。

1つの集会所には120名ほど座れるスペースと講演者用のステージがある。通常は1つの集会所を2つの会衆が時間差で使うことになる。

例えば日曜の午前10時から会合を開く会衆と、午後14時から会合を開く会衆といった具合だ。もしその地域により多くの信者が密集していれば、一つの集会所を4つの会衆で使うことも珍しくない。

仮に川崎市にある2つの王国会館にそれぞれ2つの集会所が入っていれば、一般的な計算で合計4つの集会所となる。一つの集会所を2つの会衆が使っているとすれば単純計算で、

4集会所 x 2会衆 = 8会衆
1会衆を100人する x 8会衆 = 800人

という数字がでてくる。仮に一つの集会所を4つの会衆が併用していたらこの数字は倍になり、1,600人となる。よって推定800~1600人のエホバの証人が川崎市にいることになる。最大の1,600人とした場合、川崎市の総人口は約150万人なので、その0.001%、つまり937人にひとりが信者という計算になる。

ちなみに日本全体の人口に対して単純計算すると約600人に1人が信者となっている。よって約300人に1人が信者という地域があっても驚くことではない。

また信者数の中に小学生以下の小さい子供は含まれていないのと、高齢者の信者は少ないので、読者の活動圏に200人に 1人いてもおかしくはない。

つまりあなたの親族から同僚、近所まで含めると、案外あなたの身近なところに証人たちがいる図式になる。

伝道方法はこの3つ

エホバの証人の布教活動は各地域の「会衆」ごとに監督されていることは先ほど述べた。各会衆に属する20人ほどから成る「群れ」を軸にして布教活動が行われている。

エホバの証人は布教活動のことを「伝道」と呼んでいる。というわけで、ようやくここから彼らがどのように伝道活動を行なっているかを説明する。

エホバの証人の伝道方法は主に三つに分かれる。

(1) 家から家への伝道
(2) 公共広場での伝道
(3) 非公式での伝道

(1)の家から家への伝道は読んで文字通りだ。一軒一軒インターフォンを鳴らして訪問する。(2)公共広場での伝道は、駅前などに立つことを指す。最後の(3)非公式での伝道は何かというと、仕事の同僚や友達に「証言」をすることである。

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Image by iStock

彼らは自分たちがサタンの支配する世の中で、自分たちこそが神の立場に立っていると信じている。だから「エホバ(神)の証人」という名前がついており、自分たちは神の主権(立場)を「証言」をしていると信じている。

私からいわせれば、下々の人間に自分の立場(権利)を立証してもらわないといけない神なんて弱っちいなと思うのだが、とにかく彼らはこれを真剣に信じている。

このなかで、読者のみなさんが一番警戒としないといけないのは(3)の非公式の証言だ。信用できる友達だったり、知り合いから伝道されるので、警戒しないうちに彼らの言葉に吸い込まれてしまう可能性が高い。

私の母親も、もともとは銀行員であった親父の同僚家族(つまり同じ銀行員家族)から証言を受けて信者になっている。

さて、話を戻そう。エホバの証人の布教活動は「群れ」を軸に行われている。各群れは同じエリアに住む信者から構成されている。よって自分たちの住んでいる地区が担当エリアとなる。そして地区をそれぞれの町単位にわけて布教活動を行なっている。

まず最初に地区の地図を町ごとに分ける。そして1丁目、2丁目といった具合にブロッグことに地図を切っていく。切られた地図はインデックスカードなどに貼られている。そしてこのカードがそれぞれの伝道者に渡される。

午前中に住宅街のなかにある小さな公園で、何人かの大人が輪をつくっているが、彼らはエホバの証人たちの場合が多い。彼らは住宅街の各ブロックを伝道する前に集まる。もし公園でなければ、信者の誰かの家に集まる場合もある。

この小さな会合では、聖書のなかから選んだ「日替わり」の聖句を簡単に読み合う。そして「今日の伝道活動が祝福されますように」と、お祈りをしたのち、二人組のペアに分けてそれぞれの持ち場につく。

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Image by iStock

正式な数字は不明だが、子供信者は別として、伝道師の大人信者の8割は主婦であるというのが私の印象だ。よって通常は「地味な服装」をしたおばちゃんが二人組みとなる。エホバの証人の信者は「派手な格好」は好ましくないと思っている。

これは今私が参入している福祉業界のマインドと似ている。実際に介護士とエホバの証人のおばちゃんの出で立ちは結構似ていると思っている。

伝道をする群れは二人組に分かれて、それぞれ渡された地図カードのブロックを回る。都内や町の中心部では証人たちは自転車で移動することになる。郊外や地方ならば担当ブロックまで車で移動したりする場合もある。エホバの証人は「地上の全ての人に証言をする」がモットーなので、担当したブロックのすべての住民に接触を試みる。

各伝道者は、いつもブロック単位に分かれた地図カードといっしょに自分のメモ帳を持ち歩いている。メモ帳にはどの番地の家の住人に会えなかったが記してあり、家が留守だった場合は、後日違う時間帯に留守リストだけをまわる。もし家の誰かに会えたら○と書いていく。ブロックの全世帯に会えたら「すべての人に会えてよかったわ」と喜ぶ。

エホバの証人は通常の場合、3ヵ月に一度はすべてのブロックを網羅するようにしている。もし担当している地域に多くの信者が住んでいれば、網羅する回数は増えていくことになる。

「訪問リスト」には何が書いてあるのか

ではあなたが家にいた場合、伝道者は持ち歩く自分のメモ帳にどのような記録をつけているのだろうか? 実はこの時のメモは、家の人の反応によってこのような三つのカテゴリに分けられている。

(1) 関心あり
(2) 反対者
(3) 無関心

もし親切心で彼らの会話に耳を傾けたり、無料の雑誌を受け取ったならば、それは自動的に「善い人=関心のある人」。(1)となる。エホバの証人はこれらの人を「羊のような人たち」と呼んでいる。

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アダムとイブの絵画(Photo by gettyimages)

聖書にはイエスの言葉として、善人は飼い主(イエス)の声に従う「羊」であり、悪人は「ヤギ」であると書いてある。だから反対者は「ヤギ」となる。余談だが、ヘビィメタルバンドのアルバムジャケットを見るとよくヤギの絵やシンボルが描いてあるが、あれは「オレたちサタンのバンドだぜ!」という主張である。

ここであなたが「羊さん」だと思われると、伝道者はあなたのことを「再訪問」リストにいれる。各伝道者はそれぞれ自分の再訪問リストをつくっている。ここには訪問先の人との会話で得られた情報が書かれてある。

熱心な伝道者であれば、訪問した家ごとに自分なりの記録カードをつくっている。例えばこんな感じだ。

「何番家の佐藤さん: 何月何日に目ざめよ!の10月号を受け取ってくれた。とても話しやすいお母さん。小さいお子さんが二人いて子育ての方針に悩んでいる。ご主人さんは話をあまり聞いてくれないようだ。将来に対して不安を抱いている。特にコロナと中国との情勢を心配している」

このような記録から、次に訪問する時は「目ざめよ!」(彼らが配っている雑誌)のどの記事を持っていくか、どのような聖句を読んであげたらいいかを考える。

このお母さんは、漠然としたたくさんの不安を抱える主婦のようなので(実際このタイプの主婦が多い)、次は子育てに役立つ子供のための聖書研究を進めてみよう、と伝道師は考える。あるいはもし中国とアメリカが戦争になったらハルマゲドンが近いということを聖書の預言から教えてあげよう、とも考えるだろう。

これを読んだ読者は、自分の家の情報がここまで記されて大丈夫なのか!? と心配するだろう。しかしここまでなら心配する必要はない。別に証人たちの肩を持つわけではないのだが、彼らがつける記録自体は無害だからだ。

クリスチャンとして盗みや犯罪を計画する人たちではないし、情報を転売することもありえないので、個人情報が流布されることもない。記録自体は無害である。

むしろ、地域を回っているのだから、彼らに担当地域の中に子供にとって危なそうな人物がいないか、とか、一人暮らしの老人が孤独死しないようにチェックしてもらうのが個人的には一番良いと思っているくらいだ。

ではこの記録の何が危険かというと、情報量が多いだけ彼らがあなたの家族(通常専業主婦ですよ!)に対して有利に聖書の話を進めてしまうところである。エホバの証人が隣に住んでいたり、同じ会社にいる分には害はまったくない。

しか身内の一人が信者になってしまうと、まったく違う次元の話になる。自分の家族の一人が信者になってしまったら、家庭内分裂は確実に起きる。外にあるウイルス自体は危険ではないが、体内に入った瞬間大きなダメージをもたらすといった話である。

ではエホバの証人と接触した場合、どのような対応をすれば良いのか? 一番の方法はインターホンが鳴ったら「無言で切る」である。誰かが「愛の反対は憎しみではなく無関心」といっていたが、まったくそれと同じである。

もし同僚仲間が証言をしてきたら「そういう話には一切興味がない。私を尊重して2度とこの話をしないこと」とはっきりと伝えること。決してここで遠慮してソフトな返事をしてはダメである。

特に「信じれるものがあっていいわね」とか「立派な活動をしているのね」なんてお世辞でも絶対にNO! NO! NO!だ。相手は自分の信仰活動にさらなる自信をもってしまう。

それと同時に、具体的な断り文句を言ってもならない。例えばだが「宗教には興味ありません」と答えてしまうと、「そうなんですよ、世の中の宗教はサタンに惑わされているのですよ。私たちは宗教ではなく(本気で自分たちは宗教じゃないと信じている)聖書の勉強をしているのです」と会話のフックを与えてしまうことになる。

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またお愛想で雑誌をうけとったりしたら「この人は断らなかったので攻略できる」と判断されるので、それもその場で突き返すこと。聖書を開こうとしたら「興味ありません」といってその場をすぐに立ち去るのが一番だ。

これはエホバの証人に限った話ではない。なんらかの宗教やマルチ商法の勧誘がきたら、反対意見は絶対に述べてはならない。なぜなら反対意見は相手に会話継続の材料を与えてしまうからである。特に自分の身内が信者になってしまった場合、決して反対してはいけない。

ありがちな話だが、娘の結婚相手に反対すると、娘はムキになってますます結婚に走るのと同じ構図になる。信者は自分の信条を攻撃されると「サタンから迫害を受けている」と考える。

褒められれば「これぞ真理の証」と自己洗脳を強める。強く反対されれば「これは真理だからこそ、他の人から反対される」と殉教モードに入る。褒めても貶されても自己洗脳力を強めてしまうのが宗教のやっかいなところである。だからこそ「無関心」で返すのが大切になってくる。

もし身内が反対するなら「この教団に入ったら即離婚するか、お前を殺して自分も自殺する!」くらいの強烈なパンチが必要である。もし自分の奥さんが宗教に入ってしまったら「教団に寄付するだろうかから生活費もやらない」くらいの強力な経済制裁が必要になる。

そして「子供を集会に連れていくなら児童相談所に通報する」くらいは強くいわないといけない。当然この議論の行き着く先には家庭内別居か離婚しかない。だからこそ宗教の勧誘はコロナと同様に水際で防ぐ必要がある。

エホバの証人が駅前に立つ理由

エホバの証人の場合、信者は教団に対する金銭の寄付よりも「伝道時間」という労働の寄付を求められる。よって、寄付の金額に関してノルマはないのだが、伝道時間に対してはノルマがある。

よくエホバの証人の誘い文句で「聖書を勉強するだけで、他に何もしなくて大丈夫ですよ」といわれるが、そんなわけはない。直接的にお金は奪われないが、確実に時間は奪われる。

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エホバの証人の成員は、全員が各会衆の幹部に伝道時間を報告することを義務付けられている。王国会館にある箱の中に月末に自分が何時間伝道をしたかを書いていれるのだ。

私が教団に属していたのは約15年前なので今はノルマの基準が変わっているかとは思うが、当時は月に10時間が最低ノルマであった。これより下回ると「兄弟がんばりましょうね」と声がかかる。

この伝道時間は自己申告だが、ウソはエホバの神に見抜かれると信じているので、虚偽報告をする人はあまりいないだろう。私が伝道者であった時でいうと、平日は仕事で伝道はできなかったので、土曜に伝道をしていた。

群れのグループで集まる場合、9時半の公園集合から12時まで、2時間半の伝道を行う。だから毎週土曜に伝道をすればノルマはクリアできる。

教団の中でのステータスはこの伝道時間がものをいう。当時は月120時間の「特別開拓者」、月90時間の「開拓者」、月60時間の「補助開拓者」というランクがあった。

特別開拓者は本当に特殊な人しかやっていなかったが、私の母親を含む通常の熱心な主婦信者は「開拓者」をやっていた。月90時間というのは結構な時間量で、毎日平均3時間伝道をしないといけない。

もちろん毎日伝道に出られるわけではないので、1日約6時間くらい伝道する必要があった。ただこの伝道時間の中で、聖書研究を含めることができる。

伝道で反応のよかった主婦に週1で1時間の聖書を教えるのだ。だから聖書研究をたくさんもっている開拓者の方がノルマをこなしやすい。ある意味ここらへんは生命保険レディとかマルチの営業とあまり変わらないだろう。

このランクは信者の信仰の度合いを表す指標となっている。毎月、集会では開拓者に志願した者の名前が読み上げられて、会衆全体から拍手を受ける。読者の皆さんにはリマインドしておくが、もちろんこれらの伝道時間には金銭対価はない。

彼らは伝道こそが世界を良い方向に導くボランティア活動だと信じている。そして自分の信仰が神と教団によって祝福されれば、ハルマゲドンから救済されて文字通り楽園で永遠の命をもらえると信じている。

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ここまで説明して、初めて駅前に立っているエホバの証人の意味がわかってくる。実は彼らは駅前で立っているだけで伝道時間のノルマをクリアすることができるのだ。

ドアが果てしなく並ぶマンションのピンポンをすることを考えれば、立っているだけで伝道時間を飛行機のマイルのように稼げるのはありがたい話なのだ。

しかも大抵の主婦のおばちゃん信者はおしゃべりが好きなので、駅前で二人で立って雑談しているのは苦痛ではない。

よく近所の道で二人組のおばちゃんがゆっくり歩いているのをみかけると思うが、それも同じ理由からである。おしゃべりしながら伝道しているから歩きが遅いのである。

伝道時間が子供の貴重な時間を奪う

エホバの証人が高いツボを売りつけたり、高額な寄付を要求してくることはない。彼らの伝道の目的は「無料の聖書で勉強をしてくれ」である。しかしタダより怖いものはない。信者になった瞬間、伝道時間によって貴重な人生の時間が奪われていく。

これは特にエホバの証人になった母親を持つ子供に文字通りあてはまる。親と違って、子供たちは自分で宗教を選んだわけではない。しかし子供の時から、伝道こそが神に喜ばれる清い生き方だ、と教えられる。そして王国会館で行われる集会に週2回(一回2時間)参加させられ、伝道の仕方を教え込まれる。

そして将来はハルマゲドンで世の終わりが迫っているので、大学を卒業して企業で正社員として働くことに反対される。私も母親と教団の仲間から大学にいかないで、新聞配達をしながら開拓者になるように教育されてきた。

私が子供二人を抱えてヤフーで働いていた時も、毎週末電話がかかってきて、当時働いていたヤフーを辞めて開拓者になるようにと説教されていた。

私個人は紆余曲折あったものの、たまたまキャリアに恵まれたが、多くのエホバの証人二世(子供)たちが若い時に大学と就職のチャンスを奪われてきた。そして大人になった今でも自分の境遇を呪いながら病んでしまう二世の元信者が多い。

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最後に一つだけ、エホバの証人を一切自分に近づけない魔法の言葉を教えておく。「私は背教者です」と一言いうだけで証人たちは顔をひきつらせて離れていく。

背教者とはエホバの証人の信仰を捨てて脱退届けを出した人を指す。彼らからみると「神を裏切って確信的にサタンに魂を売った人」であり、一切言葉を交わしてはならないと教団から指示をされている。

私が信者だった時はこの「背教者」という言葉に恐れおののいていたが、実際に自分が脱退した時にはこの言葉が信者を寄せ付けないお守りになって便利だと痛感した。

というわけでは色々と長々と話したが、私の結論としては「世の中にあるタブーって案外それほどタブーじゃない」である。みなさんも自分にかけられている「社会的な洗脳」が何か考えてみたらおもしろいかもしれない。

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