
見に来ていた子どもと記念撮影に応じる「JAL JETS」のメンバー=千葉県富里市で2022年6月5日午後1時19分、中村宰和撮影
日本航空の客室乗務員のチアダンスチーム「JAL JETS(ジェッツ)」が2年半ぶりにイベント出演を再開した。千葉県富里市内でステージに立ち、切れの良い踊りを披露。新型コロナウイルスの影響で活躍の場を失っていたメンバーたちは「感謝の気持ちでいっぱい。見ている人に元気になってほしい」と笑顔を見せた。
JETSは1986年に結成された、国際線や国内線の客室乗務員ら15人のチーム。チアダンスやクラシックバレエなどの経験者が多くを占める。フライト後などに集まって練習し、成田・羽田空港のイベントや米ハワイのホノルルマラソンなどを盛り上げてきた。
新型コロナの感染拡大が始まると、イベントは軒並み中止となり、2019年11月を最後に出演機会は途絶えた。オンラインでメンバー同士をつないで練習を重ねてきたが、成果を見せる場がなく、「この状況がいつまで続くのか」と不安を感じていたという。
再始動の舞台は、成田空港に近い富里市に5日オープンした観光交流拠点施設「末広農場」の記念イベント。この日、メンバーのうち5人がステージに上がると、そろった動きで魅了した。副キャプテンの小林藍さんは「この2年半は長かった。踊るうれしさが戻ってきた」と笑顔を見せた。
ステージ終了後は、見に来ていた子どもたちにダンスを教える場面も。チアリーディングを始めたばかりだという四街道市の小学4年、宇佐美紡(つむぐ)さん(9)は「教えてもらえてうれしかった」と話していた。【中村宰和】
毎日新聞