丹沢随一の眺望を誇る、塔ノ岳へ【東京発日帰り山さんぽ】

丹沢随一の眺望を誇る、塔ノ岳へ【東京発日帰り山さんぽ】

  • さんたつ by 散歩の達人
  • 更新日:2022/08/12

『散歩の達人 日帰り山さんぽ』より、旅先で気軽に楽しめる散歩コースを紹介。歩行時間や歩行距離も明記しておりますので、週末のお出かけにご活用ください。丹沢で人気を二分するのが、大山と、この塔ノ岳だ。本格登山の塔ノ岳はたしかにきつい。見上げれば木段だ。でも見下ろせば海原、そして途中や山頂の大展望は丹沢一だと思う。<神奈川県 秦野市>

◆散歩コース◆

体力度:★★★
難易度:★☆☆

登山シーズン 3月~6月、9月~12月

最高地点 1491m(塔ノ岳)

歩行開始地点 290m(大倉バス停)

歩行時間 5時間40分

歩行距離 約14.5km

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大倉から塔ノ岳ピストンは約14.5km。ヤビツ峠から塔ノ岳、大倉への表尾根縦走もほぼ距離は同じ。所要時間もほぼ同じ。しかし違う点がある。それは標高差だ。

表尾根はヤビツ峠がすでに760mほどなので、塔ノ岳へは700m強の上り。あとは下るだけだが、大倉からの場合、1200mの標高差を上り下りしなければならない。これで判明するのは、つまり表尾根縦走よりはきついということだ。

この1200mという標高差は北アルプスの急登といわれる合戦尾根レベルであり、実際、そのトレーニングにも利用されている。本日はその長~い上りと、長~い下りに挑戦するのである。

大倉尾根についている塔ノ岳への登山道は、別名、バカ尾根といわれるが、何が“バカ”なのかは不明である。ただ尾根を馬鹿にしている意味ではないと思う。

大倉バス停から車道歩きが続く。しばらく行くと登山道になり、大倉高原山の家へ行く分岐点。遠回りになるが、寄って行くことに。

「大観望」という小屋前の展望。今日最初の相模湾と街並み。なかなかいい展望だ。

小屋は2017年の秋に閉鎖されているが、小屋の裏手にあるキャンプ場は無料で利用できる。管理は秦野市の観光課のようだ。

小屋から、さらに上の見晴茶屋へ。ここからの眺めもよし。一本松を過ぎると長い階段を上がる。階段がなかなか終わらない。しかしまだ序の口だ。

駒止茶屋を過ぎるといったん道は平坦になり、富士山が左手に顔を出す。堀山の家の前のベンチで休憩してから出発。

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週末だけ素泊りのみの営業をしている駒止茶屋。その先にテーブルあり。

小屋から少し上がると、相模湾に浮かぶ大島や、その右手に利島も見えてきた。眺望がだんだんよくなるにつれて、勾配もだんだんときつくなってくる。木段をひたすら上がり、天神尾根分岐を右に分けて行くと、また果てしない木段の道。空へと上がって行くような感じ。ようやく花立山荘へ到着した。

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天神尾根分岐を過ぎたあたり。木段が延々と空に向かって続いている。登りきれば花立山荘だ。

小屋の前は広場になっていて、最高の展望が得られる。山荘の西側からは、富士山がよく見える。もしこれ以上は登れない、と思うならここから下山しても、十分に元は取れている。

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花立山荘の下からの眺望。眼前の尾根は小丸尾根になる。左上には小田原の市街。

塔ノ岳山頂に広がる360℃の絶景パノラマ

山荘から金冷シの分岐までも、これでもか、という木段。塔ノ岳が手が届くように見えてきたが、分岐からさらに30分以上の登り。広い山頂にようやく着いた。ぐるっと山頂をひと回り。山も富士山も海も全部見えるではないか。

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塔ノ岳山頂の広場。かつて山頂には尊仏岩という大岩があり信仰を集めていたが、関東大震災の余震、丹沢地震により転落。

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塔ノ岳から南側の眺望。相模湾や左側に大山、中央に三ノ塔、その下には烏尾山が見える。絶景の山頂だ。

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塔ノ岳山頂は、まさに360度の大展望。富士山も、もちろん見える。左手には愛鷹山塊、右手には南アルプスも。

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塔ノ岳山頂から北側の眺望。中央奥が丹沢最高峰の蛭ヶ岳(ひるがたけ)、その右手が丹沢山。

きついコースだが、塔ノ岳の魅力は、この山頂の展望と途中の展望にある。

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塔ノ岳から下ってきた花立山荘の手前付近から。相模湾に向かって下りて行くような気分だ。まさに絶景。

山歩きメモ

塔ノ岳に登るコースはほかにも。大倉から鍋割山へ上がって塔ノ岳、ヤビツ峠から表尾根縦走をして塔ノ岳。いずれもロングコースだが、時間的には一番かかるのが鍋割山コース、次が表尾根縦走、大倉尾根ピストンが三番目。

アドバイス

大倉バス停から標高差1200mほど上がるので、かなりの登りとなる。北アルプスの三大急登といわれる合戦尾根よりハードという人も。下りも考えて、途中で戻る選択肢もあり。

塔ノ岳周辺の山小屋

大倉から塔ノ岳に行く途中には山小屋がいくつもあるが、土休日のみの営業や廃業した小屋も多い。

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塔ノ岳手前の花立山荘。週末だけの営業で宿泊可能。1泊2食7000円。☏090・1468・0561

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2006年にログハウス風に改修した見晴茶屋。週末のみの営業で飲料を提供中。

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塔ノ岳山頂の尊仏山荘は通年営業で宿泊可能。1泊2食7500円、素泊まり5000円。☏070・2796・5270(9:00~19:00)

取材・文=清野編集工房
『散歩の達人 日帰り山さんぽ』より

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