山形県内の土地の値段、地価の調査結果が公表されました。
【写真を見る】“ベッドタウン需要が波及”地価調査結果 山形県全体で25年連続下落も住宅地で動き
県全体では25年連続で下落したものの住宅地ではある動きがみられるようです。
地価調査は、県が毎年7月1日時点の県内260地点の土地の正常価格を調査して公表するもので、土地取引の基準として活用されます。
調査結果によりますと、前の年と比べた県内の地価の平均変動率は、全体でマイナス0.2%と25年連続の下落となりました。
総合的に見て県内の地価は下がり続けていますが、住宅地に動きが出ています。
県地価調査代表幹事・月田真吾不動産鑑定士「住宅地の上昇傾向が山形市だけにとどまらず、周辺市町にもベッドタウン需要が行っていると認識している」
住宅地は県全体ではマイナス0.2%と24年連続の下落ですが、山形市では0.9%上昇したほかベッドタウン需要や物価高騰の影響を受けて山形市周辺のやや安い土地の需要が高まり、天童市が1.8%、東根市が0.4%、寒河江市と山辺町が0.1%上昇しました。
商業地は県全体でマイナス0.4%と30年連続で下落しましたが、2年連続で下落幅は縮小しました。
工業地は東北中央道のインター付近の工業地の開発などもあり、全体で0.3%の上昇と2年連続で上昇しています。
県地価調査代表幹事・月田真吾不動産鑑定士「山形市や上山市がインター近くで産業団地を計画しているので(土地が)出れてくればすぐに売れるだろう」
ちなみに住宅地の最高価格は山形市小姓町6-48の1平方メートルあたり8万7200円。
商業地の最高価格は山形市七日町1-2-39のアズ七日町で1平方メートルあたり21万8000円と、山形市の中心部はマンション需要なども後押しして地価が下落していません。
今後について、月田不動産鑑定士は物価高騰や金利の上昇リスクで住宅の買い控えが起これば土地全体の価格を下げる要因になるとしていて、今後も県内の地価は横ばいか、やや下落傾向とみています。