近づくガラケー終了 スマホ乗り換えで困らない最大のアドバイスは?

近づくガラケー終了 スマホ乗り換えで困らない最大のアドバイスは?

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  • 更新日:2021/06/11
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左下が「ガラホ」、右下が「らくらくスマートフォン」写真提供:NTTドコモ(d garden名古屋栄店)

「スマホはどうも使う気になれない」というガラケー派の人は少なくない。しかし、そう思っていても、遠くない将来にガラケーが使えなくなる日が来る。直前に慌てないよう、対策を練ろう!

【主要キャリアの3G対応終了予定時期はこちら】

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街を歩けばスマホを持ち歩く人ばかりだが、通話機能のほかにカメラ機能などを持つケータイ(通称“ガラケー”)派も根強く存在している。サンドウィッチマンの伊達みきおさん(46)も長年ガラケーを愛用してきたが、とうとう本体がボロボロになったため、スマホに乗り換え、操作に苦労している様子を3日付のブログで綴っている。

2020年の日本でのスマホ比率は約9割で、70代も7割近くが利用している(NTTドコモ モバイル社会研究所ホームページ)。裏を返せば、70代の約3割はガラケーを今も使っていることになる。しかし、ガラケーで通信ができなくなる期限は着実に迫っている。

「いま、みなさんが長年使っているガラケーは3Gという通信規格に対応しているのですが、既に主流は4Gや5Gという、より速く大容量のもの。大手キャリアが順次3Gのサービスを終了するため、それに伴ってガラケーが使えなくなってしまうのです」

そう教えてくれたのは、モバイル機器に詳しいITライターの井上晃さん。3G対応終了予定時期はauが2022年3月31日、ソフトバンクは2024年1月下旬、NTTドコモ(以下ドコモ)は2026年3月31日だ。

ガラケーからスマホに乗り換えるにはいくつかの選択肢がある。一つ目は、大手3社(ドコモ、au、ソフトバンク)が販売しているスマホへの機種変更だ。スマホは大きくわけてアップル社製のiPhoneとグーグル社が開発したAndroidという基本ソフトを採用したスマホがある。

端末の価格も様々だ。例えば最新機種では、10万円を超えるものもあり、気軽には買えない金額だ。

「上を見ればキリがありませんが、初めてのスマホなら2万~5万円くらいで十分。ガラケーよりも確実に画面が大きくてきれいで、カメラの性能も遜色ありません。高機能のスマホにするなら、操作に慣れてからでもいい」(井上さん)

どの機種にするか迷ったら、家族や友人など身近な人と同じ機種にするといい。

「使い方がわからないときに聞きやすく、教えてもらいやすいのでおすすめです」(同)

料金プランについては、各社がガラケーからスマホへの乗り換えキャンペーンを行っているため、これを必ず利用したい。ドコモは「はじめてスマホプラン」、auは「スマホスタートプラン」、ソフトバンクは「スマホデビュープラン」という名称でキャンペーンを行っている。

「3Gの端末からなら、ドコモと他社からのどちらでも最大12カ月間は月額1078円(税込み)、5分以内の通話は何度でも無料、利用データ量は毎月1GBというプランがあります。これはガラケーからスマホへの乗り換えを後押しするためのものです」

そう話すのは、NTTドコモ営業本部販売部の新久人担当課長。同社では20年12月末時点で契約者の約14%がガラケーを使っており、60~80代が多いという。

また、同社では機種変更後、「ドコモスマホ教室」で、基本操作、メールの使い方、写真の撮り方などテーマごとに講座を用意し、無料(一部有料)で参加できる。また、直接店舗に行けない人向けに動画で学べるオンライン講座も用意。au、ソフトバンクでも同様の教室を開いている。

選択肢の二つ目は、大手3社とは別の通信事業者が出している格安SIMのスマホへの乗り換えだ。これは大手より月額料金が安いのが魅力だが、初めての人にとっては手続きが難しい。

「格安SIMは月額料金は安いのですが、申し込みがインターネットからだったり、スマホの初期設定を自分でやらなければならなかったりと、スマホ初心者には難易度が高いです。実店舗が近くにあってスタッフが代行してくれたり、家族が設定してくれたりすれば別ですが、そうではない場合はあまりおすすめできません」(井上さん)

三つ目の選択肢は、大手各社が販売しているシニア向けのスマホ(ドコモは「らくらくスマートフォン」、auは「GRATINA」など、ソフトバンクは「シンプルスマホ」)や、見た目は二つ折りのガラケーだが、中身はスマホと同様の機能を搭載した通称“ガラホ”への乗り換えだ。

シニア向けスマホは、字やアイコンが大きくて初心者にも使いやすい工夫がされている。ドコモで乗り換えたシニア層の多くは、「らくらくスマートフォン」を選んでいるという。

「『らくらくスマートフォン』は、スマホでもガラケーのようにボタンを押した感覚を再現できる機能があったり、メールや電話などよく使う機能を画面上に大きく表示したりと、細かいところまで使いやすさにこだわっています」(新さん)

そして、見た目はガラケーと同じガラホ。操作性は以前とほぼ変わらないため、「一般的なスマホの操作にはなじめそうにない」「どうしてもガラケーの形がいい」という人にはおすすめだ。

ただ、ガラホはLINE非対応のものがほとんどのため注意を。「子や孫とLINEがしたい」と思っている人は、スマホを選んだほうが無難だ。

このように乗り換えにはいくつかの選択肢があるものの、今、大手3社のガラケーを使っている人は、そのままスマホに機種変更するのが一番安心でわかりやすいだろう。機種については、家族や友人と同じものにするか、店で実際に触ってみて、自分が使いやすいと思えるものがいい。

井上さんは、「ひとりでやろうとしない」ことが最大のアドバイスと話す。

「操作はいずれ慣れます。わからないことがあったら、お店や家族など人に聞いて教えてもらうのが一番です!」(井上さん)

「お使いのガラケーは一定期間が経過して修理対象外機種になっていることもあるため、早めの切り替えがおすすめです。スマホにした後も、ドコモスマホ教室は何度でもご利用いただけますので、楽しくて便利なスマホ生活をお楽しみいただきたいです」(新さん)

ガラケーはいずれ使えなくなってしまうのだから、少しでも早めにスマホに乗り換えて使い慣れたほうが得策だろう。(ライター・吉川明子)

※週刊朝日  2021年6月18日号

吉川明子

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