『星の王子さま』がなぜ“音楽朗読劇”に? 演出家とプロデューサーが語る“気づき”の視点

『星の王子さま』がなぜ“音楽朗読劇”に? 演出家とプロデューサーが語る“気づき”の視点

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  • 更新日:2023/01/25
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(左から)小見山佳典、小川仁美

音楽朗読劇『星の王子さま Le Petit Prince ~きみとぼく~』が、1月26日から29日、2月2日から5日にかけて、南青山の劇場BAROOMにて開催される。アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリによる名作を、日替わりキャストによる2人芝居の“音楽朗読劇”として展開する本公演。キャストには、小倉久寛×水夏希、戸田恵子×植木豪、吉本実憂×木戸大聖、新谷ゆづみ×阿部よしつぐ、島田歌穂×戸井勝海、佐久間レイ×上原理生、平野綾×須藤理彩、彩乃かなみ×市毛良枝の8組16名が決まっている。リアルサウンド映画部では、ラジオドラマを多数手がける本作演出の小見山佳典とプロデューサーの小川仁美にインタビューを行い、音楽朗読劇として『星の王子さま』を作ろうとした背景や、配信ではない“生だからこその魅力”などについて語り合ってもらった。(編集部)

参考:「読書」は一夜にして世界を変えるーー『リトルプリンス 星の王子さまと私』のメッセージ

ーーまず、“知っているようで知らない”作品として『星の王子さま』が選ばれた理由について教えてください。

小見山佳典(以下、小見山):知っているつもり、読んだつもりになっている作品ってあるじゃないですか。僕自身も特に若い頃は「ああ、『星の王子さま』ね」というふうに、確かに読んだことはあるし、ストーリーのラインもわかっていたつもりでした。ただ、改めてじっくり読んでみると「そうか、そういうことか」ってわかったことがあったんですよね。それはもちろん、自分自身が年齢を重ねたことで見方が変わったことも関係していると思う。そういった“新たな気づき”を改めて感じたんです。題材としては舞台や映画をはじめ何度も様々な表現をされてきた作品でもあるので、今さらという部分を感じるかもしれません。ただ、知っていると思っていたけど、改めてもう一回視点を変えて読んだり、今回の朗読劇を観ていただいたりすることで“気づき”を得られるんじゃないかと思い、選びました。

小川仁美(以下、小川):偶然にも3月末に『星の王子さまミュージアム』が閉館するというタイミングに重なりましたが、その情報が入る前から企画は始まっていました。演出の小見山さんと以前コンサートを作らせていただいたときに、もう一つ何かコンサートではない形で何か作っていきたいなと思ったんです。今回は小見山さん側からの企画にはなりますが、閉館のことも含め、初めて自分が意図せぬところで、何かに導かれているというか、自分の目に見えないものが引き合わせてくれたように感じます。

ーー以前コンサートを一緒に作られたとのことですが、今回「朗読劇」という違うフォーマットで改めてご一緒したご感想は?

小川:以前ご一緒したのは、いろんなミュージカルのオムニバスのコンサートだったので、一つずつの作品を積み上げていくというより、抜粋して皆さんにお伝えする形でした。今回は台本もあり、一つずつ重なっていく時間が“刺激的”というか、何にも変え難い、私にとってはそれがまさに『星の王子さま』で言われている「絆」に感じました。共にする時間が多ければ多いほど、何か良いものが生み出せるというワクワク感がありましたね。

小見山:小川さんとやったステージはミュージカルナンバーで綴るライブステージというコンセプトでした。だからもちろんミュージカルを描きたいけど、そんな時間は全体の中で取れなくて。でもいろんな曲を少しドラマチックに表現しました。僕は元々テレビドラマなどの映像で演出やプロデュースをやってきたので、歌の中にあるドラマ性をなんとかステージの中で表現したいなと思って、ご一緒させていただいたんです。それはそれでお客さんに楽しんでもらえたかなとは思っていますが、その延長線上でいわゆる「音楽性のあるリーディング」を、「二人芝居」という限られたキャストで表現できたらどんな形になるかなと思って今回小川さんと相談し、実現することができました。今は稽古中ですが、座席とステージの距離も近いので、俳優さんたちの息遣い、歌への熱い思いがより表現できたらなと思っています。

ーーキャストも日替わりで豪華な顔ぶれですが、稽古中のプロセスで印象的だったことはありますか?

小見山:今、8組16人の俳優陣と稽古中なのですが、つまりそれは「王子さま」が8人、8通りの「王子さま」がいるというわけなんです(笑)。いろんな表現があるわけですよ。その感情の波というか渦というか、つまりは感動がぐわっと押し寄せてくる。それぞれのお芝居、感情があるんです。演出をしていて贅沢さを感じつつ、そういった皆さんの心地よいエネルギーを肌で感じていて、観客の皆さんにもきっと伝わると思います。

小川:キャスティングを一緒にさせていただきましたが、「この方とこの方なら想像できない」というような、他では見られない組み合わせで、どの回でもいろんなアプローチを見ていただける点にこだわりました。もちろん馴染みの組み合わせもありますが、制作側の自分たちも新しい世界が見られるかも、楽しめるかも」という思いがありました。そういったところも、みなさんに楽しんでいただけると感じています。自分自身が見たいと思うキャスティングができたと思いますが、どの組み合わせの回も素晴らしいです。毎回観にきてほしいですね。小見山さんの台本が8冊あるので(笑)。

小見山:そう、8冊くださいってお願いしました(笑)。1冊だと書き込みが多すぎて「これは誰へ向けたものだ」ってなりそうだったので。ストーリーはもちろん同じですが、どういう感情でそのセリフを言うのか、動きがあるとすればどんな動きになるのか、そこには8通りのドラマがあると思うし、「全てを同じにしましょう」ということではない方がいいと思いました。当然ながら感情の発露を無理やり型の中に押し込めない方がいいと感じたので。そういう意味では、8通りのストーリーがあるということかもしれませんね。

小川:コロナ禍なのでキャストのみなさんに、本稽古が始まる前に個人稽古をしてもらっていたんです。伴奏・作曲の滝澤みのりさんに音楽資料を事前に作っていただいて、それを台本と合わせてみなさんに送って、「練習をしておいてください」と。そして本稽古では、一人の戦いをされていた役者さんがいざ集まって本読みをするわけで、そのときに平面だったものが急に立体になる瞬間を私は体感したんです。そういった文字が立体化される瞬間に立ち会えたこと自体に感動しましたね。なかなか経験できないことなので。結構、衝撃的でした。役者さんが稽古をし始めて台本を読み進める中で、小見山さんの台本にどんどん肉がついていく過程はワクワクするものです。

ーー先ほど『星の王子さま』が題材に選ばれた理由をお話しいただきましたが、他に今回の朗読劇の候補となり得る“知っているつもりだった”作品はあったのでしょうか?

小見山:候補というか、よくよく考えてみるとそういった古典的な少年・少女向けの小説、いわゆる児童文学はどこかで皆、子供時代に読んでいますよね。僕も有名どころはだいたい読んでいたつもりだったんです。例えば『ピーターパン』。あの小説は『ピーター・パンとウェンディ』というタイトルなんですよね。それも読んだし、ディズニーの映画も観たし、舞台も観た。でも改めて読むと、「ああそうか」となるんです。もちろんピーターパンの冒険の話でもあるし、ウェンディという女の子の話でもあるのだけど、ウェンディのお母さんの話でもあるんですよね。というのも、ウェンディが大人になると“お母さん”になるわけで、そしてもし彼女に女の子が生まれたら……。そういう「母と娘」の話でもあるなと。子供の頃は『ピーターパン』はピーターがフック船長をやっつける話だと思っていたし、そういうものでもあるけれど、大人になって読むと違う話にも感じるんです。そういう意味で、読んだつもりでいたなと思いますね。実はそういう作品が他にもいっぱいあるんです。『ピノッキオ』もそうですね。児童文学って、「愛」「絆」「友情」というものがもちろん描かれるけれど、意外と名作と言われるものは「死と老い」が底辺に描かれているように感じるんです。実は結構残酷な話もあって、「深いな」と気付いたりするわけです。これからこの企画がどうなるのかわかりませんが、そういったものをテーマに、今後も朗読劇をやるのは良いなと思っています。

ーー児童文学の再解釈的な面白さもありますね。それは多くの人が知っている題材だからこそできるようにも感じます。

小見山:今回の『星の王子さま』も一応“音楽朗読劇”と名づけさせてもらって、楽曲を挿入しながら作りました。でもその歌っていうのは、説明や解説ではなく、もう少しテーマを深堀りしていくメロディラインと詞なんです。リリックは作家の樋口ミユさんに書いていただきました。楽しくて、口ずさみたくなるような非常に優しいメロディーなんです。本作は、そういった音楽性の豊かなステージになると思います。

ーーお二人が『星の王子さま』に初めて出会ったときを振り返ってみて、何か印象的な思い出はありますか?

小川:お恥ずかしながら、読んだ記憶があまりないんです。大人になって、この企画をいただいたときに「読まなきゃ!」って思って読みましたが、幼いときの記憶というか、苦い思い出、少し辛かった思い出が蘇ってきたんです。だけども、最後はちょっと救われたんですよね。私も実は幼いころから絵を描くのが好きで、いろんな絵を描いていました。実はそれって子供の中の世界においてとか、子供にとってはすごく大切なことなんだけど大人には理解できないもので。この物語を読んだことで、大人になったからこそ第三者という、少し距離のできたところからそれを捉えることができて、「なるほど、子供にはこういう世界があって、大人にはこういう世界があったんだ」って思えたんです。初めて「なんであのときわかってもらえなかったんだろう」っていう辛い思いが理解でき、心が温かくなって、自分の中にも“星の王子さま”はいたんだ、とわかった瞬間でした。

小見山:僕らの世代は小学校の教科書に載っていました。でも、そこには「うわばみの話」が抜粋されていたから、僕は最初『星の王子さま』は「うわばみが象を飲み込む話だ」とずっと思っていたんです。それから少し大人になって読み返して、王子さまがわがままなバラの気持ちがわからずにサヨナラをして旅に出る、まあ失恋の旅であることがわかった。王子さまはそのバラが唯一無二だと思っていたのに、実はそうじゃなかった。ありふれたお花だったということがわかるんです。そのときに彼は動揺するのですが、一方で「もしこのことをあのバラが知ったら……」と思って、バラの気持ちを鑑みるんですよ。つまりそれは人の気持ちを慮るというか、王子さまがそこで少し成長する、そういうお話しなんですよね。それと、そんな王子さまに出会った飛行士の物語でもある。自分が生きてきた過去、そしてこれからの未来について想うような話で、そう考えると「この話は結構深いじゃないか」ってなるわけです(笑)。もちろん最初に読んだ子供の頃には気づけていないと思いますが。

ーー改めて、『星の王子さま』から得た“学び”や“気づき”とは?

小川:時間の共有を重ねることで唯一無二の存在になること。『星の王子さま』は、“気づき”になる言葉が随所に出てくるんです。おそらくキツネがそこに大きく関わる存在ではあるのですが、「人間はどんなものにも絆を作れる」って言うんです。確かに物に対しても、人に対してもそうだと思うのですが、それはまさに私と『星の王子さま』に通じる言葉でした。数多くある児童文学の中から選び、時間をかけて読んだことで本作が私にとって大切な物語になった。そこに生まれた“絆”、それがまさに“気づき”でした。

小見山:今お話しいただいたキツネが語ることは有名ですよね。いろんな言葉で訳されていますが、「ほんとうにたいせつなことは、目に見えない」というセリフ然り。では、“ほんとう”とは、“いちばんたいせつなこと”とは何だろうとなるわけで、それって哲学的な問いじゃないですか。つまり、簡単にはその“たいせつなこと”の実態は掴めない、ということかもしれませんよね。先ほど今回の朗読劇の歌についてお話ししましたが、その中に「ほんとうのことって何だと思う?」ってリリックがあるんです。そのあと「目が覚めるってこと。涙が溢れるってこと。喉が渇くってこと」と続きます。つまりそれは、日常のことですよね。でも、そういう日常の中に実は“ほんとうのこと”や“たいせつなこと”が隠れているのかもしれない。最近は戦争を含めて世界が安定していない、みんな“ほんとうのこと”を求めているはずなのに、それが見えない時代でもあると感じています。日常で目が覚めて、喉が渇いて、お腹が空いて、ご飯を食べるということが大事なことのようにも感じます。毎回そう思うわけではありませんが、この話を読むたびに考えるんです。“ほんとうのこと”ってなんだろうって。

ーーちなみに、今回この『星の王子さま』朗読劇をリアル開催のみにこだわった理由を教えてください。

小川:あえて生だけにこだわったのは、もうひとりのプロデューサーと話し合いをして、「今は配信ばかりだけど原点に立ち返って、あえてやらない選択をしよう」ということになったんです。いまはグランドミュージカルを含めた演劇配信が身近になっています。だから、単純に配信疲れをしている人が多いのと、この作品は配信で観るものではないのかなと思って。若いときから演劇関係に関わってきた身としては、配信はとてもありがたいのですが、この作品はやはり体感していただきたいのと、一時期流行った“涙活”をしていただきたい気持ちがあります。

小見山:涙活!? そういうのがあるの?(笑)

小川:あるんです(笑)。みんなで集まって泣ける映画を観るとか。泣きすぎると疲れるけど、良い涙を流すと明日の活力になるんですよ。それって医学的にも証明されているみたいで。だから配信になるとスマートフォンの画面など、手元で見ることになる場合がありますが、こういう場所に来ていただき、肌で感じてもらいたい。南青山のこの交差点にまさかこんな劇場があるなんて、という驚きを感じてもらいたいんです。入り口から入って、奥に進むと円形の劇場が突如として現れる。「えっ、ここ劇場なの!?」という感動があると思います。そんなふうにこの劇場も愛していただき、足を運んでくださる方は絶対いると思っているので、配信はしない方向に決めました。

小見山:僕は演出の立場なので、もちろんいろいろな形で観ていただくことが嬉しいんだけど、同時にやはり生で、この空間で感じてもらえることができたら、それは一番嬉しいです。

ーー演劇の配信自体、コロナ禍でさらに増えたのでしょうか?

小川:そうですね。加速どころか、急激に始まった感じがあります。みなさん「恐らくいつかは」とか「あるといいな」と、心のどこかで思っていたと思うのですが、コロナ禍で一気に増えましたね。実は配信に対して、私はほとんどマイナスのイメージはないんですよ。余談にはなりますが、日本って諸外国に比べて演劇の市民権がすごく低いと思っています。海外、例えばブロードウェイだとみんなカジュアルな服で「じゃあ演劇を観に行こう」なんてふうに行くわけです。ところが日本で演劇となると、勝手にハードルが上がっていて。本当は日常に溶け込んでもいいようなエンタメなのに、そうじゃないことがもどかしくもありました。だから、そうやってカジュアルに観られること、エンタメを楽しむこと自体、どういうツールであってもいいと思うんです。そのことで、観客を底上げしていると思っているので。配信で観た人たちが「じゃあ生ってどうなんだろう」と疑問に思って、それがまた劇場に足を運ぶツールになるし、劇場に来た人が「これをもっと家でじっくり観たい」と思ったらライブ配信があるわけで。そういうふうに繋がっていけば、日本の演劇も回っていくと思うんです。あとは、私も小見山さんも東京で演劇をやっていますが、やはり都市部に集中しているので、そこの一強の打破にも繋がると感じています。

ーー演劇業界に身を置いてきた小川さんだからこそ思う、業界の未来に期待したいことは何でしょう?

小川:もっとパッケージが増えればいいなと思っています。日本は圧倒的に少なくて、海外でとても人気があるものだと、例えば『マンマ・ミーア!』がありますが、あれはABBAの楽曲を使って作っているのでABBAのファンも観るし、ミュージカルファンも観るんです。そしたらもう少し音楽的なアーティストが「ミュージカルに楽曲をおろしてもいいんじゃないか」と思ってくれるはず。それが進むと、「ミュージカルってこうだよね!」という型にはまっていないものがどんどん増えると思います。もちろん今、それがいろんなところで進められていますが、そうなることでいろんな方に注目していただけるし、足を運んでくれるようになるんじゃないかなって思っています。

ーーそれは確かにそうですね。小見山さんは、本公演における“生だからこその魅力”は何だと思いますか?

小見山:劇場って独特な世界があるんです。日生劇場や帝国劇場のような大きな場所から小さな場所まで、どの劇場も魅力があるわけですが、このBAROOMは入口を開けると違う世界が広がっている感覚が強いです。決して大きな世界ではないけれど、“誘われる”というか、フラっと入って行きたくなるような場所だと思います。まさに、今回の『星の王子さま』をやらせていただくのに相応しい場所だと勝手に思っています。そして『星の王子さま』のストーリーラインとともに贈る楽曲にも注目していただきたい。ミュージカルとも違ったニュアンスで、歌もセリフの延長線上にあるんです。時にはささやき、時には語りかけるように、ダイアローグの中で音楽に変わっていくようにしています。それを楽しんでいただければ嬉しいです。

ーー以前演出されたNHKドラマの『音が生まれる』もそうですが、やはり音の演出へのこだわりを強く感じます。

小見山:あれは歌が生まれる、愛が生まれるお話ですね。それこそ僕はテレビドラマを随分やらせていただいてきたけれど、ラジオならではの音と音楽と、言葉の世界が好きなんです。今回も、ビジュアルはありながらも言葉と音楽だけで、いわゆる映像がモンタージュのように、積み重なっていくようなものとは違う世界を作ることができればいいなと思っています。でも、ラジオドラマであるような効果音を、今回は逆に使っていません。嵐の音も、足跡も、扉を閉める音もないけれど、その分言葉と音楽に特化して、そこに生きている息遣いを感じていただければと思います。

小川:小見山さんが演出する作品は、物語に歌とか曲が日常の中に入っているんですよね。それが最大の魅力だと思っています。「こういう会話の中にこういう曲が入っていて、情景が広がるんだ」というか。小見山さんの中にある日常の中の音って、オシャレであると同時に、違和感がないのがすごく良くて。今回も作曲の滝澤さんとコミュニケーションをとりながら作っていますが、実は音だけを聞くとミュージカルとは違うので、少しだけ寂しい気持ちもするんです。ただ、小見山さんの演出が入って、滝澤さんの演奏と皆さんの芝居が重なると、それらのピースがすごく綺麗にハマるんですよ。鳥肌が立つくらいで、こんな音楽朗読劇は観たことがないと思いました。そこが本当に魅力だと感じています。

小見山:そんなに褒めてくれたのでせっかくだから言いますが……(笑)。音楽はもちろん、楽曲としてそれだけで完成するものだと思います。ただ、僕は劇伴などストーリーの中で音楽が入ってくる場合、ダイアローグと音楽が合わさったときに、100点満点になればいいと考えているんです。どちらが何点かはわからないし、音楽だけ取り出すとスカスカかもしれない。でもそれはあえてそうしているのであって、言葉と音楽が合わさることによって完成することを意識しながら作りました。

ーー最後に、公演に足を運ぶ観客の皆さんにメッセージをお願いします。

小見山:星の王子さまは、バラとの関係を振り返って「愛した責任があるんだ」と言うんですよね。だからバラの元に帰ろうとする。その言葉ってなかなか言えないんですよね。だからそれを読んだとき、僕もありふれた花……人間であっても、誰かへの責任はあるのかもしれないなと思ったわけです。この物語をご覧になった後で、面白かったと思ってくれると嬉しいですが、星の王子さまがそうだったように、皆さんにも何かに気づいていただける、そんなステージになるといいなと思っています。

小川:劇場の力、小見山さん、いろんな方との時間の共有の中で生まれたものを、ぜひ皆さんに観ていただきたいです。きっと何か、心の豊かさや自分の周りに対する大切な思いを感じることができると思うし、日頃いろんな情報で疲れた人たちに響くと思います。大人からお子さんまで、いろんな方に足を運んでいただき、また頑張れる明日を迎えられるような作品と空間になっていますので、ぜひ。

■公演情報
音楽朗読劇『星の王子さま Le Petit Prince ~きみとぼく~』

・スケジュール
1月26日(木)~1月29日(日)
2月2日(木)~2月5日(日)
※各日14:00開演/19:00開演の2公演。
※開場時間は開演45分前。

・会場
BAROOM(東京都港区南青山6-10-12 1F)
https://baroom.tokyo/

・キャスト(王子×飛行士)
【1月26日(木)】小倉久寛×水夏希
【1月27日(金)】戸田恵子×植木豪
【1月28日(土)】吉本実憂×木戸大聖
【1月29日(日)】新谷ゆづみ×阿部よしつぐ
【2月2日(木)】島田歌穂×戸井勝海
【2月3日(金)】佐久間レイ×上原理生
【2月4日(土)】平野綾×須藤理彩
【2月5日(日)】彩乃かなみ×市毛良枝

・スタッフ
演出:小見山佳典
脚本・作詞:樋口ミユ
音楽・演奏:滝澤みのり
ヘアメイク:松元未絵
歌唱指導協力:堂ノ脇恭子
主催:株式会社フェイス
製作協力:株式会社アミューズ
協賛:森川健康堂株式会社

・チケット
HALL TICKET:8,500円(全席指定)
※未就学児入場不可。

カンフェティ:https://www.confetti-web.com/lepetitprince23/
Peatix:https://lepetitprince23.peatix.com

当日券
前売完売日を除き、各公演の開場1時間前より劇場入口にて販売

(取材・文=ANAIS)

アナイス(ANAIS)

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