福岡1歳虐待死、父に懲役16年求刑「衰弱する子にエアガン、残虐」

福岡1歳虐待死、父に懲役16年求刑「衰弱する子にエアガン、残虐」

  • 毎日新聞
  • 更新日:2023/01/25
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福岡地裁=福岡市中央区で、吉川雄策撮影

2018年に福岡県田川市で1歳4カ月の男児が医師の診察を受けずに低栄養状態で死亡し、遺体にエアガン発射によるとみられるあざが多数見つかった事件で、傷害と保護責任者遺棄致死罪に問われた父親で無職、常慶(じょうけい)雅則被告(27)に対する裁判員裁判の論告求刑公判が25日、福岡地裁(冨田敦史裁判長)で開かれた。検察側は「衰弱して動くこともままならない我が子をエアガンで撃ち、極めて悪質で残虐だ」と懲役16年を求刑。弁護側は「犯罪の証明が十分ではない」と改めて無罪を訴え、結審した。判決は2月9日。

1歳虐待死、父親が否認 遺体に傷や骨折102カ所

論告で検察側は、亡くなった三男唯雅(ゆいが)ちゃんの全身にあった71カ所の円形の傷は、ライフル型エアガンの操作に家族で唯一習熟していた被告が、BB弾を発射してできたのは明白だと強調。自分の子供の体を「的」にし、複数回発射しており「執拗(しつよう)、苛烈で常軌を逸している」と指弾した。

また、重度の低栄養状態に陥っていた唯雅ちゃんの状態は「親なら深刻な状態と容易に気づき、医師に診てもらうなどするのが通常だ」と指摘。被告は唯雅ちゃんと同居し、養育にも関与していたとして「(唯雅ちゃんが)重篤と気づきながら、放置したと考えるのが合理的だ」と主張した。

弁護側「犯罪の証明が不十分」

一方、弁護側は被告以外の家族が、唯雅ちゃんをエアガンで撃った可能性が排除されていないと反論。育児も妻の藍(あい)受刑者(27)=保護責任者遺棄致死罪で懲役8年確定=にほとんど任せており「(衰弱を)認知できなかった可能性もある」と主張した。

起訴状などによると、常慶被告は18年11月下旬、唯雅ちゃんに対し、エアガンでBB弾を至近距離から多数回発射する暴行を加え、全身に全治3週間の円形の傷を負わせた。更に藍受刑者とともに、重度の低栄養状態に陥り肺感染症を発症した唯雅ちゃんを医療機関に受診させず、同12月に急性呼吸不全で死亡させたとされる。【平塚雄太】

毎日新聞

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