「愚かな大人を告発する歌に」沖縄戦の悲しい情景 歌碑に刻んで次世代へ 海勢頭豊さん作の「月桃」

「愚かな大人を告発する歌に」沖縄戦の悲しい情景 歌碑に刻んで次世代へ 海勢頭豊さん作の「月桃」

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  • 更新日:2022/06/23
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「月桃」の歌碑を除幕する海勢頭豊さん(左から2人目)と新里米吉実行委員長(同3人目)ら関係者=22日、西原町の西原運動公園

平和を願い歌い継がれる「月桃」の歌碑が慰霊の日を前にした22日、沖縄県西原町の西原運動公園夕陽の広場で除幕した。完成した歌碑には、沖縄戦の悲しみをにじませる歌詞が刻み込まれた。作詞作曲した音楽家の海勢頭豊さん=西原町=はウクライナ情勢をにらみ「戦争をする愚かな大人たちを告発する歌になっていけばいい」と怒りをこらえ訴えた。(浦添西原担当・具志堅学)

歌碑は県内外の個人や企業・団体、町のクラウドファンディングと合わせ1815件、計1370万円の寄付を集め完成した。本部石(頁岩(けつがん))製で高さ2・43メートル、幅4・97メートル、厚さ1・45メートル。重さ26トン。周りには月桃を植えた。歌碑そばにあるスイッチを押せば歌が流れる。

衆院議員だった故照屋寛徳さんが100万円を贈るなど平和を願う多くの人の思いが形になった。歌碑建立実行委の新里米吉委員長=西原町=は「沖縄戦を語り継ぎ、月桃を歌い継ぐことを多くの人に広げていきたい」とあいさつした。

「月桃」を制作してから40年の節目。海勢頭さんは「戦争をしてはいけない。油断してはいけないという気持ちで作った歌。それを子どもたちに感じ取ってほしい」と強調。「歌碑ができて終わりではなくて平和のためにみんなで努力しなければならない」と気持ちを新たにした。

作詞に当たっては「悲しい」「苦しい」「ひどかった」などの形容詞を避け、情景を通して子どもたちが感じ取れるようにしたという。

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除幕式では坂田小学校の児童16人が歌声を響かせた。6年生の小谷莉保奈さんは「全世界が平和になってほしいと思って頑張って歌った」と話した。

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