副腎を丈夫にする最も重要な栄養素 は『ビタミンC』だ!

副腎を丈夫にする最も重要な栄養素 は『ビタミンC』だ!

  • Men’s Beauty
  • 更新日:2022/01/15
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体内でビタミンC合成できないのは、ヒト、サル、モルモットなど限られた動物のみ

筆者は今まで『副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)』に関するさまざまな記事をメンズビューティーにて書いてきた。まだお読みでない読者諸兄は、ぜひ『副腎』で検索していただきたい。

さらに、筆者にとって“副腎の師”とも言うべき栄養療法専門のドクターから、副腎を丈夫にする栄養素を教わった。それを本稿から3回に分けて公開していこう。1回目は『ビタミンC』だ!

「副腎の代謝に関わるすべてのビタミン、ミネラルの中で、最も重要なのは『ビタミンC』です。ストレスは副腎の疲労につながる大きな要素ですが、そのストレスとビタミンCの関わりは極めて深い。

“あえてストレスをかけて、ビタミンCの血中濃度を測る”という動物実験では、ストレスが強いほど、体内でビタミンCが大量に合成、消費されることがわかっています。

人間の体内ではビタミンCはつくれないため(※)、ストレスによって当然、不足してきます。

※)多くの哺乳動物は、体内でブドウ糖からビタミンCを合成できる。だが、ヒト、サル、モルモットなど限られた動物だけ体内でビタミンCを合成できない。

仕事がハードだったり、睡眠不足だったり、といったときの肉体的なストレスもあれば、人間関係や仕事の悩みなどからくる精神的なストレスもあるでしょう。ビタミンCはその種類に関係なく、ストレスがかかると消費され、不足するのです。

また、副腎でコルチゾールやアドレナリンなどのホルモンがたくさんつくられれば、補酵素として働くビタミンCも多く使われます。その意味でも、十分に供給することが大切なのです」

1回に1000mg摂取したビタミンCの吸収率は70%くらい

「ただし、ビタミンCの必要量は非常に個人差が大きいです。ストレスという点で考えても、受けやすい人もいれば、逆に受けにくい人もいるし、解消がうまい人、ヘタな人がいます。その違いで必要量にも差が出てくるわけでして。

水溶性であるビタミンCは、摂取して30分ほどで血中濃度が最も高くなります。しかし、その後は低下していき、3時間後くらいで摂取前と同じ濃度に。

そのため、いちばん効率がいいのは、少量を2~3時間おきに摂取する方法。ですが、食べ物で摂ろうとすれば、これは現実的ではありません。

吸収率にも個人差はありますが、1回の摂取量が200mg程度なら、ほぼ100%吸収されるといわれています。大量に摂った場合、たとえば1回に1000mgといった摂取では、吸収率は70%くらいに。

といっても、30%をロスするわけではありません。大腸に行って腸内細菌などに作用したり、腸粘膜を改善したり、毒素を排泄したり、といった働きをするのです。

ビタミンCの作用で重要なのが抗酸化作用。血中の活性酸素、特にフリーラジカルを消去する他、抗酸化ネットワークをつくって酸化されたビタミンEなどの抗酸化物質をリサイクルします。

その効果は、動脈硬化やガンの予防、糖尿病の合併症を予防、慢性疲労や肥満の予防というように、じつに多彩です」

果物にビタミンCは多いが、糖度が高いという問題が……

「では、具体的にどのようにしてビタミンCの摂取量を増やすのか? 食べ物だと野菜で摂るのがいちばんです。それも、茹でたり蒸したりするのがオススメ。

煮汁と一緒に食べるポトフもいいし、野菜自体の水分で蒸すタジン鍋なども、効率良くビタミンCが摂れる調理法です。ビタミンCは非常に壊れやすいため、できるだけ新鮮なものを選ぶのがポイント」

筆者は、ビタミンCといったら果物ではないか? と思うのだが……。

「確かに果物にはビタミンCがたくさん含まれていますが、血糖値を上げてしまうことが大きな問題です。

特にジュースにすると、食物繊維が捨てられてしまうことと、短時間で大量の果物を摂取することになり、血糖値が急激に上がるため、避けたほうがいいでしょう。

どうしても果物からビタミンCを摂取したいのなら、糖度の低いものを絞らずに丸ごと食べるようにしてください」

個人差のあるビタミンCの必要量は便の状態でわかる!?

「ビタミンC配合の栄養ドリンクの類も難しいですね。ビタミンCの含有量が『500mg』『2000mg』といった表示がされているものの、当然、砂糖が入っていますし、液体に溶けたビタミンCは壊れやすいのです。

少量ずつ、何回かに分けて摂るという“理想的な摂取法”からすれば、サプリメントを活用するものいい方法。ビタミンCは天然のものも合成されたものも、作用にそれほど差はありません。

ただし、人によってはビタミンCをたくさん摂ると、軟便になったり、下痢を起こしたりするケースがあります。下痢が起きるのはビタミンCが吸収できていない証拠。その場合は摂取量を減らしてみましょう」

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取材・文/ウェルネス・ジャーナリスト 藤田麻弥

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雑誌やWebにて美容や健康に関する記事を執筆。美容&医療セミナーの企画・コーディネート、化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンス(科学的根拠)のある情報を伝えるべく、医学や美容の学会を頻繁に聴講。著書に『すぐわかる! 今日からできる! 美肌スキンケア』(学研プラス)がある。

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