長澤まさみ、『ドラゴン桜』と阿部寛への思い 続編に驚きも「やらない選択肢はなかった」

長澤まさみ、『ドラゴン桜』と阿部寛への思い 続編に驚きも「やらない選択肢はなかった」

  • マイナビニュース
  • 更新日:2021/05/02
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●『ドラゴン桜』は「私の青春」 阿部寛の教えを今も大切に

日曜劇場版の新しい『ドラゴン桜』に! 続編に込めた思いと“桜木”阿部寛の進化「説得力が増した」

俳優の阿部寛が主演を務めるTBS系日曜劇場『ドラゴン桜』(毎週日曜21:00~)が25日にスタートした。16年ぶりに帰ってきた主人公・桜木建二(阿部)に、SNS上では歓喜の声が続出。また、桜木の元教え子・水野直美(長澤まさみ)の成長した姿も前作からの視聴者を沸かせた。長澤にとっても『ドラゴン桜』は「忘れることのない作品」であり、阿部から役者として大切なものを教えてもらった作品だという。長澤にインタビューし、『ドラゴン桜』への思いや阿部との共演の感想、また、前作からの自身の成長について話を聞いた。

本作は、2005年に放送された『ドラゴン桜』の15年後を描く続編で、週刊漫画誌『モーニング』で連載していた三田紀房氏による『ドラゴン桜2』が原作。前作で倒産寸前・低偏差値の龍山高校から東大合格者を輩出した元暴走族の弁護士・桜木建二(阿部)が、偏差値32で経営破綻寸前の龍海学園の再建を目指し、元教え子で一緒に働く弁護士の水野直美(長澤)とともに、生徒たちを東大に合格させるために奮闘する姿を描く。

25日に第1話が放送されると、SNSでは「16年ぶりのドラゴン桜。待ってました」「阿部寛扮する桜木先生にまた会えるの楽しみに待ってました!」などと歓喜の声が続出。教え子から弁護士に成長した水野の登場も、「水野ちゃんの成長にグッときちゃう」「水野の成長に感動」と話題に。平均世帯視聴率は14.8%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と好スタートを切り、Twitterでは「#ドラゴン桜」が世界トレンド1位を獲得した。

『ドラゴン桜』の根強い人気を証明したが、長澤にとっても特別な作品。「若い頃に出演した作品の中で『ドラゴン桜』は長く愛されている作品の1つだなと感じています。『あのドラマが好きだった』と言われる中に『ドラゴン桜』が必ず入っているので、自分の中で忘れることのない作品です。また、同世代の俳優さんに刺激をもらった作品だったように感じています。『周りも頑張ってる、自分も頑張らなくちゃ』と切磋琢磨していたので、私の青春だったのかなと思います」と振り返る。

また、桜木役の阿部から役者として大切なものを学んだという。「阿部さんはすごく真面目で、熱意を持っている方。私にとって桜木先生=阿部さん。自分で考える力を阿部さんからもらった感じがしています。現場での阿部さんの姿を見て、阿部さんとしゃべって得たものが多かったです」と回顧。

印象に残っている阿部の言葉は「自分の感情を第一にお芝居することが重要だ」とのこと。「技術ではなく、ちゃんと役の思いを感じ、感情に乗ってお芝居することの大切さを教えてもらいました。そうすると相手の心も動くと。それがすごく印象に残っています」と明かし、「たくさん阿部さんに話しかけていたと思います。阿部さんが大好きだったので」と懐かしそうに話す。

自分で考え、感情を大事にしながら演じるという阿部の教えは、今も大切にしている。「阿部さんは、自分のお芝居のことをご自身が一番よく考えていらっしゃるし、一生懸命やられている姿を見ていたので、そういった姿に影響を受けていたと思います」と語った。

そんな思い出深い『ドラゴン桜』の続編が決定したときは驚いたという。「まさかやると思ってなかったので、びっくりしました。16年ぶりにやるってあるんだなと。そして、阿部さんがやる気満々だと聞いたので、やらないという選択肢はないなと思いました。私は阿部寛さんという先輩が大好きなので、阿部さんがやると言ったらついていこうという気持ちに。私にとって阿部さんは、そういう存在です」。現実世界でも阿部は長澤の師匠のようだ。

そして、本作で久しぶりの共演となった阿部について、長澤は「全然変わらない」と言い、「こっちがNG出しても全然気にしていないというくらい、自分の演技に集中されている。本当に真面目な方なので学ぶことが多いですし、ずっとその姿勢を維持しているのがすごいなと思います」と尊敬しきり。

●生徒役キャストに愛おしさ「自分の若い頃を思い出す」

今作の冒頭では、家賃を滞納するまでに落ちぶれていた桜木。前作からの変化に、長澤は「16年も経っていますからね。思うことが変わったのかなというくらいで、あんまり気にしていません。私の役柄もキャラが変わっていると思うところがありますし、16年あったら人は変わるよなって。私自身も昔より愛想よくなったなと思いますから(笑)」と冷静だ。

長澤演じる水野は、前作で桜木が受け持った“東大クラス”の教え子。母親の病気という不運も重なり東大受験を諦めざるを得なかったが、一浪の末に東大に合格した。その後、弁護士資格を取得し、桜木が経営する法律事務所に入所。教え子だった水野が成長し、今作では生徒たちを導く側となる。

監督からは「シリアスなシーンが多い中で、水野さんのところは柔らかくしたいと思ってる」と説明を受けたそうで、「ちょっとクスっとなるような、ほんわかしたシーンになるのかなと。そういうところを任されているという感じです」と、自身の役割を捉えている。

生徒とのシーンは、応援するという気持ちで演じているという。「私も16年経って大人になり、生徒役の若い人たちを見ると愛おしさが芽生える。みんなが頑張っている姿を見ると、素直に応援したいという気持ちになるので、そういった感情に乗れればいいなと。教育者という固い考えではなく、応援団の1人みたいな気持ちで演じています」と優しい表情で明かした。

前作では“東大クラス”の生徒役として山下智久、長澤、小池徹平、新垣結衣、中尾明慶、紗栄子といった面々が出演し、その後、役者として大きく飛躍。今回は、1000人以上のオーディションを勝ち抜いた高橋海人(King & Prince ※高ははしごだか)、南沙良、平手友梨奈、加藤清史郎、鈴鹿央士、志田彩良、細田佳央太が生徒役の座をつかんだ。

長澤は、今作の生徒役キャストについて、「みんなすごいクールですが、自分たちのときも『さっぱりしてるね』と言われていたので、同じような感じだなと。その姿を見て、自分の若い頃を思い出します」と自分たちと重ね、また、「自分の中で秘めているものが見え隠れすると、若いんだなと。みんなこうやって少しずつ大人になっていくんだなと感じます」としみじみと話した。

『ドラゴン桜』に登場する生徒は、桜木の言葉によって東大を目指すことになり人生が大きく変わるが、長澤自身は、2004年に出演した映画『世界の中心で、愛をさけぶ』(『セカチュー』)のプロデューサーの言葉も、女優を続ける上で支えになっているという。

「『セカチュー』のときのプロデューサーさんに、『これから頑張っていくなかで、“あの長澤まさみ”というのをどんどん増やしていかなきゃいけないぞ』と言われました。“セカチューの長澤まさみ”という認識を、また別の作品で塗り替えていく。その言葉をもらったときに、終わりがないんだなと。自分の中で一番大切にしていることかもしれません」と明かし、「なので過去の作品のことはあんまり考えず、次のことに集中するようにしています」と語った。

●芝居への情熱を燃やし続けるため「満足しない自分でいられる状況に」

前作では10代だった長澤が、現在は33歳に。人気と実力を兼ね備えた女優として確固たる地位を築き、今年3月には「第44回日本アカデミー賞」で最優秀主演女優賞に輝いた。

16年前からの変化を尋ねると、「『撮影早く終わらないかな』って考えなくなったことですかね」と冗談交じりに話してから、「そのときの最善を尽くすというスタンスはずっと変わりませんが、現場は周りの方との共同生活なので、相手のことを考えてちゃんとお芝居を交わせているという充実感があるということだと思います」と補足した。

前作の頃に思い描いていた30代になれているかという問いには、「わからないですけど、こんな感じかな」と笑い、「常に目標を高く持ち、今が自分のベストだという価値観を持たないようにしているので、目標に到達できているかというと、いつもできていないです。でも、そういう思いが続けばいいなと。いつも自分の中では『もっともっと!』と思うスタンスでいられたらなという感じで取り組んでいます」と長澤流の仕事との向き合い方を説明。

「目標を明確にしないことが目標というか、自分が想像できないほどの大きな目標を立てるようにしています。そうすると頑張れる」と続け、「満足するとそこで止まるはずだから、満足しない自分でいられる状況を自分で設定するようにしています」と語った。

阿部のことを「役にすごく集中する方で、その姿勢を維持しているのがすごい」と話していたが、長澤自身も目標を高く設定し走り続けている。阿部から役者としての姿勢を学んだ長澤なのだから、似ている部分があるのは当然だろう。

長澤は「阿部さんほどすごくないです」と謙遜しつつ、「阿部さんみたいになりたいですね。情熱というか、自分の中で燃えている魂、その火を消さないようにいたいなと思います」と力を込める。目標としている阿部と今作で再び共演。「すごいなと思います。お芝居に人生をかけていると感じますね」と改めて刺激を受けているようだ。

第1話では、前作で桜木の教え子・小林麻紀を演じた紗栄子がサプライズ登場。長澤と紗栄子の16年ぶりの共演も話題となった。

長澤は、前作の共演者とのその後について、「(プライベートでの交流は)あまりないですけど、紗栄子ちゃんはたまたま街で遭遇したり、小池徹平くんや明慶くんは何度か共演したり、という感じです」と説明。今作について彼らと「同窓会みたいになるといいね」という話をしたという。ぜひとも実現してほしい。

(C)TBS

酒井青子

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