
勝ち越しにリーチの貴景勝(左)
首位と1差に急接近だ。大相撲九州場所10日目(21日、福岡国際センター)、大関貴景勝(27=常盤山)が小結阿炎(29=錣山)を下して7勝目(3敗)。立ち合いで相手を突き起こすと、引いてからのはたき込みで勝負を決めた。
この日で1敗力士が消え、大関霧島(陸奥)ら2敗力士4人を1差で追いかける展開。今場所での綱とりは絶望的ながら、逆転優勝に望みをつないだ。取組後の貴景勝は「今日は今日で集中した。優勝争いは混戦? 明日の相撲に集中して、その先にそれはあると思う。明日の相撲に集中するだけ」と気持ちを引き締めた。
審判長の浅香山親方(元大関魁皇)は「どうしても引いて勝つという相撲が多くなっているんでね。褒められた相撲ではない。(相手を)見ながらでも、突いていければ違うと思うんだけど」と課題を指摘した。
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