国産バイオ燃料で初飛行 ベンチャー企業が見る未来

国産バイオ燃料で初飛行 ベンチャー企業が見る未来

  • テレ朝news
  • 更新日:2021/06/10
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国内で初めて、政府機関の飛行機で国産のバイオジェット燃料を使ったフライトが成功しました。

そのバイオジェット燃料事業を15年間牽引してきたのが、ベンチャー企業『ユーグレナ』の永田暁彦副社長です。持続可能な社会の実現、そして、その先に描く未来を聞きました。

バイオ燃料は、生物由来の再生可能な資源をもとに作られます。燃料を燃やす時にCO2が発生しますが、
原料となる生物が成長途中でCO2を吸収するため、利用時の排出量を実質0にでき、環境に優しい燃料と期待されています。

なかでも、注目されるのが、CO2の排出量が多い航空機分野です。

永田暁彦副社長:「日本は環境先進国というようなイメージあるかもしれませんが、このバイオ燃料の領域では完全に後進国」

そうしたなか、開発に乗り出したのが、ミドリムシの研究を行い、食品事業を手掛ける『ユーグレナ』でした。

永田暁彦副社長:「石油の代わりとなる代替エネルギーとして、ミドリムシはその中の一つの原料になる有望な生物として考えられています」

ミドリムシは、体長0.05mmの藻の一種。特殊な形で培養すれば、油を生み出すことから、バイオ燃料の原料として注目されています。

一方で、コスト面には課題も多く、研究途上です。そこで使用済み食用油を中心とする燃料を開発しました。

廃棄される食用油を使うことで、製造過程で排出されるCO2が生まれず、石油と比べて最大8割削減する可能性があるといいます。

永田暁彦副社長:「バイオ燃料に変えていくってことが、つまり石油を減らす、でも皆の生活は変わらないことを目指してるので、原料が何かってあることは究極的には何でも良くて、1番はCO2の削減。私たちが考えるサステイナビリティーっていうのは、決して経済活動と環境というだけではなくて、例えば今の世代と未来の世代、どうすると、どっちも幸せになれるのか。常にそれを考え続けるってことが、サステイナビリティーの根本だと思っているんです」

ノウハウもコネクションもないゼロからの参入。それでも試行錯誤を繰り返し、取り組みを成功させました。

そして迎えた初フライトの日。

永田暁彦副社長:「いやーめっちゃうれしい。やっとスタートできました。これで本当に日本中の人が、バイオでも安心だって思ってくれたらいいですね」

15年かけた思いが羽ばたいた今、永田さんが見る未来とは。

永田暁彦副社長:「このまま人類が増加し続ける未来というのは、自分たちが住む場所すら破壊していって、終わってしまう未来。でも僕はやっぱり、人類の生きようとする力とか好奇心とか、そういうものが、これまでの単純な資本主義的な発想から離脱した時に、なんか人類としての違う希望ができるんだろうなと思っていて。だからこそ、テクノロジーで、仕組みで世の中を変えていくという方向だと思っている。その可能性をどう広げられるのか、というのが基本的な考え方です」

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