
パネル展示で活動を紹介
一般社団法人多摩区ソーシャルデザインセンター(多摩SDC)の2022年度活動報告会が3月11日、区役所で行われた。市民活動の相談・支援や情報発信、人材育成等5つの事業を軸に、約40人の来場者に向けて開設3年目の成果を振り返った。
SDCが地域団体の活動資金の一部を助成する「多摩区まちのひろば支援資金」の報告では、対象5団体が活動を紹介。区民参加型アートプロジェクトを手掛けた「TAMAVOICES」の熊谷薫代表は「SDCに相談して3年。知り合った方々といろいろな企画ができ、規模が大きいことにも取り組めるようになった」と手応えを語った。登戸まちなか遊縁地の開催やマップづくりに活用した「のぼりとゆうえん隊」の黒崎泰由代表は「まちの一つの大きなイベントになってきた。今後も皆さんの協力を得ながら商店街の活性につなげたい」と話した。
2020年の開設以来、学生を中心としたメンバーが活動をけん引してきた多摩SDC。市との協定が今年度で一度終了し、検証を踏まえて来年度から新たな協定のもと活動を続ける。大学を今春卒業する伊藤直人代表は「今までやってきたことは後輩たちに受け継がれている。皆さまからの意見を受け止め、持続可能な形をつくっていきたい」と話した。4月から市職員になる田村彩乃副代表は「より地域に必要とされる団体となるよう、これからさらに外との連携をとっていきたい」と先を見据えた。
タウンニュース多摩区版