ビジネスや投資の世界でよく使われる「エンジェル投資」とはどんな意味?

ビジネスや投資の世界でよく使われる「エンジェル投資」とはどんな意味?

  • @DIME
  • 更新日:2021/10/14
No image

「エンジェル」は英語で”天使”を意味する言葉として広く知られている。しかし、ビジネスや投資の世界で使われる「エンジェル」の意味を知らない方も多いだろう。そこで、本記事では「エンジェル投資」という言葉の意味や、エンジェル投資のメリット・デメリットなどを解説する。投資に興味がある方だけでなく、起業や新規事業のスタートに向けて資金調達を考えている方もぜひチェックしてほしい。

ビジネス・投資用語の「エンジェル投資」とは?

はじめに、ビジネスや投資用語として使われる「エンジェル投資」とは何かを見ていこう。また、エンジェル投資家になる人の特徴、投資目的についても理解しておこう。

創業して間もない企業に対して投資を行うこと

エンジェル投資とは、創業して間もないスタートアップ企業やベンチャー企業に対して投資することを意味する。元々、エンジェルとは、イギリスで演劇事業を支援するために、有志で資金援助をしていた富裕層を指す言葉だった。現在と同様の意味合いで「エンジェル」が使われるようになったのは1978年。ニューハンプシャー大学の教授であり、同大学のベンチャーリサーチセンター創設者であるウィリアム・ウェッテルが、創業間もない企業に投資する個人を表すために初めて使用したとされている。

どのような人がエンジェル投資家になる?

エンジェル投資家は、起業や経営で成功した経験を持つ資産家であるケースがほとんど。エンジェル投資家がスタートアップ企業に対して出資する目的は、純粋に金銭的な利益を求める以外にもさまざまで、「自身の経験や人脈を活かして次世代の起業家を育成したい」、「今までにない革新的な事業を支援することで、業界や社会全体の発展に役立ちたい」といった貢献意識から始める人が多いのも特徴の一つだ。

エンジェル投資をするメリット

では、他の投資と比較する際、エンジェル投資にはどのようなメリットがあるのだろうか。特徴を見ていこう。

成功した場合のリターンが大きい

まず、出資した会社が将来的に株式市場に上場したり、事業に成功したりするなどの飛躍的な成長を遂げた場合の投資リターンが大きいことがメリットとして挙げられる。出資先の事業が成功すれば、株価が大幅に上昇し、莫大な利益を得られる可能性も期待できる。

税制上の優遇措置を受けられる

未上場のベンチャー企業への株式投資を行った個人投資家は、「エンジェル税制」と呼ばれる税務上の優遇措置を受けられる。この優遇措置は、投資時と株式売却時に適用される。投資時点での優遇措置については、以下の2種類のうちいずれかの措置を選択可能だ。

1.優遇措置A(設立5年未満の企業への投資が対象)

「対象企業への投資額-2,000円」が、その年の総所得金額から控除される。なお、控除対象となる投資額の上限については、総所得金額×40%または1,000万円のいずれか低い金額だ。

2.優遇措置B(設立10年未満の企業への投資が対象)

対象企業への投資額全額をその年の株式譲渡益から控除。控除対象となる投資額の上限設定はない。また、未上場ベンチャー企業の株式売却時に損失が発生した場合は、損失をその年の他の株式譲渡益と通算(相殺)ができる。その年に通算(相殺)しきれなかった損失については、翌年以降3年にわたって繰り越し可能な優遇措置もある。投資時点と売却時点いずれについても、優遇措置を受ける際には確定申告が必要だ。

起業家との人脈作りに役立てられる

先に触れた通り、エンジェル投資家は、リターンよりも資金援助を通じて将来有望な新しい事業に貢献したい思いから出資を行う人が多い。このような個人投資家にとっては、これからの社会を担う次世代の起業家との繋がりを持てることは、大きなメリットになると言えるだろう。

No image

エンジェル投資をするデメリット

続いて、エンジェル投資のデメリットも紹介しておきたい。デメリットに目を向けてみると、エンジェル投資家に元経営者が多い理由が見えてくるかもしれない。

リスクが高い

ベンチャー企業の多くは創業から5年以内に倒産してしまうと言われている。当然、会社が倒産してしまえば株式は無価値となるため、利益どころか損失が残ってしまう可能性は高い。エンジェル投資で失敗しないためには、損失を許容できる十分な余裕資金を持つこと、投資先の見極めが重要だ。

利益が出るまでに時間がかかる

エンジェル投資で出資額以上の利益を得るには、数年以上の時間がかかることが多いのもデメリットの一つ。そもそも利益が発生しないかもしれないリスクも加味した上で、さらに結果が出るまで長い目で出資先の企業を見守っていく必要がある。

まとまった資金が必要

エンジェル投資は、一般的に一社に対して数百万円~数千万円規模で行われるケースが多い。そのため、投資をスタートするためのハードルは高い傾向にある。しかし、中には少額から出資ができるクラウドファンディングもあるため、ベンチャー企業の支援に興味のある方はこのようなサービスを探すのもおすすめだ。

エンジェル投資家と出会うには?

最後に、これから資金集めをしたい事業者の方のために、エンジェル投資家と出会うための方法を2つ紹介する。

イベントやセミナーに参加する

投資家とのコネクションがない場合、スタートアップ向けのイベントやセミナー、カンファレンスに参加し、そこから人脈を広げていくのが一つの方法。ピッチコンテストと呼ばれる事業計画のプレゼンコンテストでは、プレゼンの内容が評価されることで、投資家から出資を検討してもらえるチャンスを掴めることもある。腕試しも兼ねてチャレンジしてみるのも良いだろう。

投資家マッチングサービスやクラウドファンディングを利用する

最近では、起業家・経営者と投資家を繋ぐマッチングサービスや、エンジェル投資に特化したクラウドファンディングなど、インターネットを利用した資金調達を行う事業者も増えてきている。このようなサービスを利用することで、資金調達以外にも自社の事業内容やサービスをより多くの人にアピールできる宣伝効果も期待できる。

文/oki

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加