
フェブラリーSに出走するカフェファラオ(撮影:下野雄規)
上半期のダート最強馬決定戦という位置付けだが、舞台となる東京競馬場のダート1600mはスタートしてしばらくは芝コースを走る特殊なコース。フェブラリーステークスはダート競馬に必要なパワーやスピードに加えてコース適性も問われるレースだ。
◎カフェファラオは東京マイル2戦2勝。ダイナミックで力強い走法から、スタート地点の芝を歓迎するというタイプではなさそうだが、ごちゃつく小回り競馬よりも広いワンターンコースの方が持ち味を発揮できる印象だ。まだ不安定な部分を残すが、今回が7戦目。キャリアが浅い分、伸びしろもありそうだ。
根岸Sを勝って挑む○レッドルゼルは、以前は先行力を武器としたが、重賞競走で戦うようになってからは、そのスピードをしっかり溜めて瞬発力に転化させている。今回は、初めて経験するマイルの距離がポイントになりそうだが、折り合いに不安があるタイプでもなく順応してくれることだろう。
▲アルクトスは昨年のマイルCS南部杯の優勝馬。前々走のチャンピオンズCは距離が微妙に長く、前走は59キロがゴール前で堪えたような印象を受けた。昨年はやや強引な競馬で最後は失速してしまったが、着順、着差ほど悲観するような内容でもなかった。あれから1年。控える競馬を身に着けており、大きく崩れることはなさそうだ。
一昨年の覇者でチャンピオンズC3着の△インティ、東京競馬場のダートマイルで重賞3勝サンライズノヴァ、武蔵野S2着△ソリストサンダーと、昨年の4着馬△ワンダーリーデルらにもチャンスがありそうだ。