
リアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 女芸人小出真保の婚活ダイアリー』。
マッチングアプリでのカジュアルな関係を逆ナンによって引退しました。散々な逆ナンデートとなったけれど…。多分、無事に引退できたと思います。
これからの私は、真剣な恋愛ができるのか…。不安が少し襲ってきます。また、若くないのに”カジュアル”を3カ月やった私は、燃え尽きたどころか、体調不良に。落ち込んでいる私に、忘れかけていたお気に入りの男が再登場! 希望の光が見えたのですが…
★これまでのエピソードはこちら!
■体調が悪い
40歳手前でマッチングアプリでカジュアルをしていたツケがきたようです。もちろん世の中には40歳以上でカジュアル楽しんでる人は大勢いるだろうけれど、私はなんといっても、ペースが早すぎました。週に2回カジュアルすることもあり、それが3カ月。
ダルくて、眩暈もするし、左手が痺れるのです。怖くなってきました。この先、もっと老いていくんだから、今ここで現実を受け止めないと大変なことになるかもしれない。病院に行き、医師からの診断は「貧血」。眩暈や疲れやすくなっている原因であり、さらに貧血は気分も落ち込みやすくなるとのこと。
カジュアル男たちの血を吸っていると思っていたのに、まさか血が少ないとは…。さらに医師は、続けました。「左手のしびれなんだけど…どうやら、椎間板ヘルニアの疑いがあります、背中少し曲がってます」。
毎日毎日、スマホ見て、寝ながらマッチングアプリ三昧、下ばっかり向いてたもんなぁ…。もともと姿勢は良くないのに、さらに曲がったようです。
私は、何を思ったか医師に語っていました「私はもともと真面目だったのに、マッチングアプリにハマってしまって。男の人とたくさんカジュアルな関係してしまいました…」と、いらないカミングアウト。すると「気づいてるだけ、まともですよ」と、少し救いの言葉をもらいました。
「やっぱり、自分を大切にしろというご先祖様からのお告げだ…」。これから人生を立て直していかないとな…と考えているなか、LINEが来ました。男は忘れた頃に戻ってくる?! 久しぶりの千葉男からだ!
関連記事:15歳年下の男性と初デートで「カジュアルな関係」を試みた結果…
■きっと付き合うことになる
聡明で紳士的なセリフをくれた彼。そうだ、私には千葉男が残っていた! この彼は手を出してこないし、真剣交際になりそうな人、第一位。
カジュアル男たちほどは正直イケメンではないけれど、素敵な人だった! LINEの内容は「出張で大阪です、戻ったら会いましょう」。きたー! 早く日程を決めよう。それにしても千葉男はよく出張をしているらしい。「まほさんは、地方とか行かないの?」と来たので「コロナになってから減ったけど、今度実家に帰るよ」と送りました。
もうすぐGWだし、実家に帰ってゆっくりしようと思っていました。すると「そうなんだ! じゃあ、お土産買ってきてよ!」。
なんか、上手く言えないけど…違和感。初回デートでガッチリ心を掴まれたものの、そのあとの2回目デートでも、軽い違和感を覚えたのです。東京駅で解散間際に言われた「今日はこんなもんじゃない?」というセリフ。
うーん。なんか、引っかかる。この「なんか引っかかる」という直感、とても大事にするべきなのかもしれません…。
会う日程は週末に決まりました。2回目からちょっと日にち空いたけど、3回目のデートだ。今回も東京駅での待ち合わせになりました。今日はどんなことが起こるんだろう。真剣交際に進みそうな人なんだから、慎重にいこう。
■お笑いの話、しないんじゃなかったの?
相変わらず、服のサイズが合っていなくてダボダボした姿で登場した彼。そして「外にいいBARを見つけて」と、すでにお店を選んでくれていました。なんでも頼みなよ、という言葉に甘えて、カクテルとおしゃれなおつまみを注文。外の景色が見える席に座ります。そして、会話が始まりました。
「YouTube見たよ、やっぱ面白いよね、細かすぎて伝わらないモノマネ」と、お笑いの話からスタート。「俺、あの人、好きなんだよね。リアルに吐く人」。なかなかいいセンスをしているなと思ったので、「仲良しの先輩だよ」と言うと「ふーん」と、リアクションが薄い。「あとさ、他になに出てるの? そいや、まほさん、YouTubeちゃんとやってる?」…なんだか…こんな感じの人だったっけ?
私「ちゃんとかはわからないけど、やってるよ」
千葉男「登録者数は?」
私「え、あまりいない」
千葉男「待って、見てみよ。あーでも、1000人は超えてるじゃん」
あれ。今、事務所のネタ見せ中だっけ? 千葉男「マッチングアプリネタは、面白いとは思うんですよ、でも、もう”あるある”やりつくされてません? うーん、何やったらいいのかなぁ」。
何これ。初回デートのとき、「まほさんが芸人だからとか関係ない。ひとりの人間として会いたいと思った。一般人がするお笑いの話なんか、めんどくさいと思うし」って言ってくれたじゃん。今日、おもいっきりお笑いの話してる。
正直、デートでの一般男性が繰り広げるお笑い論…本当にいらない。この前の逆ナン男もそうだったけれど、わりとそういう人多いなと…。頼むから、やめてくれ…。そんなことより今日も、キラキラした言葉、聞きたいのに。
話題を変えようと思いました。
■膨らむ違和感
「どうして今の仕事を選んだの?」と質問してみました。すると「別に…俺、転職何度もしてて」とサバサバした返答。「そうなんだ、目標とか、将来こうなっていきたいというものはあるの?」。
私はそういう話を聞きたいと思いました。すると「特にないですよね、またおそらく転職するし」。つづけて「俺たちって、まほさんたちみたいに、そんな好きだから仕事してるとか、そういうのないですよ」。彼は、すごく冷めた目でそう言いました。そういうものなのか…?
たしかに、仕事だけがすべてじゃないけど、私たちは特殊かもしれないけれど、なんか…あのキラキラしていた初回の彼が、今日はどこにもいない。いや、そんなはずはない。だって、すっごく素敵な人だと思ったもん、あれは間違いないもん。心に響くセリフ言ってたし、この後、付き合う予定の人だもん。
「マッチングアプリって、けっこうヤバい人多いですよね」と、マッチングアプリを弄り出している彼。それはそう思うけれど、この後の発言に最大級の違和感を感じました。
「この前、LINEブロックされちゃいましたよ」 LINEブロックされたの…? マッチングアプリではよくあることなんですが、なんというか、それはかなり無理だと思われた場合で、そんなこと女の子にされてるの? この人。胸騒ぎがしていました。
■これが本性?
BARにはまだ少ししか滞在していないのに「お店、出ましょう」と彼はテキパキと動き出しました。どこか別の場所に移動するのかと思いきや、ほんの少し歩いたベンチへ。
ほぼ強引に引っ張られるように座りました。密着している上に、肩を組んできました。まぁ、このくらいならいいか。だって、付き合うかもしれないし。そしてベタベタ触ってきました。付き合うかもしれない…けれど、何でだろう、全然嬉しくない。と思ったと同時に、キスしてきました。
一番最初に思ったのは、げ! 外でするのかよ!! でした。
そして、ドキドキしない自分がいました。すぐ彼から離れてしまいました。あれ? 何でときめかないんだろう。自分の気持ちを確認。気に入ってたんだよね? なのに。彼はイチャイチャしてきました。外でこういうことするなんて、大学生みたいな行動に恥ずかしさを感じ、そして気づきました。
この人、ぜんぜん私のこと大切に想ってない。「外だから、やめて」と言いました。彼は特に動じることなく「じゃあ、続きはまただね」と言い、強めの口調で「今日、俺は、いける! と思ったから、そうしたんだよ」と発しました。
この人、最初のイメージともう180度違う。いけるって何? 何も言い返せないなか、どんどん気持ちが落ちていくのを感じました。ここで、帰ればいいのに、私は、粘ってみるのです。これが芸人の性? 芸人というか、私の探究心? もうないと思ってるのに、掴めないこの人の心を探ることにし、少し散歩しようと提案。
すると、事件が。マッチングアプリでよくある紛争劇に! 揉める、揉める、男と女。あんなにお気に入りだったのに、もう大嫌い!
せっかく3回目デートまで進んだのに、マッチングアプリってもしかして、ものすごく難しい?! 乞うご期待!♪
(文/fumumu編集部・小出 真保)