
目標に定めていたリーグ優勝は夢と消えたが、熾烈なCS争いを繰り広げているベイスターズ。休日があったため変速日程の7連戦となった先週は、最下位のドラゴンズに1勝2敗、5位のスワローズとの連戦も1勝1敗でまさかの負け越し。
しかし優勝を決めているタイガースには連勝と意外な星取でトータル4勝3敗でまとめ、1つ貯金を作り3位の座をキープした。
■ネフタリ・ソトの復調
なんとか踏ん張った要因のひとつは大砲のネフタリ・ソトの復調にあった。
今シーズンは調子が上がらず、8月終了時で期待されていたホームランは9本と低空飛行が続いていたが、この1週間は打率318、ホームラン4、打点6と復調気配。
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■謙虚にファンに感謝する姿も
中でも13日は連敗していたチームを救う2打席連発と爆発ぶりを見せた。
お立ち台では、「いつもたくさん応援していただき本当にありがとうございます。残り試合少ないですけども最後まで戦って、まだ2位のチャンスが残ってますので2位行けるように最後まで戦いますし、またCSに行けたらまたもっといい試合できるようにがんばりますので、引き続き応援よろしくお願いします」と謙虚にファンに感謝した姿は、自信を取り戻しているようにも見えた。
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■チームの勝利に貢献
15日にも同点で迎えた5回、打ち倦ねていたスワローズのロドリゲスから本人も「カンペキ」と自画自賛の一打を豪快にレフトスタンドに叩き込み、これが結果決勝の勝ち越しホームランとなり、チームの勝利に貢献。
11日の休日に、横浜の関係者の誘いでエドウィン・エスコバーやプロレスラーの佐々木貴らとともに大相撲を観戦。時津風部屋にも招待され、正代らとホンモノのちゃんこに舌鼓をうち、しっかりとパワーに変えた“嵐のカリビアン”。
練習生から這い上がり、2018,19年と連続してホームランキングを獲得した大砲が、三年契約の最終年となる今シーズンの終盤、パワフルスイングで勝利を呼び込む。
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■執筆者プロフィール
萩原孝弘:1971年生まれ。生まれも育ちも横浜の生粋のハマっ子で、大洋が横浜に移転して以来、一貫してホエールズ〜ベイスターズファン。
23年のオフィシャルイヤーブックもライターとして参加した。あくまでもファン目線で、独自のインタビューコラムや記事を各媒体で執筆中。
(文 ・ 取材・写真/Sirabee 編集部・萩原孝弘)