J-WAVEのデジタル祭典「イノフェス2021」レポート--演出満載の「ARステージ」でポストコロナのエンタメを体現

J-WAVEのデジタル祭典「イノフェス2021」レポート--演出満載の「ARステージ」でポストコロナのエンタメを体現

  • CNET Japan
  • 更新日:2021/10/14
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日本最大級のデジタル・クリエイティブフェス「J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2021 supported by CHINTAI」(以下、イノフェス2021)が、10月9〜10日の2日間にわたり開催された。現在は、10月17日23時59分までアーカイブ動画を視聴できる「視聴券(2日通し)」を販売中。

イノフェスは、テクノロジー、音楽、エンターテインメント、サイエンス、アートがクロスオーバーするデジタル・クリエイティブフェスティバルだ。2016年に筑波大学での開催にはじまり、2018年からは主催であるJ-WAVEのホーム、六本木ヒルズに舞台を移して、2日間での開催に発展した。無観客オンラインでの開催となった2020年を経て、6回目を迎える2021年は有観客と配信のハイブリッド開催にグレードアップした。

今回の目玉は、なんといっても「ARステージ」だろう。六本木ヒルズの会場には、三面大型LEDと複数のARカメラ、ステージ上に搭載されたセンサーを駆使し、現実をARで拡張したスペシャルステージが、この日限りで登場した。総合司会は、開発者でAR三兄弟“長男”の川田十夢氏と、乃木坂46の早川聖来氏がつとめた。

川田氏は、「過去にアジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)のライブでARを活用した拡張ステージを開発したものの、台風のためライブが中止になったことがある。今日は、アジカン25周年のお祝いにしたい」と話し、ARステージへの自信をのぞかせた。早川氏は「テクノロジーや行動経済学など、難しい話も分かりやすくするのが私の役目」と挨拶した。

そんなARステージ、オープニングアクトに抜擢されたのは、新人女性シンガーLMYKだ。世界屈指の音楽プロデューサーチームJimmy Jam and Terry Lewisがプロデュースしている。「今日が、東京初ライブ」だというLMYKは、雲の上に立っているかのように幻想的なAR演出のなか、誰もが引き寄せられるような透き通る歌声を響かせた。披露したのは3曲。この日のために書き下ろされた新曲「Tendency」は、リモートで作られたという。

会場ではリアルにステージを楽しめるほか、両サイドに設置された大型モニターには、会場にARが重畳された様子も同時に映し出された。また、オンライン配信では、ARを駆使したステージを、俯瞰、寄りとさまざまなカメラワークで撮影して、とてもリッチな視聴体験が届けられた。

オンラインでも画面のステージに目が釘付け

LIVEパフォーマンスには、10月9日にASIAN KUNG-FU GENERATION、LMYK、ジャルジャル、のん、10月10日に新しい学校のリーダーズ、けいちゃん、小室哲哉、SKY-HI、Novel Core、BE:FIRSTらが登場して、テクノロジーを駆使したパフォーマンスを続々と披露した。

ジャルジャルは、雨宿りで偶然居合わせた青年とサラリーマンのコントを披露。人の精神状態を雨などのARで表現した。のんは、4人編成のロックバンドで登場。のんがデザインした恐竜のキャラクターが、曲に合わせてダンスをする、またカラフルなリボンが飛び出すなどのAR演出で観客を楽しませた。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONとAR三兄弟とのコラボステージでは、時折MVを彷彿とさせるARで、ファンにはたまらない演出も。フィナーレのAR打ち上げ花火は、AR三兄弟のアジカン愛が溢れ、オンラインでもステージに目を釘付けにさせるAR演出が、ポストコロナ時代の新たなエンタメの重要な要素となることを印象付けた。

落合陽一氏や糸井重里氏による熱量高いトークセッション

トークセッションにも、日本を代表する各界のイノベーター、アーティスト、クリエイター、研究者、企業が集結。さまざまなテーマでトークを繰り広げた。

10月9日には、世界的な音楽プロデューサーJimmy Jam & Terry Lewis氏、メディアアーティストで筑波大学准教授の落合陽一氏、クリエイティブディレクターの小橋賢児氏、『人新世の「資本論」』著者で経済思想家の斎藤幸平氏、キングコングの西野亮廣氏、COTEN RADIOの深井龍之介氏らが登場した。

2016年のイノフェス開始当初より、イベントの中心的存在になっている落合陽一氏は、初日のキーノートスピーチに登壇した。今年は「2030年の生活、社会」を大胆に予測した。

XRを積極的に活用するKDDIの中馬和彦氏は、「5G、XRが創るエンターテインメント新時代」と題して、AR三兄弟の川田十夢氏と対談。ポストコロナ時代における、幅広い表現と新たなエンタメの可能性について掘り下げた。

10月10日には、ほぼ日代表の糸井重里氏、ビジュアルアーティストの浅田真理氏、筑波大学システム情報系准教授の面和成氏、分身ロボットカフェを手がけるオリィ研究所代表の吉藤オリィ氏、音楽コンシェルジュのふくりゅう氏などが登壇した。

「アーティストにとってのNFT」についても、議論が交わされた。自身のNFTアート作品が約1300万円で落札された経歴を持つ、せきぐちあいみ氏は、VRアートのライブペインティングも披露した。

最後のセッションには、アーティスト、そして起業家として、注目を集めるSKY-HI氏が登壇。自身が社長をつとめるBMSGの強みや、これからの世界戦略、日本の音楽業界に対して感じる“大企業病”など、最旬かつ幅広い視点で熱量高いトークを繰り広げた。

藤川理絵

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