東京五輪代表メンバーの残り枠は「3」。当落線上ギリギリにいる選手は?

東京五輪代表メンバーの残り枠は「3」。当落線上ギリギリにいる選手は?

  • Sportiva
  • 更新日:2021/06/11

東京五輪を目指すU-24日本代表も、登録メンバー発表前の試合は6月12日のジャマイカ(A代表)戦を残すのみとなった。本大会で指揮を執る森保一監督は、「今回の6月の活動を基本的な(最終の)選考の場と考えている」と話しており、メンバー入りをかけた争いは佳境を迎えている。

森保監督は「すべてここで決められない状況が生まれる可能性もある」と語り、今回呼ばれていない選手の選出もありうるとはしているが、およそ2週間に及んだ今回の活動を「選考と同時にオーバーエイジ(OA)を含めた強化」と位置づけていることを考えれば、現実的ではないだろう。

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ワールドカップの登録メンバーが23人であるのに対し、五輪は18人。現在進行中の最終選考に参加している28人のうち、狭き門をくぐり抜け、東京五輪のピッチに立つのは誰なのか。

5月31日からの活動を振り返り、試合での起用の仕方や練習での組み合わせなどから選考状況を考えてみたい。

◎(当確)
DF吉田麻也、DF酒井宏樹、MF遠藤航、DF冨安健洋、MF田中碧、
MF堂安律、MF久保建英

まずは、登録メンバー入りが間違いない選手である。

OAの3選手については、森保監督が「基本的には、3人のOAの選手に本大会も戦ってもらいたい」と明言しており、事実上決定済み。Uー24世代の4選手についても、これまでの実績や今回の活動での起用方法から考えて、ケガなどのアクシデントがない限り、外れることはないだろう。

○(ほぼ確実)
MF板倉滉、MF中山雄太、FW上田綺世

板倉と中山はこのチームで長く中心的存在を担い、複数のポジションを高いレベルでこなせる自在性もある。18人で最大6試合を戦うためには不可欠な存在だ。

また、万能タイプのストライカーである上田は、OAに大迫勇也が加わらなかったこともあり、最前線に立つFWの一番手としてメンバー入りはほぼ確実だろう。

△(有力)
GK大迫敬介、GK谷晃生、MF相馬勇紀、MF三笘薫、FW前田大然

前田は圧倒的なスピードを備え、上田とは異なるタイプのFW。相馬と三笘は、ドリブル突破を得意とするサイドアタッカー。いずれも武器がはっきりしているうえ、前田は2列目、相馬はサイドバック、三笘はジョーカーとしても計算できる。

GKの争いは熾烈で、かなり予想が難しい。これまでの起用を見て、大迫、谷をここに入れたが、誰が選ばれても不思議はない。

▽(当落線上)
GK沖悠哉、GK鈴木彩艶、DF町田浩樹、DF旗手怜央、DF古賀太陽、
DF橋岡大樹、DF菅原由勢、DF瀬古歩夢、MF三好康児、MF遠藤渓太、
MF食野亮太郎、FW林大地、FW田川亨介

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五輪代表のメンバー入りを狙うFW田川亨介

「当確」から「有力」までに挙げた選手は15人。残る3枠は正直なところ、どんな予想でも成り立つ。

例えば、センターバックは吉田、冨安が絶対的な存在である分、ケガや出場停止などで穴が空いた場合、影響があまりに大きい。それを考えれば、センターバック専門のバックアッパーを加えておきたい。

だが、ふたりが無事に出続けた場合、そのバックアッパーのために1枠を使ってしまうのはもったいない、とも言える。

つまりは、最大6試合をほぼすべて中2日でこなす過酷な大会を、トータルでどうマネージメントするか。選手選考は、選手の優劣よりも、森保監督をはじめとするスタッフの考え方次第だと言っていい。

それを踏まえ、あえて3枠を予想するならば、キーポイントになるのは、やはり複数のポジションをこなせることになるのだろう。登録メンバー18人のなかにGKが2人入るため、16人のフィールドプレーヤーで10個のポジションをカバーしなければならない。それを考えると、専門性の高い選手を先発では使わない前提で選ぶのは難しいからだ。

では、これまでに挙げた15人の選手で埋め切れていないポジションはどこか。

4-2-3-1をベースに考えた場合、手薄なのは左サイドバックである。先日のガーナ戦では中山が務めたが、ここに旗手を加えておく手はある。

旗手は左サイドバックが本職ではないが、川崎フロンターレでは高いレベルでこなしており、加えて2列目ならどのポジションにも入れる。左サイドバックの対抗馬となると古賀だが、これまでの起用を見ても、より評価が高いのはおそらく旗手だろう。

同じく右サイドバックも、OAの酒井が加わったとはいえ、不測の事態に備えてバックアップを考えておきたいところ。相馬もこなせるとはいえ、それはあくまでも緊急事態用と考えるべきだろう。

候補となるのは、右サイドバックにより特化するなら菅原、センターバックもこなせる自在性を重視するなら橋岡だ。

ただ、酒井という絶対的な存在がいることを考えれば、バックアッパーとしての役割により重点が置かれるはず。だとすれば、複数のポジションをこなせる橋岡か。

ただし、右サイドバックには相馬もおり、冨安を移すこともできる。センターバックのバックアッパーという役割により重点を置くならば、浮上してくるのは瀬古だ。

冨安の負傷離脱による追加招集とはいえ、センターバックとしての能力は世代屈指。吉田、冨安に続く存在と言えるだけに、瀬古の"サプライズ選出"もあり得る。

一方、旗手が左サイドバックと2列目の兼用で選出された場合、厳しくなるのは2列目に特化した選手たちだ。

堂安、久保、相馬、三笘がいるうえ、前田や田中も異なるタイプとして起用できるとなれば、もはや"満席"。三好、遠藤渓、食野あたりにとっては、選ばれにくい状況になってしまうかもしれない。

では、当落線上のなかからメンバー入りする3人は誰か。

まずは、旗手と橋岡。そして残る1枠は、2列目ならどこでもこなせる三好か、あるいは点が欲しい時のオプションとしてFWの林か、田川か。はたまた、センターバック重視で瀬古か。

いずれにしても、おそらく現実的に残されている枠は3枠程度。泣いても笑っても、アピールチャンスは1試合を残すのみである。

浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

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