神戸地検は13日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)とひき逃げの疑いで逮捕されていた元滋賀県甲賀市議の男(55)について、同法違反(危険運転致傷)で起訴した。ひき逃げについては不起訴処分(嫌疑不十分)とし、地検は「刑事責任を問うに足りる証拠は認められないと判断した」としている。

神戸地方検察庁=神戸市中央区橘通1
起訴状などによると、4月21日午後9時半ごろ、飲酒した状態で乗用車を運転し、神戸市須磨区妙法寺の市道交差点で信号待ちをしていたバイクに追突、バイクの男性(65)に肋骨を折るなどのけがを負わせたとされる。
県警交通捜査課と須磨署は、飲酒運転の疑いが強まったとして逮捕容疑を変更し、5月13日に同法違反(危険運転致傷)とひき逃げの疑いで追送検していた。男は「神戸市内の飲食店で酒は飲んだが休憩したから関係がない。居眠りをしていて事故には気が付かなかった」などと容疑を否認していたという。