岡山市が進めている路面電車の乗り入れ工事に合わせ、きょう(19日)からJR岡山駅東口で一般車の送迎スペースが利用できなくなりました。
【写真を見る】「隣の駅の送迎場など利用を」??県都・JR岡山駅前の “一般車送迎スペース” 12月まで使用停止 利用者も困惑
約2か月半ほどの措置ですが、送り迎えの中心的役割を果たす場所が閉鎖され、駅の利用者からは困惑の声も聞かれました。
(坂井亮太キャスターリポート)
「こちらJR岡山駅東口です。普段であれば、多くの車が送迎などで利用するこちらのロータリーなんですが、一般車の姿はありません。きょう(19日)から一般車の乗り降りする場所が閉鎖され、利用できなくなっているんです」
未明から閉鎖されたのは、岡山駅前広場の一般車の送迎スペースです。けさ工事関係者が周辺を封鎖するフェンスを立て作業に当たっていました。
岡山市が進める路面電車の乗り入れ事業に合わせ、今年1月から本格的に始まった工事に伴うものです。
これまでの岡山駅前広場では、「バスターミナル」や「タクシーゾーン」にバスやタクシーのほか、地下駐車場を利用する一般車が集中するることで周辺では慢性的に混雑が発生していました。
今回の工事では、「一般車ゾーン」と「タクシーゾーン」を入れ替えます。車の出入口も分散させ、混雑の緩和を図るのが狙いです。
また広場内に路面電車の新たな駅を設ける乗り入れ事業と並行して工事を進め、市民や観光客の回遊性を向上を図ります。
ただ東口の送迎場は、岡山の玄関口とも言える場所。祝日のきのうも多くの車が利用していました。送迎ができなくなることに市民は…。
(送迎場の利用者)
「ベビーカーとか赤ちゃんがいる時に、地下の駐車場はすごく使いづらいし、困ります」
(送迎場の利用者)
「子どもの待ち合わせで、時間が分からないので(送迎場の閉鎖は)不便ですね。よその駐車場も満車になって、みんな困るんじゃないですかね」
今年12月中に入れ替えは完了する予定ですが、その後「新たな一般車ゾーン」では駐車場を建設するまでの間「降車だけ」の仮運用になるということです。
岡山市の担当課では、乗り降りができない間は「駅西口」や「隣の駅の送迎場」なども活用してほしいとしています。
(岡山市西部幹線道路建設課 菊地良典担当課長)
「この2か月半ですが、『最寄りの駅での送迎』とか『公共交通の利用』『近隣の駐車場の利用』をお願いしたいと考えておりますので、何卒ご協力をお願い致します」
工事が進められる岡山の玄関口。路面電車の乗り入れを含めた全体の工事完了は2026年度末を予定しています。