大逆転Vへ「何かが起こる」 覚醒したDeNA24歳、67試合投げても「体が元気に」

大逆転Vへ「何かが起こる」 覚醒したDeNA24歳、67試合投げても「体が元気に」

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  • 更新日:2022/09/23
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無死満塁のピンチを無失点に抑えたDeNA・伊勢大夢【写真:宮脇広久】

DeNAに伊勢大夢が無死満塁のピンチを炎の15球で無失点

■DeNA 3ー0 巨人(22日・横浜)

今季セ・リーグ最多の67試合に登板し、3勝2敗、防御率1.68。37ホールドと40ホールドポイントは球団記録を日々更新中だ。DeNAに伊勢大夢(ひろむ)投手がいなかったら、昨季最下位から今季現状2位への躍進はなかっただろう。22日に本拠地・横浜スタジアムで行われた巨人戦では、8回無死満塁の大ピンチにマウンドへ送られ、炎の15球で無失点。また株を上げた。

スクランブル登板だった。3-0とリードした8回、エドウィン・エスコバー投手がマウンドに上がったが、1安打1四球で無死一、二塁に。さらに丸を投ゴロに仕留めながら、併殺を狙った二塁送球が逸れ、まさかのオールセーフで無死満塁となり、1アウトも取れないまま降板した。お鉢が回ってきた伊勢は、「いつもチームを救っているエスコバーが打たれてしまったので、なおさら絶対にカバーしようと思いました」と振り返る。

伊勢がリーグ最多の67試合登板なら、エスコバーも1差の66試合2位。この2人はリーグで突出しており、3位の巨人・高梨の57試合を大きく引き離している。守護神の山崎康晃投手と入江大生投手もリーグ6位タイの54試合をこなしており、リリーフ陣は負担が大きい分、絆も強いのだ。

伊勢は4番・中田に対し、初球に内角高めの149キロ速球を見せた後、2球目の外角低めのスライダーで浅い右飛に仕留め、三塁走者を釘付けに。続く岡本和にはカウント2-2から、外角いっぱいの152キロにバットを出させず見送り三振に斬って取った。代打・中島は内角の151キロで詰まらせニ飛。球威十分のストレートで押し込んでいた。

守護神・山崎に引けを取らぬ信頼度…大逆転Vへ「何かが起こる」

かさむ登板数にも「ここに来て、体が元気になってきた。どんどん投げていきたい」と頼もしい。「(2日前の20日の)甲子園での阪神戦では、140キロ台後半しか出ていなかったのですが、(翌21日に)移動即試合の日の練習で、球速が出て、なおかつ疲れがたまらない投げ方をつかみました」と明かす。甲子園から横浜への移動を含む過酷な3連投の中で、またワンランクアップを果たしたと言うのだから恐れ入る。

プロ1年目も中継ぎで33試合、2年目の昨季も39試合に登板して存在感を示したが、今季は貫禄が段違い。山崎につなぐセットアッパーの役割を十二分に果たしている。「背負っている立場が違います。お陰で、昨年までは点を取られてはダメだ、結果を出さなければと躍起になっていたのですが、心の余裕を持てるようになりました」と胸を張る。この日、3点リードの無死満塁で登板を命じられた際も、「ブルペンで(山崎)康晃さんに、『2点取られますので、あとはよろしくお願いします』と言おうかな、と思ったほどです」と笑う。

立場は人を育てる。残り10試合。逆転優勝の可能性は風前の灯だが、伊勢は「こちらが負けなければ、何かが起こると思う。当然全試合勝ちにいく」と力強い。24歳の“伊勢大明神”の信頼度はいまや、守護神の山崎と比べても引けを取らない。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki

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