新型フェアレディZ正式発表!! Proto Specは約700万円...た...高い......でも登場したことが奇跡!!(涙目)【東京オートサロン】

新型フェアレディZ正式発表!! Proto Specは約700万円...た...高い......でも登場したことが奇跡!!(涙目)【東京オートサロン】

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  • 更新日:2022/01/15
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ニューヨークで北米仕様の新型「Z」が発表となってから5か月、東京オートサロン2022(幕張メッセにて1/16まで開催)の場で、ついに日本市場向けの「Z」として発表された。その名はもちろん「フェアレディZ」。日本特有のネーミングは今回も継続となる。

標準モデルのフェアレディZのほか、240台限定の特別仕様車「Proto Spec」と、アフターパーツを装着したコンセプトカー「フェアレディZ CUSTOMIZED PROTO」も併せて発表された。

いよいよ登場となった、新型フェアレディZ。新世代の超名門スポーツカーの注目ポイントを確認しつつ、発表によって明らかとなった「弱点」についても、確認していこう。

文:吉川賢一
写真:エムスリ―プロダクション、NISSAN

【画像ギャラリー】ついに登場!! 東京オートサロン2022での、日本仕様の新型フェアレディZ発表の様子(29枚)

Proto Specは696万円で2022年6月末発売開始!!

新型フェアレディZ発表記者会見の直前、トヨタのプレスカンファレンスで、豊田章男社長が「Zには負けないよ」という発言をしていた。そのバトンを受け、新型フェアレディZ発表の場で、日産のCEO 内田誠社長は「私も(トヨタには)負けません!!」と発言。居合わせた人たちは大いに沸いた。

その名も「イカズチイエロー」と呼ぶ、イエローカラーが鮮やかな特別仕様車「Proto Spec」は、2020に公開した「フェアレディZ」プロトタイプから着想を得た特別仕様車であり、北米仕様でもおなじく240台限定で販売されたモデルだ。

専用カラーのレイズ製19インチアルミ鍛造ホイール(チタニウムゴールド)、4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキ(イエロー)などを特別装備し、インテリアにも、イエローのアクセントが入った本革スエード調ファブリックコンビシートのほか、インストパネル、ドアトリムクロス、MTシフトノブブーツ、ニーパッドなどに、イエローの専用カラーステッチが施されている。

新型フェアレディZは、このProto Specを皮切りに、2022年6月下旬頃より販売となるとのこと。Proto Spec は、2月より予約受注が開始され(WEB予約限定)、価格は税込696万6300円だ。

ちなみに、新型フェアレディZ発表の後、豊田章男社長がなんと日産ブースを電撃訪問。その場にいた、新型Zの商品企画のトップ、田村宏志CPS(チーフプロダクトスペシャリスト)と、壇上の新型のフェアレディZを前に談笑する、という一幕をみせてくれた。

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「Proto Spec」には、Zロゴ付の、専用の黄色いブレーキキャリパーや、ブロンズカラーのアルミホイール、イエローがアクセントの本革シート、イエローステッチなどを配置した

メーターデザインには、松田次生選手の助言も!!

今回の新型フェアレディZで採用された、12.3インチのフルデジタルメーターディスプレイは、タコメーターを中心に置き、レッドゾーンを12時の位置に設定。エンジン回転計の針が12時を指すあたりで、シフトアップインジケーターが点滅、ドライバーにシフトアップを促すアクションが表示される。

このメーターデザインはなんと、日産のレーシングドライバーである松田次生選手の助言を元にしたメーターデザインが採用された、とのこと。

デジタル速度メーターをすぐ横の見やすい位置にレイアウトしたのは、「コーナーの脱出速度を毎回チェックするため」(松田選手コメント)とのこと。その他、湯温計や水温計のレイアウトも、レーシングドライバーで、クルマ好きである松田選手の助言を元に、田村宏志CPSが一発で「GO」サインを出したと言う。採用された松田選手も、非常にうれしそうにしていたことが印象的だった。ぜひ実物を見てみてほしい。

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タコメーターを中心に置き、レッドゾーンを12時の位置に設定。タコメーターの針が12時を指すあたりで、シフトアップインジケーターが光り、サインを出す。松田選手のアイディアを元にしたメーターレイアウト

エンジンは、3.0リッターV6ツインターボのVR30DDTTが搭載される。最高出力405ps/6400rpm、最大トルク475Nm/1600-5600rpmのスペックは、日産スカイライン400Rに搭載されているエンジンと同じスペックだ。

ちなみに、従来型フェアレディZの3.7L V6 NAエンジンは、最大出力336ps、最大トルク365Nmなので、出力は+20%、トルクは+30%もパワーアップしたことになる。

トランスミッションは、6速MTとパドルシフト付き9速ATの2種類。クラッチディスクとギヤトレインを強化し、新設計のシンクロナイザーシステムの採用や、シフトプロファイルを変更している。

さらには、クラッチ操作でエンジン回転数を保持し、停止状態からの加速をアシストするローンチコントロールが、Proto specの6速MTと9速AT共に、標準搭載となる。ローンチコントロールは、日産の後輪駆動車としては、初めての採用だ。

一方で、いくつか気になる点も

ただ、発表となった日本仕様の「Proto Spec」の主要装備一覧をよく確認すると、気になる点がいくつか出てきた。

そのひとつが、インテリジェントクルーズコントロールは搭載されるものの、LKA(レーンキープアシスト)は設定自体がなく、LDW(車線逸脱警報)に留まる点。つまり、9速ATであってもプロパイロットが非搭載なのだ。

従来型フェアレディZのステアリングシステムを流用していることが理由であろうが(油圧パワステのため、電動アシストシステムが追加できないと推測)、2022年に出す日産のスポーツカーとしては、優先して入れるべきアイテムだったのでは、と思う。

新型BRZ/GR86では、AT車にはきちんとアイサイトを用意し、スポーツカーに先進支援技術を合わせる可能性を示した。「スポーツカーに、先進運転支援は不要」というのは、旧来の考え方だと筆者は思う。同じくV6ツインターボを積むスカイライン400Rでは、電動パワステを積んでいる。新型フェアレディZにも、年次改良でぜひとも搭載してほしい。

もうひとつが車両価格だ。3.0リッター直列6気筒ターボエンジンを積むGRスープラRZが税込731万円という世界感なので、240台限定のProto Specの税込696万6300円は「しょうがない」という空気になっているが、フェアレディZがこの価格でいいのだろうか。

通常モデルでは500万円後半になると思われるが、それでも、ギリギリ300万円台で購入できた従来型フェアレディZに対しては、100万円以上も高額となる。

昨今、クルマが高額になったのは、先進支援技術の搭載が主な原因だ。それらのアップデートが弱い、今回の新型フェアレディZが、なぜこれほどに高額になったのか。目標販売台数が少なすぎることが原因かもしれないが、初代Z開発の意気込みであった「誰でも買えるスポーツカー」でなくなってしまったことは、非常に残念だ。

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標準モデルの新型フェアレディZ。リアスタイルが最高にカッコ良い!!

新型Zは、登場したことが「奇跡」

ただ、そうはいっても、フェアレディZに新型が登場しただけでも「奇跡」。時代の需要や日産の経営状態、経営方針を考えれば、フェアレディZは消えていてもおかしくないどころか、消えていて当然だった。新型フェアレディZ日本発表を実現させてくれた日産には「ありがとう」といいたい。

GT500も、新型フェアレディZでの参戦となる。発表会に登場したKONDO Racing Teamの近藤真彦監督も、「新型フェアレディZで参戦する今期のGT500は非常に楽しみです。日産・ニスモ4チームで優勝争いができるよう、期待していただきたい」としていた。

新型フェアレディZは、日産復活の狼煙となることができるか!? フェアレディZそして日産の今後の動向が楽しみだ。

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