久保建英の壁となるすごい面々。ビジャレアルで先発出場が難しい理由

久保建英の壁となるすごい面々。ビジャレアルで先発出場が難しい理由

  • Sportiva
  • 更新日:2020/09/17

久保建英のドリブルは初速がすごい!>>

ラ・リーガ開幕戦は、交代出場だった久保建英。日本のファンはスタメン出場の姿を見たいと思うが、そこは昨シーズンリーガ5位のビジャレアル。中盤から前線には久保以外にも質の高い選手たちが揃っている。はたして久保はチーム内のどんなライバルと争って、出場機会を勝ち取り、ステップアップを目指すのか。ここでは今シーズンのビジャレアルの現状と、久保にとって心強い仲間であるとともにポジションを争うライバル選手たちを紹介する。

【動画】ラ・リーガ開幕戦、ビジャレアルvsウエスカハイライト

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安定経営と選手育成に定評のあるビジャレアルは今季、チャンピオンズリーグ(CL)出場を目指すべく、セビージャ時代にヨーロッパリーグ(EL)3連覇を達成し、国内外での経験が豊富なウナイ・エメリを監督に招聘した。

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ラ・リーガ開幕戦は交代出場となった久保建英

今夏のプレシーズンマッチ5試合、エメリ監督は4-4-2をベースに、4-2-3-1と4-3-3-を併用して戦った。

今季バレンシアからチームに加入後、すぐに中盤のリーダーとなったダニエル・パレホのゲームメイク、右サイドハーフのサムエル・チュクウェゼの突破力、前線のジェラール・モレノとパコ・アルカセルの攻撃力がとくに際立ち、全得点にこの4選手の誰かが必ず絡んでいた。

そんな状況のなか、久保建英はトップ下、両サイドハーフと、もっとも多くのポジションでテストされた選手となった。最初は新しいチームメイトとの連携不足に苦しむも、徐々にフィットしていく姿を見せていった。しかし数字は残せず、プレシーズンの通算成績は5試合(先発3試合)で得点もアシストもなかった。

久保は、レアル・ソシエダ、レバンテとプレシーズン最後2試合に4-2-3-1のトップ下で先発出場したが、これはジェラール・モレノがスペイン代表戦で不在だったため。

ラ・リーガ開幕のウエスカ戦では、そのジェラール・モレノがスタメン出場してパコ・アルカセルと前線でコンビを組んだ。そして、チュクウェゼが右サイド、モイ・ゴメスが左サイドのハーフに入る4-4-2で臨んでいる。これにより久保はベンチスタートとなり、後半32分にパコ・アルカセルとの交代出場で、トップ下でプレーした。

これまでの起用法を見る限り、昨季のリーガ得点ラング3位のジェラール・モレノとバルセロナやドルトムントでプレーしてきたストライカー、パコ・アルカセルのレギュラーの座は固く、久保をトップ下に起用する4-2-3-1は、セカンドオプションだと思われる。

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ビジャレアルの現状の先発と予想フォーメーション。久保はレギュラー出場がなかなか難しい状況だ

そのため、久保が先発出場のチャンスを得られるとすれば、右か左のハーフになるだろう。

右サイドで久保のライバルとなるサムエル・チュクウェゼは、プレシーズン1得点3アシストと、チームトップのアシスト数を記録して監督の信頼も厚く、ウエスカ戦にフル出場した。またジェラール・モレノも右サイドハーフでプレーできるため、ここは久保にとっては出場が厳しいポジションとなる。

一方、左サイドは、プレシーズンを見ると、久保、モイ・ゴメス、ハビエル・オンティベロスほか、Bチームの選手など5選手がテストされたが決め手を欠き、レギュラーは確定していない。

ウエスカ戦ではモイ・ゴメスが先発出場したが、いいパフォーマンスを見せたわけではない。しかし、久保もマジョルカ時代に慣れ親しんだ右サイドに比べ、左でプレーした際は輝きが失われる傾向がある。

久保はレベルの高い選手たちのなかで、シーズンを通じて熾烈なポジション争いを強いられることになる。だが、ビジャレアルは今季、ラ・リーガ、EL、国王杯の3大会を戦うため、今後出場のチャンスは多く出てくるはずだ。

それではここからは、久保のチーム内のライバルとなる、4選手を紹介しよう。

サムエル・チュクウェゼ(11番/MF)

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スピードが売りのレフティー、チュクウェゼ

1999年5月22日生まれ/ナイジェリア出身

172cm/70kg

チュクウェゼはスピードを武器に右サイドを主戦場とする、左利きの攻撃的なサイドアタッカー。

2017-18シーズンにビジャレアルの下部組織に入団し、その翌シーズンにトップチーム昇格を果たした。15年にチリで開催されたU-17ワールドカップに出場し、現在ナイジェリア代表に選ばれている。

昨季のリーガ成績は37試合出場3得点2アシスト。今夏のプレシーズンでは、右サイドハーフとして5試合(先発4試合)に出場し、1得点3アシストを記録している。

【動画】ラ・リーガ開幕戦、ビジャレアルvsウエスカハイライト>>

ジェラール・モレノ(7番/FW)

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昨季リーガ得点ランク3位のジェラール・モレノ

1992年4月7日生まれ/スペイン出身

180cm/77kg

ジェラール・モレノは空中戦に長け、卓越した決定力を備えた左利きのFW。ゴールに固執するが、チームメイトとの連携にも優れ、アシスト能力も高い。センターフォワードやセカンドトップとしてプレーするだけでなく、右サイドハーフとして機能することもできる。

17歳の時にビジャレアルの下部組織に入団し、2012-13シーズンにトップチームデビューを果たした。その後、マジョルカ、エスパニョールを経て、2018-19シーズンに移籍金2,000万ユーロ(約25億円)でビジャレアルへ復帰した。

昨季のリーガ成績は35試合出場18得点5アシスト。得点ランキングでリオネル・メッシ(バルセロナ)、カリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)に次いで、3位となり、アシスト数はサンティ・カソルラに次ぐチーム2番目の成績だった。

今夏のプレシーズンマッチは途中からスペイン代表に参加したため、最初の3試合に出場したのみだったが、すべてに先発出場し1得点2アシストを記録。開幕のウエスカ戦ではPKでゴールを記録している。

モイ・ゴメス(23番/MF)

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モイ・ゴメスは中盤のあらゆるポジションでプレーできる

1994年6月23日生まれ/スペイン出身

176cm/65kg

モイ・ゴメスは両足を巧みに操り、ボランチ、両サイドハーフと中盤のあらゆるポジションでプレーできるポリバレントな能力を備えたMF。

15歳の時にビジャレアルの下部組織に入団し、17歳でリーガデビューを果たした。その後、ヘタフェ、スポルティング・ヒホン、ウエスカを経て、昨シーズン、移籍金130万ユーロ(約1億6,250万円)でビジャレアルに帰ってきた。アンダーカテゴリーのスペイン代表に選出されている。

昨季のリーグ戦成績は37試合出場5得点4アシスト。今夏のプレシーズンは右サイドハーフで4試合(先発3試合)に出場し、得点、アシスト共になかった。

ハビエル・オンティベロス(8番/MF)

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ドリブルが武器のウインガー、オンティベロス

1997年9月9日生まれ/スペイン出身

175cm/75kg

オンティベロスは両サイドでプレーできる技術力の高い右利きのウインガー。ドリブルを武器とし、縦への突破力と強烈なシュート力を備えている。

マラガの下部組織で育ち、15年11月のエスパニョール戦でトップチームデビューを果たした。その後、バジャドリードへのレンタル移籍、マラガでのプレーを経て、昨シーズン、移籍金750万ユーロ(約9億3,750万円)でビジャレアルに加入した。アンダーカテゴリーのスペイン代表歴がある。

ビジャレアルでの昨季のリーガ成績は30試合出場2得点1アシスト。今夏のプレシーズンでは左サイドハーフで3試合(先発1試合)に出場したが、得点、アシスト共になかった。

高橋智行●文 text by Takahashi Tomoyuki

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