福島第一原発の処理水放出が始まり約1カ月が経つなか、愛媛でも水産物の輸入停止を続ける中国から別の国へ販路を振り替えている水産業者でも一部に影響が出始めていることが19日にわかりました。
福島第一原発の処理水の海洋放出を巡っては8月24日から始まって以降、放出に反対する中国が、日本からの水産物輸入の全面停止を続けています。
県内からの水産物の輸出は中国向けが全体の約1割で、水産業者がマグロやブリなどの輸出をアメリカなど別の国へ振り替えるなど対応に追われています。
中村知事は19日の県議会の答弁で、処理水放出から1カ月近く経ち影響が長期化するなか、県内の水産業者の一部から在庫を他国に振り替えにくくなっている声が寄せられ始めていることを明らかにしました。
中村知事は、欧米向けの新たな販路開拓などを通して県内水産業を支援する考えです。