解説者5人の日本シリーズ予想。巨人、ソフトバンクのキーマンは?

解説者5人の日本シリーズ予想。巨人、ソフトバンクのキーマンは?

  • Sportiva
  • 更新日:2020/11/21

いよいよ2020年の日本シリーズが幕を開ける。前回と同じカードとなったが、昨年はソフトバンクが巨人を圧倒し、4連勝で日本シリーズ3連覇を果たした。はたして今年はどんな戦いが繰り広げられるのか。ソフトバンクが返り討ちにし4連覇を達成するのか。それとも巨人が雪辱を晴らし8年ぶりの日本一を奪還するのか。気鋭の解説者5人に日本シリーズを占ってもらった。

No image

日本シリーズ4連覇を目指すソフトバンク・工藤公康監督(写真左)

◎橋上秀樹氏

華やかに踊るベイスターズの美女チアリーダーたち

予想:4勝1敗 ソフトバンク

昨年と同じように、ソフトバンクの一方的な展開になるのではないかと思っています。選手個々の実力、チーム力はもちろん、CSでもロッテに連勝するなど勢いもある。すべての面においてマイナス要素が見当たりません。

巨人としてみれば、菅野(智之)が投げる試合で確実に勝てるかでしょうね。昨年の日本シリーズは故障明けということもあり、万全の状態ではなかった。今年は新たな投球フォームを確立し、結果も出した。そのなかでソフトバンク打線にどれだけ投げることができるのか注目ですね。もし初戦を菅野で落とすようなことになれば、巨人は相当厳しい戦いになるでしょうね。

ソフトバンクは投打とも選手層の厚さが際立っていますが、あえて不安要素を挙げるとすると、抑えの森唯斗です。これまでに比べてランナーを背負う機会が増えましたし、すっきり終わらない試合が多くなった印象があります。巨人につけ入る隙があるとすれば、森攻略なのかなと。そのためにも終盤まで接戦に持ち込まなければいけないでしょうね。

巨人にしてみれば昨年の雪辱を晴らしたいと思っているでしょうが、ソフトバンクの壁は想像以上に厚いと思います。いずれにしても、巨人はまず初戦を勝つこと。少しでもソフトバンクを慌てさせることができれば、いい勝負になると思います。

◎藪恵壹氏

予想:4勝3敗 巨人

エースである菅野智之が万全ということと、原(辰徳)監督が復帰して2年目ということで、今年は巨人が制するのではないかと思っています。

昨年は原監督も久しぶりの采配で、一つひとつ確認しながらやっている印象があったのですが、今シーズンは勝負勘というか、展開を読む力に長けているなと何度も思わされました。日本シリーズのような短期決戦は、ひとつのプレーで大きく流れが変わります。原監督もそのあたりは熟知していると思いますので、「ここぞ」というタイミングで一気に仕掛けてくるのではないでしょうか。

打線も昨年に比べてつながりますし、長打力もある。巨人にしてみればランナーを置いた状況で坂本勇人、岡本和真、丸佳浩のクリーンアップにつなげることができるかでしょうね。そこで確実に得点できれば、優位に試合を運べると思います。

もちろん、ソフトバンクは選手も揃っていますし、めちゃくちゃ強いです。普通に戦えばソフトバンクが勝つでしょう。ただ、今年の日本シリーズに関しては、終盤までもつれる展開になって、巨人が勝つような気がしています。

◎川崎憲次郎氏

予想:4勝2敗 ソフトバンク

ともに絶対的エースがいて、主軸に強打者が並ぶなど、似たもの同士のチームだと思います。もちろん、チームの中心を担う選手たちの活躍が勝敗のカギを握るのですが、日本シリーズという舞台は、"シリーズ男"と呼ばれるようなラッキーボーイの存在が大きいと思っています。

一昨年のシリーズでは甲斐拓也が広島の足を完璧に封じ込め、昨年は周東佑京が代走のスペシャリストとして巨人バッテリーを揺さぶった。勝つチームには"シリーズ男"というのが絶対にいるものなんです。

そこで両チームの選手を見た時に気になる選手が、巨人なら松原聖弥、ソフトバンクでは中村晃です。松原は育成からはい上がった選手で、シーズン終盤は2番打者として活躍しました。彼は巨人の打線のなかで唯一タイプが違うというか、自分のすべきことがわかっていて、しっかり実行できる選手です。松原がいかに中軸につなぐか。そこが大きなポイントになると思っています。

一方の中村はCSでも大活躍しましたが、とにかくピッチャーからすれば対戦したくない打者です。どこに投げても打たれそうですし、空振りを取れるイメージが沸かない。ミート力があって、ツボにくれば一発もある。それに状況によっては進塁打も打つ。打者として穴がありません。中村がCSと同じような活躍をすれば、シリーズの流れは一気にソフトバンクに傾くでしょうね。

◎野村弘樹氏

予想:4勝2敗 ソフトバンク

選手層の厚さ、チーム力、経験と、どれをとってもソフトバンクの優位は動きません。ただ、昨年のような一方的な展開にはならないと思います。

今年は菅野智之が万全の状態で臨めるのが大きい。ソフトバンクの強力打線といえどもそう簡単には得点できないでしょう。巨人にしてみれば菅野で2勝することはもちろんですが、2戦目以降のことも考えて少しでもソフトバンク打線に嫌な印象を与えておきたい。菅野クラスの投手であればそれができると思いますし、巨人が優位に立つにはそれしかないような気がします。

そういう意味で、菅野と千賀滉大のマッチアップとなる第1戦がシリーズの行方を大きく左右すると思います。

一方、ソフトバンクで注目したいのが周東佑京です。昨年の日本シリーズでは代走の切り札として大活躍しましたが、今年はスタメンでの出場が濃厚です。そのなかでどこまで足を生かしたプレーができるのか。昨年同様、彼がダイヤモンドを駆け回るようなことになれば、巨人にとっては厄介なことになるでしょうね。

現状の力差を考えてソフトバンクの4勝2敗にしましたが、ワンプレーで大きく戦況が変わるのが日本シリーズ。4勝3敗で巨人が勝つ可能性も大いにあると思います。

◎森福允彦氏

予想:4勝2敗 ソフトバンク

先発投手陣の質と量、リリーフ陣の層の厚さ......投手力に関してはソフトバンクのほうが一枚上のような気がします。投手戦になれば、ソフトバンク有利だと思いますが、打撃戦になれば巨人にもチャンスが出てきます。とくに中軸を打つ坂本勇人、岡本和真、丸佳浩がポイントゲッターになれば、面白い展開になるでしょうね。

そのためには1、2番の出塁がカギになります。なかでも2番を打つ松原聖弥の働きというのは重要になると思います。今年のシーズン中盤から一軍に定着して、経験値は少ないですが、松原という選手は度胸があるというか、大舞台でもしっかり仕事をやってくれそうな雰囲気があります。そこに期待したいですね。

ソフトバンクに関しては、短期決戦の戦いを熟知していますし、選手それぞれが自分のすべきことをわかっています。それがポストシーズン11連勝という記録につながっていると思います。投打とも隙を探そうとしても見つからない。それぐらい戦力は充実しています。

ただひとつ、気になるのは高谷裕亮がいないこと。これまでの日本シリーズでもそうでしたが、甲斐拓也がスタメンマスクを被り、得点好機の場面で甲斐に打席が回ってくると代打を送って、次の回から高谷がマスクを被るということが多かった。それができたのも、高谷に絶対的な安心感があったからなんです。

今回のシリーズで同じような状況になった時、はたして甲斐に代打を送れるのか。もしそうなれば、キャッチャーに海野隆司が入ると思うのですが、現時点で高谷ほどの安心感はありません。そうなると甲斐をそのまま打たせることになると思うのですが、ことごとくチャンスを潰してしまうとリードにも影響が出てくるかもしれません。そこも大きなポイントになるような気がします。

スポルティーバ●文 text by Sportiva

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加