TwitterID強奪のため「スワッティング」を受けたTwitterユーザーが死亡する事件が発生

TwitterID強奪のため「スワッティング」を受けたTwitterユーザーが死亡する事件が発生

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  • 更新日:2021/07/21
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2020年4月、アメリカ・テネシー州に住む男性が、虚偽の通報により武装した警察隊を派遣させるスワッティングの被害を受け、その直後に急死する事件が発生していたことが分かりました。この事件で、男性に対してTwitterのIDを譲るよう脅迫していた未成年者と元未成年の男2人が摘発されました。

'Swatting' call leads to death of Tennessee man targeted for his Twitter handle

https://www.wkrn.com/news/swatting-call-leads-to-death-of-tn-man-targeted-for-twitter-handle/

A grandfather died of a heart attack after minors swatted him over his rare Twitter handle | TechSpot

https://www.techspot.com/news/90483-grandfather-died-heart-attack-after-minors-swatted-over.html

Tenn. Man Died After He Was 'Swatted' by People Targeting Twitter Handle | PEOPLE.com

https://people.com/crime/tennessee-man-dead-swatted-people-targeting-twitter-handle/

Swatting leads to man's death - YouTube

今回のスワッティング事件の被害者は、テネシー州ベスページ在住の技術者だった当時60歳のマーク・ヘリング氏です。同氏について、娘のコリンナ・フィッチ氏は「父はとても賢い人でした。常に流行を先取りしていたので、Twitterが始まってすぐにアカウントを取得していたようです」と振り返りました。

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テネシー大学のフットボールチームであるテネシー・ボランティアーズの熱心なファンだったヘリング氏は、「@Tennessee」というTwitterアカウントを保有していました。

「余計な英数字などがついていない州名」という貴重なTwitterIDを持っていたヘリング氏の元には、IDを譲ってほしいとの申し出が頻繁にあったらしく、家族によく「僕のTwitterにまたオファーが来たよ」と話していたそうです。

こうして迎えた2020年4月27日、ベスページに散らばって住んでいたヘリング氏の親戚らが一斉に、頼んでもいないピザの配達を現金代引きで受け取りました。配達員は一様に「マーク・ヘリングさんからの注文です」と話したとのこと。後で分かったことですが、これはスワッティングの犯人がヘリング氏一家の個人情報をインターネットにばらまいたことが発端でした。

一方そのころ、ヘリング氏の自宅には「男性が女性を殺害した」との通報を受けた地元警察が、銃を手に急行していました。そして、警察がヘリング氏に手を挙げるよう要求した瞬間、ヘリング氏は心臓発作で倒れ、そのまま搬送先の病院で亡くなりました。ヘリング氏の死因とスワッティングの関係は明らかになっていませんが、フィッチ氏は「父は死ぬほど怖かったと思います。それが父の心臓発作の原因です」と話しています。

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この事件で、当時未成年者だったテネシー州在住のシェーン・ソンダーマンと、記事作成時点でも未成年のため身元が明かされていないイギリスの少年の2人が、警察当局によって逮捕されました。フィッチ氏は、「ソンダーマンはテネシー州出身です。私たち一家の住所などの個人情報を集めて、ゲーマー向けチャットアプリのDiscordで公開したのもソンダーマンです」と話しています。

テネシー州西部地方裁判所に提出された文書によると、ソンダーマンはヘリング氏を含め6人もの被害者に対してスワッティングを仕掛けていました。ただし、死亡したのはヘリング氏だけとのこと。訴状には「嫌がらせキャンペーンの一環として、ソンダーマンとソンダーマンの共謀者は、緊急サービスまたは警察の緊急通報用電話番号に電話をかけ、狙っているソーシャルメディアIDの所有者の住所で緊急事態が進行中だと主張した」と記載されています。

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ソンダーマンは記事作成時点では収監中で、最大で5年の懲役刑と25万ドル(約2700万円)の罰金刑が科せられる見通しです。一方、虚偽の通報を行ったイギリスの少年は、未成年者のため身元の公開やアメリカへの身柄引き渡しは行われないそうです。この少年にどのような処分が行われるかは、記事作成時点では分かっていません。

フィッチ氏は、「父が使っていたような貴重なTwitterIDは、4000ドル(約44万円)ほどの高値で取引されることもあるそうですが、命に比べたらはした金でしょう」と話しました。

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