いまだにあるmicroUSBデバイス用に「両面差しmicroUSBケーブル」を衝動買い

いまだにあるmicroUSBデバイス用に「両面差しmicroUSBケーブル」を衝動買い

  • ASCII.jp
  • 更新日:2021/06/10
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秋葉原の裏通りを散策していて、両端がmicroUSBとType-Aプラグの完全リバーシブルケーブルを300円で衝動買いした

あまり確証はないが、筆者が初めて本体にUSB Type-Cコネクターの付いたスマートフォンを手に入れたのは、2016年末の“HUAWEI Mate 9”が最初だったような記憶がある。

あれから数年の間にAndroidスマホの多くは、Type-Cポートを搭載した機種が大勢を占めた。スマホワールドだけを見る限り、差す時に毎回プラグの向きチェックの必要なmicroUSBなんか忘れて、Type-Cさえ押さえておけば何の不自由もない時代になったように思える。

しかし、筆者の大好きな多くの楽しいガジェット系デバイスを見ると、まだまだレガシーで安価なmicroUSBポートを搭載した製品が多い。残念だがそのデバイスの充電だけのために、いまだにmicroUSBケーブルを保有している。さらに運の悪いことに、筆者は最初にトライした向きがたいてい反対だ。

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ほとんどのAndroidスマホの充電・通信ポートはType-Cになったが、ガジェット系にはまだまだmicroUSBの製品が多くレガシーな使い勝手の悪いmicroUSBケーブルがいつまでも必要だ

ご存じの方も多いだろうが、USBプラグで最初に登場したリバーシブルケーブルは、今も多くのデバイスが採用しているmicroUSBプラグではなく、パソコン側やACアダプター側に挿すホスト用Type-Aプラグだった。

Type-A側なら当時はAndroidスマホもiPhoneも同じType-Aを採用していたので、より大きな市場が見込めると踏んでいくつかのケーブルメーカーやプラグメーカーが、“フリッパー”と呼ばれるニックネームのリバーシブルなType-Aプラグの商品を販売した。しかし期待に反して商品はさっぱり売れなかった。

理由は極めて単純なことだった。Type-A側はリバーシブルで解決しても、反対側のmicroUSBはその時点ではリバーシブル対応できていなかった中途半端な商品だったからだ。

当時のUSBケーブルの需要の主たる目的は充電で、多くのスマホユーザーは自宅やオフィスでは今と同様、Type-Aプラグ側はパソコンのUSBポートやACアダプターに差しっぱなし。頻繁に抜き差しするのはスマホ側のmicroUSBプラグだった。

ノン・リバーシブルなら確率的に考えれば正しく挿さる確率は半々、挿抜回数の少ないType-Aでは決して画期的な発明ではないように感じるはずだ。誰でも少し考えてみればすぐにわかりそうなものだが、国内外の多くのメーカーや商社が大発明のように感じて一気に市場に突入して、悲しい結末を迎えた。

今回の両面差しmicroUSBケーブルは例によって、筆者が暇に飽かして秋葉原バックストリートを定期回遊していて偶然見つけた便利グッズだ。ケーブルの両端に“リバーシブルなType-Aプラグ”と“リバーシブルなmicroUSBプラグ”の両方が取り付けられた充電・データ転送対応のUSBケーブルだ。

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秋葉原でたった300円で「両面差しmicroUSBケーブル」を手に入れた

「両面差しmicroUSBケーブル」の構造をじっくりとチェック

商品名はそのものズバリ「両面差しmicroUSBケーブル」というものだ。電気的にも技術的にもこのあたりはまったく弱い筆者だが、今回は両面差しmicroUSBケーブルに極めて興味が沸き、気分転換にじっくりと見てみた。

まずはホスト側(ACアダプターやパソコン側)のType-AポートとしてiPhone用の互換ACアダプターを参考にした。またデバイス側のmicroUSBポートとして、1世代か2世代前の筆者のTHETAのmicroUSB充電ポートを見てみた。

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USB ACアダプターのType-Aポートの形状

写真を見るだけでもう一目瞭然だが、Type-Aポートにはプラグが挿入される開口部の下側半分に白い基盤プレートが配置されている。当然だがユーザーが壁面コンセントにACアダプターを差す時は向きは自由に差さるので、特別に毎回意識しない限りプレートの位置は上か下か決まらない。

一方、一般的なUSB Type-Aプラグ側は同じくプラグ部分の上下いずれかの半分がプレートで埋まっており、両者がぶつからずに合体することで安定した接続が可能なように考えられている。当然、プラグを差す向きを間違えると、やり直しになるのが従来からの問題だ。

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下が一般的な向きのあるUSB Type-Aプラグ。上はリバーシブルなType-Aプラグ

過去、フリッパーと呼ばれたType-Aプラグの構造は今回の商品にも引き継がれているが、両面差しmicroUSBケーブルのType-Aプラグは、プレートの厚さが薄く、プラグの中央に配置され、ユーザーが向きを間違って差しても問題なく差さる構造になっている。多少接続強度に問題はありそうだが、筆者が使っている限り接続不良や破損は起こっていなし。

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充電用にmicroUSBポートを使っている少し世代前のリコー「THETA」

続いてデバイス側のmicroUSBポートの形状をチェック

さて続いてデバイス側のmicroUSBポートの形状も拡大して見てみよう。小さな台形型のポートの下半分中央にポート幅の半分くらいのプレートが配置されている。一方、従来のmicroUSBプラグ側はポートと同様の台形型をしておりポート部分に挿入することで確実にポート側プレートをくわえ込む構造となっている。Type-Aプラグ同様、確実な接合ができそうだ。

リバーシブルを可能にした両面差しmicroUSBケーブルのmicroUSBプラグの構造は、ちょっと変わっている。形状的には従来のmicroUSBプラグのような台形ではない。そもそもmicroUSBがあえて台形の形状にしたのは、間違った向きでプラグが差さらないようにするためなのだ。

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上は従来からある向きのあるmicroUSBプラグ。下はどちらの向きに差しても差さるリバーシブルなmicroUSBプラグ

両面差しmicroUSBケーブルはそれを逆手にとって、どっちの向きでも差さるように上下非対称の台形ではなく上下対称の算盤玉を引き伸ばしたような断面形状を採用している。これによって例え向きを間違えても問題なく中央のプレートの上下面に同じ回路基盤を配置して、見事にリバーシブル機能を実現している。

今回の両面差しmicroUSBケーブルを筆者が気に入った理由はもう一つ。採用しているケーブル径が一般的なUSBケーブルより直径で1mm以上細くて、極めてフレキシブルなことだ。

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両端にType-AとmicroUSBのリバーシブルプラグの付いたフレキシブルでスリムな1mのUSBケーブルはありがたい

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ダイソーの100円microUSBケーブルに比べてケーブル軸径で1mm以上スリムだ

今やダイソーに行けばmicroUSBケーブルは100円で入手可能だが、両面差しmicroUSBケーブルは圧倒的に便利なリバーシブル機能を実現し、加えて細くてフレキシブルなケーブルで300円だ。まだまだしばらくは必要不可欠なmicroUSBケーブル。同じ付き合うなら両面差しmicroUSBケーブルが買いだと思うのだがいかがだろう!?

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ノン・リバーシブルで太めのダイソーmicroUSBケーブルを100円で買うか、両端プラグが完全リバーシブルでスリムでフレキシブルな両面差しmicroUSBケーブルを300円で買うか!?

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今回の衝動買い

アイテム:両面差しmicroUSBケーブル ・購入:秋葉原 ・価格:300円

T教授

日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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