5台中4台がQ1落ちも、決勝に向け不気味なホンダ勢。「追い上げるのが楽しみ」と山本尚貴|スーパーGT第4戦

5台中4台がQ1落ちも、決勝に向け不気味なホンダ勢。「追い上げるのが楽しみ」と山本尚貴|スーパーGT第4戦

  • motorsport.com 日本版
  • 更新日:2022/08/06
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富士スピードウェイで行なわれているスーパーGT第4戦は、8月6日(土)に予選が行なわれた。蓋を開けてみればヨコハマタイヤユーザーのワンツー、そしてトップ4にはトヨタGRスープラが3台、日産Zが1台。ホンダNSX-GT勢は、5番手の8号車ARTA NSX-GTを除く4台がQ1落ちとなってしまった。

結果だけを聞くと、ホンダ勢は苦戦しているように見える。しかし、そのタイム差やドライバーたちのコメントを聞くとあながちそうでもないようだ。

まず第一に、Q1は全15台がタイム差1秒差以内という接戦だった。9番手でQ1敗退に終わった100号車STANLEY NSX-GTも、牧野任祐が記録したタイムはトップからわずか0.267秒落ちというものであり、カットラインからは0.031秒差しかなかった。また100号車も、そして唯一Q2に進出した8号車も、彼らの前にいるのは自分たちよりサクセスウエイトの軽いマシンだけ。そう考えると、少なくとも上記2台は及第点以上の結果と言えるのではないだろうか。

そして予選の中で印象的だったのは、100号車のドライバーである山本尚貴の表情。Q1で牧野のノックアウトが決まった瞬間、中継映像に捉えられた山本の頬は少し緩んだように見えた。

レースウィークでは鬼気迫る険しい表情を見せることも少なくない山本。柔らかな表情は決勝に向けた手応えの裏返しなのか? 本人にその時の心情を尋ねた。

「もちろん、Q1敗退して喜んでいるわけではありません。Q2に進出して良いグリッドを獲得したいですからね」と山本は言う。

「ただタイム差を見ていると僅差でしたし、彼(牧野)としても自分のパフォーマンスをほぼ出しきった上でのあの順位だったので、あの時は『惜しかった』という気持ちでした」

「前のグリッドにいる方がスタートの混乱に巻き込まれるリスクも減らせますし、レースをより楽に組み立てることができます。ただ前に出たいのであれば、そういう(予選重視の)タイヤを選べばいいだけです。でも今回のようなレース距離の長いレースでは、特に決勝が重要になります」

「決勝に向けてのセットアップには自信がありますし、最後尾ではなく(グリッド)真ん中からのスタートですから、『惜しかったなあ』という気持ちと、『追い上げるのが楽しみだな』という気持ちです。今からピリピリしても明日まで持たないですし、みんな一生懸命頑張った中での9番手なので、今日は反省するところは反省して、明日しっかりと追い上げて、笑って帰りたいですね」

ホンダ勢で唯一Q2に進出した8号車の野尻智紀も、マシンの仕上がりにはまずまずの手応えを感じている様子。彼は決勝レースに向けて「僕らはストレートスピードが下の方なので、それが決勝にどう影響するかは気になります」と述べていたが、ホンダ側としてもそれほど心配していないようだ。

「今季は既に富士も含めて何回かレースしていますので、そのシチュエーションでの良し悪しは理解できています」と語るのは、ホンダの車体開発を率いる往西友宏氏だ。

「ストレートスピードの差で抜かれることもあるかもしれませんが、今回は距離の長いレースですし、タイヤのライフ(の差)がしっかり効いてくるレースフォーマットにはなっていると思います」

「一度抜かれたとしても、スティント後半でペースを伸ばして抜き返すということもできると、我々は思います」

戎井健一郎

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