日本移籍なら父と同じ中日? 韓国のスター選手イ・ジョンフのNPB入りはあるのか

日本移籍なら父と同じ中日? 韓国のスター選手イ・ジョンフのNPB入りはあるのか

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  • 更新日:2021/09/15
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様々な国際大会で韓国代表としてプレーするイ・ジョンフ(写真/gettyimages)

韓国球界のスター選手、イ・ジョンフ(李政厚)のNPB入りはあるのか。

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かつて中日の強竜打線を牽引した父・イ・ジョンボム(李鐘範)のように低迷が続くチームを優勝に導いてほしい。東京五輪でも活躍した2世選手に対し、名古屋のファンを中心に待望論が高まっている。メジャー挑戦も噂される中、NPBでプレーする可能性はあるのだろうか……。

8月4日、東京五輪・準決勝での日韓戦は、侍ジャパンが5対2で宿敵の韓国を下した。日本が会心の勝利で決勝へと駒を進めたが、その中で韓国代表のイ・ジョンフが注目を集めた。現在NPBで最高の右腕と呼び声の高い山本由伸(オリックス)から二塁打を含む2本のヒットを記録。同じ98年生まれでもある山本の投球をものの見事にとらえた。

「巧みなバットコントロールと力強いスイングは評判通り。山本からの2安打も真っ直ぐと変化球を打ったもの。NPBを代表する好投手にしっかり対応して打ったことから柔軟性も感じさせた。右投げ左打ちの俊足外野手で韓国のイチローと呼ばれるのもわかります。今大会の韓国代表の中では一番目立っていました」(五輪を取材をしたスポーツ新聞記者)

高校時代に韓国U-18代表を経験し、16年にKBO(韓国プロ野球)の一次ドラフトでプロ入り。プロ1年目の17年には179安打、打率.324の成績で新人王に。18年は163安打、打率.355をマークし、韓国代表として出場したジャカルタ・パレンバンアジア競技大会では決勝で日本を下しての金メダル獲得に貢献。19年は自己最多の193安打、打率.336でリーグ史上最速の通算500安打を達成。WBSCプレミア12ではオール・ワールド・チーム(ベストナイン)に選出された。20年も181安打、打率.333とプロ入り以降、毎年安定した成績を残している。

「あれだけの打撃ができるなら今すぐ来日しても結果を残すはず。韓国球界で結果を出し、NPBでも活躍しているという部分では、ジェリー・サンズ(阪神)を彷彿とさせる。左右の違いはあるが苦手な球種やコースがなく、投球に対応して打ち返すことができるタイプ。俊足強肩の外野守備もレベルが高く、将来的にメジャー挑戦と言われているのもわかる。本人にNPBでやる気持ちがあるなら争奪戦になるでしょう」(在京球団編成担当)

サンズは18年8月にKBO入りすると抜群の対応力を発揮して25試合で12本塁打、37打点と打ちまくった。2年目の19年は139試合出場、打率.304、28本塁打、113打点で打点王に輝き、二塁打(39本)もリーグトップだった。阪神入団後も勝負強い打撃でチームの主力となり、優勝争いをする中で欠かせない存在となっている。イ・ジョンフも“対応力”が高いだけに、韓国よりもレベルの高い日本のプロ野球での活躍も期待できる。

かつて中日でプレーした父のイ・ジョンボムはKBOでの16年間で1797安打、194本塁打を放ち、通算打率は.297。首位打者に1度、盗塁王に4度輝くなど、韓国では伝説的存在だ。98年に中日に加入し、01年途中まで在籍。約4年間で通算打率.261、286安打、27本塁打、53盗塁の成績を残し、99年のリーグ優勝を含む3度のAクラス入りに貢献した。引退後の2020年には中日のファームで研修コーチとしてチームに同行した。

「(研修コーチとしては)当初はキャンプだけと思われていたがシーズン終盤まで帯同した。しかも自費での研修でした。やる気の高さはもちろん中日への思いも伝わって来た。中日時代の活躍も鮮烈で記憶に新しい。実直で真面目な性格で好かれておりコーチとして中日に戻って来て欲しいという人は多い。加えて、もし話題の息子イ・ジョンフまで加入してくれたら、優勝から遠ざかっているチームにとって何よりの補強になる。また大きな話題になり集客で苦しむ球団としては営業面でも大きな戦力になるはず」(中日担当記者)

中日は11年を最後にリーグ優勝から遠ざかっている。昨年はエース左腕の大野雄大がFA宣言をせずに残留し、根尾昂をはじめとする有望株も多い。「今年こそは……」の期待は高まってはいたが結果につながらず、今季もBクラスに甘んじている。センターラインの柱だった中堅手・大島洋平もベテランの域に達しており、外野のポジションに不安があるのも事実。優勝への起爆剤としてイ・ジョンフは適役に思える。またイ・ジョンボム氏がコーチとして入閣すれば、日韓における経験がチームに好影響を与えることも予想できる。

「中日は強ければお客さんも入ります。チームの不調とともにバンテリンドームの立地条件などがファンからの不評を買っており客足は悪い。しかし優勝争いをすれば名古屋に熱狂は戻って来ます。中心となってチームを牽引するのが、かつての主力選手の息子なら言うことない。コロナ禍なども重なり元気がない名古屋の光になってくれるはず。イ親子の中日入りをファン、関係者の多くが待っています」(中日担当記者)

NPBでは二世選手の活躍は難しいと言われるが、韓国出身のイ・ジョンフにとってはそれは関係ない。名古屋で生まれた将来性豊かな韓国球界の若きスターと、母国で『風の子』と呼ばれ、中日を頂点に導いた父イ・ジョンボム。2人の今後から目が離せなくなってきた。NPB入りすることがあるとするなら、もちろん中日が最有力となるだろう。

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