
こんにちは、新人美容研究家のにらさわあきこです。
来るノーマスク生活に備えて、M·A·Cの人気アーティストRYOKOさんにメイクを教わっています。
前回は、陰影のある立体顔の作り方を習いました。
今回は、この春のトレンドメイクとアイテムについてです。
メイクで印象は変幻自在
教えてくれたのは、前回と同じくM・A・C ナショナル アーティストのRYOKOさん。
M・A・C ナショナル アーティストとは、M・A・Cの中でも日本に2人しかいないスペシャリストなのですが、実際、私はRYOKOさんのメイクを見て、「あなた様は魔法使いですか?」と思いました。
というのも、お会いする前にRYOKOさんのインスタを見ていたのですが、メイクが本当に多彩で、印象がそれぞれ全然違うほどなのです。

RYOKOさんのインスタより。メイクで印象がまったく変わるのが凄い!
RYOKOさんInstagram
「メイクって凄いな……というよりも、RYOKOさんって凄いな」と思いました。
くすみを入れてクールに
では、今年のトレンドについて、教わっていきましょう。
「今年はクールなモーヴカラーがトレンド入りしています。くすみのあるモーヴカラーはシックな印象を与えるので、使うだけで今年らしく仕上がります」(RYOKOさん、以下・同)

M・A・C ナショナル アーティストRYOKO SHIONOさん。
モーヴカラーとは、「グレーがかったラベンダー色や落ち着いたトーンのくすんだピンク色」のこと。
「たとえば甘さのあるピンクを落ち着いたくすみトーンにすることで、柔らかさの中にも芯のある表情を演出できます。さらに今年らしくするためには、顔全体の色みをワントーンでまとめると、よりこなれた印象になります」

トレンドのひとつ「モーヴ」カラー。少しくすんだ色でクールさをプラス。
アイメイクに使用したのは、3色。

左から:ダズルシャドウ/シー スパークルズ 3,850円、エクストラ ディメンション アイシャドウ/リッチ コア3,850円、パウダー キス アイシャドウ/ライプンド 3,850円、(アイテムは全てM·A·C、以下同様)
「まずは、『パウダー キス アイシャドウ/ライプンド』を上下のアイホール全体に入れ、肌との境目をしっかりぼかします。続いて、『エクストラ ディメンション アイシャドウ/リッチ コア』で目頭側と目尻側のキワを引き締めるのですが、真ん中のキワはあえて空けて抜け感のある目元にしましょう。最後に、『ダズルシャドウ/シー スパークルズ』をまぶたの真ん中と目頭につけて、輝きをプラス。今年らしいモーヴカラーをうまく利かせて仕上げましょう」

抜け感のある目元に仕上げる。

①をアイホール全体に、②を目尻と目頭のキワに、③をまぶたの真ん中と目頭に入れる。
続いて、リップです。
リップ用下地は使った方がいい
今回は、マスクをしても落ちにくいと話題の「ロックド キス インク リップカラー/ヴィクセン」をチョイスしていただきました。
このリップ、使ってみたら、とても良かったです!
本当にマスクにつかなかった上、色も夜まで落ちずに長持ち。しかも、カラーが絶妙に可愛く、誰にでも似合いそうな色がたくさんあったので、気になる方はぜひ試してみることをオススメします。

ロックド キス インク リップカラー/ヴィクセン 5,060円。全29色で、うち4色が期間限定色。
では、塗り方です。
「まずは、リップ用下地の『プレップ プライム リップ』を使って、ベースを整えます。リップ用下地を使うと、唇や口元のしわを目立たなく表面をなめらかに整えることができますし、その後塗るリップカラーの持ちが良くなり、発色の良い仕上がりになります」

一番下の黒いスティック状のアイテムが、リップ用下地の「M∙A∙C プレップ プライム リップ」3,410円。
「つけ方は、『M·A·C ロックド キス インク リップカラー』のチップでまずは唇の内側に色をつけます。その後、指を使い外側に向かって、トントンとなじませていきます。タッピングしながらなじませることで、クールトーンのカラーも花弁のようにふわっとした仕上がりになります」

ふわっと仕上げるのが、今年流。
指で仕上げる方法はラインで形を取るのが苦手な私にも、ハードルが低く、「真似できそう」と思いました。
では最後に、RYOKOさんからアドバイスをもうひとつ。
「今年の春メイクでは、前述の通り、全体もしくは部分的にモーヴカラーを取り入れるのがオススメです。ワントーンメイクにする場合は、アイメイク、リップメイクともに、肌に溶け込ませるイメージで塗ると、ナチュラルでより今年らしく仕上がりますよ」
その後自宅で試したのですが、可愛いアイテムをポンポンと軽やかにつけていくと、心まで軽やかになる気がしました。皆さまも、楽しみながら春メイクに挑戦してみてください。

にらさわあきこ
文筆家、美容研究家。NHKディレクターを経て、文筆業に。恋愛や結婚、美容について取材・執筆を続ける中、2019年から美容活動を強化。簡単&ラクに綺麗になるための情報をブログやインスタ、雑誌ウェブなどで発信中。著書に『未婚当然時代』(ポプラ新書)。『婚活難民』(光文社)『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)など。
インスタ:@akiko_nirasawa_beauty、ブログ:『美活☆365日 簡単&ラク~に綺麗になろう!』
文=にらさわあきこ
撮影=深野未季
にらさわあきこ