知床沖観光船事故から2か月...なぜ沈没した?ふたが外れていたハッチから浸水し、エンジンが止まったか

知床沖観光船事故から2か月...なぜ沈没した?ふたが外れていたハッチから浸水し、エンジンが止まったか

  • HBCニュース
  • 更新日:2022/06/30
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知床の観光船沈没事故から2か月ですが、原因調査も進められています。観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」は、なぜ沈没したのか。船体の状況とこれまでの取材から考えられる原因に迫ります。

知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ」が沈没して、23日で2か月。船が置かれている網走では、海上保安庁や国土交通省による原因調査が続いています。

記者リポート
「カズワンの船底がはっきりと確認できます。船底に穴のようなものが見えます」

今月1日の陸揚げの際、船底にある穴や傷が確認できました。
複数の関係者によりますと、船底の穴は大小あわせて数か所で、船体には傷やひびがあったということです。
さらに、甲板の下にあるエンジンルームを区切る壁、「隔壁(かくへき)」には、10個近くの穴があけられていたことがわかりました。穴は板で補修され、ふさがれていましたが、一部は開いたままになっていました。
また、船首部分の甲板にあるハッチのふたは、海底で見つかった際、外れていました。高波で、このハッチから水が入り、隔壁の穴を通って水がエンジンルームまで到達し、エンジンが停止したことが考えられます。
海難事故を研究する専門家は、高波でハッチのふたが飛んだ可能性を指摘します。

神戸大学大学院 若林伸和 教授
「3メートルを超える波の中でたたかれながら走っていって、波が船首甲板を洗うという言い方をしますけど、船首甲板が海水で洗われる状態になって、波で叩かれて強度が持たなくなって船首のハッチのカバーが飛んだということも考えられますし」「水密隔壁といって水を通さないような隔壁を付けているということが一般的なんですけど、水密がなかったという状況になっていたのであれば、船底のところでなんらかの影響で水が入ったとしたら、水が動くということになりますから(水が)船首から船尾まで動けるということになりますから…」

一方で、水をかぶる前にエンジンが止まった可能性もあり、現時点では原因について「あらゆる可能性を排除できない」と説明します。

神戸大学大学院 若林伸和 教授
「ひとつポイントとなるのはエンジンが先に、何らかの原因で止まったのか、または(船が)傾いたのが先でエンジンが止まったのかというのが知りたいところの1つになります」

14人が死亡し、12人が行方不明となった沈没事故。捜査関係者は、原因究明と捜査の終結には少なくとも数か月以上かかると見ていて、長期化が予想されています。

6月23日(木)「今日ドキッ!」午後6時台

HBC北海道放送

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