「ChromeはmacOS上でSafariの10倍もメモリを食う」という実験結果

「ChromeはmacOS上でSafariの10倍もメモリを食う」という実験結果

  • GIGAZINE
  • 更新日:2021/02/22
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macOS向けのブラウザ「Flotato」を開発するモートン・ジャスト氏が、ChromeとSafariでのメモリ使用量を比較した結果を報告しています。

Chrome RAM/CPU usage vs. Safari vs. Flotato

https://www.flotato.com/post/memory-chrome-safari-flotato

ジャスト氏は、Intel Core i9(2.4GHz)・DDR4 32GB・AMD Radeon Pro 5500Mを内蔵したMacBook Pro(16インチ)を用意。そして、仮想マシンにmacOS Big Sur環境を構築し、psrecordで4ミリ秒間隔で使用状況をスナップショットしながら、新しくインストールしたChrome・Safariで比較実験を行いました。

◆1つ目の実験

ChromeとSafariでTwitterとGmailを、タブを分けて順番に開きました。まず1つのタブでTwitterを使った時の平均メモリ使用量を示した棒グラフが以下。Safariは73MB、Flotatoは63MBであるのに対して、Chromeは730MBと、およそ10倍ものメモリを使用していることがわかります。

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2タブを開いた状態で、Chromeのメモリ使用量(縦軸)と時間(横軸)でグラフ化するとこんな感じ。CPU使用率の変化も濃色の波形で示されています。グラフの黒点は作業のタイミングを表わしており、左から「TwitterのURLを入力した時」「Twitterが最初に表示された時」「フィードの取得時」「2つ目のタブを開けた時」「お気に入りからGmailを読み込んだ時」「Gmailが最初に表示された時」「受信トレイを開いた時」「ニュースレターを表示した時」「Chromeを閉じた時」となっており、最終的にChromeのメモリ使用量は1GBを突破しています。

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一方、Safariのメモリ使用量は80MBで安定していたとのこと。グラフの黒点は左からグラフの黒点は作業のタイミングを表わしており、左から「TwitterのURLを入力した時」「Twitterが最初に表示された時」「フィードの取得時」「2つ目のタブを開けた時」「Gmailの受信トレイを開いた時」「ニュースレターを表示した時」「Safariを閉じた時」となっています。

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なお、Flotatoだと、Safariよりもさらにメモリ使用量がおよそ10MB低くなったとのこと。以下のグラフは、左がSafariのメモリ使用量を、右がFlotatoのメモリ使用量を表わしたものです。ジャスト氏によれば、Flotatoはページにモバイル版があればモバイル版をデフォルトで表示するようになっているため、正しく比較できていると説明するのは難しいとのことですが、「SafariとFlotatoはほとんど同じ」と述べています。

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◆2つ目の実験

次に、ジャスト氏はChromeとSafariで54個のタブを開くストレステストを実施。1タブ当たりのメモリ使用量を比較したのが以下の棒グラフで、ChroemはSafariの約24倍ものメモリを使用していることがわかります。

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さらに、以下のグラフは時間(横軸)に応じたメモリ使用量(縦軸)の推移をグラフ化したもの。また、CPU使用率の変化も濃色の波形で示されています。54個のタブを開けていくにつれて、Chrome(左)のメモリ使用量は比例して大きくなり、最終的に15GBを突破しています。一方で、Safari(右)はタブを開いてもメモリ使用量がほとんど変わりません。

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◆考察

ジャスト氏は、1つ目のテストを終えた時にChromeが予想していたよりもはるかに多くのメモリを使用していたため、結果が間違っているのではないかと疑わしく思ったそうですが、2つ目のテストでも同様にChromeのメモリ使用量が非常に大きいものとなりました。

ただし、ジャスト氏は「今回の2つのテストの結果だけで、全てがわかったわけではありません」と述べています。ジャスト氏は「Chromeはメモリを多く使うことで、ブラウザを高速で応答性の高い状態に保つ方式を採用しています」「Chrome以外のmacOSアプリを起動していない状態に限り、Chromeを一種のOSとして、macOSを一種のブートローダーとして使うと考えれば、これは素晴らしいことです」と語り、Chromeがメモリを大量に使用することは必ずしも悪いことではないとしています。

それでもChrome以外にPhotoshopやFinal Cutなどのアプリケーションを起動している時は、メモリの使用量がさらに増えてしまうため、運用上では大きな問題となります。

また、ChromeではCPUの使用率も上がるため、MacBook Proに備え付けられている空冷ファンがよく回るため、いつも聴いているポッドキャストがほとんど聞こえなくなることもあったとのこと。ジャスト氏は、Chromeを閉じるとファンが止まったことが気になり、今回の実験を行ったそうです。

ジャスト氏は「見た目ほどではないかもしれませんが、Safariに変えてから空冷ファンの音を忘れかけていたことは事実です」と述べています。

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