【世界的にも珍しい】活動中の火口を間近で見られる「阿蘇山」2022年“夏休みの安全登山”のために知っておきたい「火口規制情報」をおさらい

【世界的にも珍しい】活動中の火口を間近で見られる「阿蘇山」2022年“夏休みの安全登山”のために知っておきたい「火口規制情報」をおさらい

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  • 更新日:2022/08/06
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2022年現在、中岳の稜線から火口を見下ろせるのは登山者だけ(撮影:矢島慎一)

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シャトルバスは運行休止中

阿蘇山は、昨年10月の噴火も記憶に新しい活火山です。

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2022年7月末現在、阿蘇山の噴火警戒レベルは1(活火山であることに留意)に引き下げられていますが、火山灰の除去や監視体制の安全確認などの確保に時間がかかることから、この夏も火口前の駐車場へと続く阿蘇山公園道路は通行止め。火口見学用のシャトルバスも引き続き運休しています。

つまり、現在車やバスで手軽にアクセスできるのは、火口から1km少々離れた山上広場までとなっています。

■周辺を歩くには登山装備と暑さ対策が必須

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料金所の脇が「皿山迂回ルート」の登山口となっている

火口周辺に車でアクセスできる時期は、「ハイヒールのままで火口が覗ける」というキャチフレーズが観光パンフレットの誌面に踊っていたものですが、現在は気軽に火口を覗くことはできません。火口を肉眼で見るためには、自分の足でぐるっと登山道を歩き、火口の東側にそびえる中岳に登るしかありません。

天気が良い日であれば、駐車場から中岳山頂への登山道「皿山迂回ルート」はわかりやすいので迷うことはないでしょう。しかし、道中には不安定な岩場の上り下りもあり、しっかりとした登山装備が必須です。

特に十分な飲み水、日焼けや熱中症対策は抜かりなく。ハイヒールどころか、スニーカーでの登山もおすすめできません。

■ルートタイム以上に厳しい行程

駐車場から中岳までは、ルートタイムで2時間少々の道のり。休憩を含めると、往復で4〜5時間は計算しておきましょう。

火口が見下ろせる中岳の稜線に乗るには、なかなか手強い急登が待ち受けています。しかも火山なので、道中には植物がほとんどありません。日射しが強いこの時期に逃げ込める木陰や水場がまったくなく、ひたすら炎天下を歩き続けることになるため、ルートタイムや標高差以上にハードな道のりが続きます。慎重な天候判断も必要でしょう。

しっかり登り応えがほしい方は、北側に位置する仙酔峡の駐車場から入山し、仙酔尾根から山頂を目指す「仙酔尾根ルート」や「すずめ岩迂回ルート」もあります。単調な登りが続く仙酔尾根は、地元では通称「バカ尾根」とも呼ばれる急登で、なかなかにしんどい体力派向け。梅雨入り前のミヤマキリシマが美しい時期が狙い目です。

どのルートから登るにせよ、夏の間は涼しい時間帯を選ぶか、少しでも暑さが緩んだ日を狙うことをおすすめします。

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気候的にはミヤマキリシマが咲く時期がベストでは

■とはいえ、阿蘇山にしかない景色は魅力的

一般的な山よりも、登山時の注意点は多い山ですが、火山ならではの独特な景色はとても魅力的です。富士山や浅間山、御嶽山など、本州にも登山可能な火山はいくつもありますが、阿蘇山には、そのどれとも異なる荒涼とした、どこか地球外の惑星のような風景が広がっています。

ちなみに、中岳から見下ろせる火口は計7つ。神秘的な火口湖「湯だまり」が見える火口は活動中の証拠で、火山の活動状況によって湯の色は変化します(現在は灰色)。湯温は50〜60℃ほどあり、一瞬で金属を溶かしてしまうほど非常に強力な酸性なのだそうです。

登山ルートは、雨などの影響によって崩落や亀裂で足場が悪くなっている場所もあり、火山ガスにも十分注意して決められたルートを守っての登山、及び下山を心がけましょう。

また、出かける前に「阿蘇火山火口規制情報」から、詳しい登山ルートや火口周辺の規制に関する最新情報の確認をお忘れなく。

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登山用の弁当を買うなら、ローカルチェーン「ヒライ」へ。ちくわにポテサラを詰めてあげたおかずが人気

【地図】車でアクセスできる「阿蘇山上広場」と「火口」の位置関係

BRAVO MOUNTAIN編集部

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