ターゲットは海外の富裕層 福井を売り込む

ターゲットは海外の富裕層 福井を売り込む

  • FBC 福井放送
  • 更新日:2022/11/25
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ターゲットは海外の富裕層 福井を売り込む

海外からの観光客の入国規制が緩和され、インバウンドへの期待が高まる中、本物志向の富裕層をターゲットに、県内の伝統工芸の産地を巡るツアーの検討が進められている。職人の技や産地の歴史を間近に見て感じてもらい、福井が誇る伝統工芸品の販路拡大につなげる。(11月25日)

24日はモニターツアーが開かれ、富裕層の感性や嗜好(しこう)に精通した外資系コンサルティング会社の経営者や海外赴任の経験がある大手航空会社の日本人職員など5人が参加した。

県内企業の海外販路開拓の支援などを行うクラフトパートナーズが企画したもので、同社の吉川健彦社長は「高付加価値なものを分かっていただく層として、海外の富裕層の方たちをターゲットにしている。現場に見に来ていただいて、職人さんとの語らいなどを通して、ようやく本物の魅力が伝わると思う」と話した。

越前市の今立地区では、越前和紙の工房を見学し、1500年の歴史がある産地の職人の巧みな技に目を輝かせていた。韓国の化粧品の卸売会社を経営する韓国人の盧蘭京さんは「作られている工程を見てから触る気分は全然違う。すごく感動」と話した。職人も好意的な反応を前に「普段やっている作業を驚きの目で見て、すごいって言われるのはとても励みになる」と刺激を受けた様子だった。

一方、鯖江市では、世界的な評価を受けている日本酒「梵」を製造する加藤吉平商店の酒蔵を訪れ、普段は立ち入ることのできない日本酒の貯蔵庫を見学した。発酵や熟成を促そうとモーツアルトの音楽が流れる中、もろみの芳醇な香りを楽しんだり、搾りたての生原酒を味わったりするなどして満喫した。

モニターツアーを終え、外資系コンサル会社を経営するフランス人のフランソワ・ザビエ リエナールさんは「一人ではできないものを見ることが出来た。すごく面白かった」と話し、本格的なツアー開始への期待を寄せた。

一方で、日本航空観光推進室の東野弘昌アシスタントマネージャーは「すごく楽しいコンテンツだと思うけれど、正直今の段階では全く(海外の旅行会社に)伝わっていない。どういう風に興味を持っていただくか。その入口の作り方が今後かなり重要になってくる」と注文を付けた。

クラフトパートナーズの吉川社長は「福井には誇りや宝がいっぱいある。それをどうプロモーションしていくか。自信を持って打ち出していけばいいとの話もあった。奥ゆかしさも大事だけど、これからはもっと積極的に発信して誘客につなげていきたい」と話した。

同社は北陸新幹線県内開業までのツアー開始を目指していて、県内の匠(たくみ)と本物志向の外国人観光客をつなぐこの取り組みは、インバウンドに弾みをつける一つのヒントになりそうだ。

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