メッセンジャーアプリ「Signal」が仮想通貨「MobileCoin」の個人間送金機能をテスト中

メッセンジャーアプリ「Signal」が仮想通貨「MobileCoin」の個人間送金機能をテスト中

  • GIGAZINE
  • 更新日:2021/04/08
No image

2021年4月6日、ユーザー情報を収集しない最も秘匿性の高いメッセンジャーアプリとして知られる「Signal」が、暗号資産(仮想通貨)の1つである「MobileCoin」の個人間送金機能のテストをイギリスで行うと発表しました。

Signal >> Blog >> Help us test payments in Signal

https://signal.org/blog/help-us-test-payments-in-signal/

Signal is testing a payments feature that lets you send cryptocurrency to friends - The Verge

https://www.theverge.com/2021/4/6/22370213/signal-payments-cryptocurrency-crypto-mobilecoin-wallet-mob-beta-feature

Signal Adds a Payments Feature—With a Privacy-Focused Cryptocurrency | WIRED

https://www.wired.com/story/signal-mobilecoin-payments-messaging-cryptocurrency/

4月6日にSignalがアプリのベータ版を公開しました。ベータ版ではパフォーマンスの向上やバグ修正などが図られていますが、イギリス国内在住のユーザーに限り、ユーザー間でMobileCoinを送金できる「Signal Payments」が追加されています。

ユーザーはSignal Paymentsを使用してMobileCoinをSignalにリンクし、友人や家族へMobileCoinを送金したり、取引履歴を確認したりできます。ただしMobileCoinの設計上、Signalから残高や完全な取引履歴にアクセスすることは不可能とのこと。MobileCoinはCryptoNoteと呼ばれるプロトコルと、Ring Confidential Transactionsと呼ばれる送金や入金の額を秘匿する手法を用いて他者による取引記録の確認を困難にするものですが、取引の発生はゼロ知識証明により保証されます。

No image

MobileCoinはSignalの作成者であるMoxie Marlinspike氏から技術指導を受けて作成されたものであり、Signalとの親和性は高いと見られています。Marlinspike氏は「Signalは他の通信プラットフォームにはない、誰にも見られていないという感覚を提供している。Signalを通じてセラピストと会話したり、セラピストにお金を支払う時にそういったものを感じてもらいたい」と語っています。

しかし、このような秘匿された通貨はマネーロンダリングなどの金融犯罪の温床になるといった声も挙がっています。ジョンズ・ホプキンス大学の暗号学者であるマット・グリーン氏は「暗号化されたメッセンジャーアプリとしてのSignalは価値があるが、Signalが持つ暗号化されたメッセンジャーアプリという素晴らしい側面を、暗号資産という法規制や脆弱(ぜいじゃく)性の悪夢と混ぜ合わせようとしていることには恐怖を禁じ得ない」と述べています。

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加