そうだ、ヒッチハイク、しよう3 山口編 中編

そうだ、ヒッチハイク、しよう3 山口編 中編

  • note
  • 更新日:2023/09/19

ヒッチハイク生活 2日目 下関観光

ホテルにて起床。優雅にホテル備え付けのコーヒーを頂きながら今日の予定を練る。ヒッチハイク旅と言えば、目的地に辿り着くまではひたすら車を拾って移動し続ける過酷な旅をイメージしがちだが、私の旅はあくまで全ての県を巡ることなので、移動ばかりの毎日ではなく観光もしっかりこなしていく。

下関観光と言えば唐戸市場(ネット情報)。そんな訳で唐戸市場を目指してホテルをチェックアウトしたところで、昨日の投稿に対してメールが舞い込んできた。お仕事だ。
しかもどうやらわりと遠方からやってくるらしく、待ち合わせの時間まで結構ある。この仕事を受けるか唐戸市場をとるか、両者を天秤にかけた挙句、選んだのはお仕事。出発時から所持金の心許ない私は稼げる時に稼がねば。ということで、待ち合わせ予定地の下関駅でしばらく時間を潰す事になった。

No image

市場観光を棒に振ってまでとったお仕事なのだから、これですっぽかされたら嫌だなあと思いつつ待っていると、きちんと約束通りに来てくれて安心した。
迎えに来てくれた車に乗り込んで、移動した先は朝まで滞在していたホテル。まさか、とは思ったが選んだ部屋も偶然同じ部屋でちょっと苦笑い。

見た目もプレイもオラオラ系のオジ様で個人的には少し苦手なタイプだったけれど、ちゃんと帰りは唐戸市場の近くまで送ってくれたのでいい人です。
奢りを期待してこの辺で美味しいご飯はどこですか?と尋ねると、市場はやっぱり観光客向けだから値段の割にイマイチだよ。美味しい蕎麦屋を教えてあげる、と言われたのでその蕎麦屋で降ろしてもらう事に。確かに美味かったけど奢りではなかった。

さて、そんなこんなで仕事と昼食を終えてみれば時間は夕方。市場の営業時間は基本的に午前中から昼までなのでこれから唐戸市場観光という訳には行かないのだが、幸いにも周辺には他の観光スポットも存在する。

No image

市立しものせき水族館 海響館

はい、という訳でやって来たのが海響館。フグが名産である下関という土地を存分に活かし、やはり多いのがフグ。

No image

100種以上のフグ目魚類を展示してるんだとか。

No image

アシカとイルカのショーも見応えあって◎

これまた人生初の一人水族館となった訳だが、水族館の客って9割が家族かカップルで、一人で来ている男性客はわりと浮く。しかし女装で鍛えられたメンタルはこの程度で動じるはずもなく。
しっかり館内を二周してイルカショーまで満喫、非常に満足度の高い観光を終えた。

夜は昨晩同様に募集をかけながら同じネカフェに宿泊。
ところで私は熊本時代からずっと一貫して仕事をホ別一万で承っているのだが、確かにこれは相場としては高めである(多分)。しかしこれがある種のフィルターとして機能しており、一万出してでも会おうとしてくる人に変な人はほとんどいない。これによって今まで危ない目にあった事も、病気を貰った事も無いのでこのルールは旅でも継続していくつもりである。
とは言え、土地によって相場が違うのも確か。一万はちょっと高いなあと言われたので試しに聞いてみると、下関の相場は三千だよ、と言われた。それは無理。

ヒッチハイク生活 3日目 山口観光

結局昨晩は仕事が決まらなかったので、浅い仮眠だけとって朝7時にネカフェを出る。というのも、今日は朝から有名な鍾乳洞を見にいくつもりなのである。

No image

普段あまり見かけない一両編成

幡生というとてつもなく田舎な駅から電車を駆使して美祢へ。この、自分でボタンを押さないと開かないタイプの電車、前にもどこかで見た気がするんだけど、どこだったかな。
一両編成の電車の中で、ちょうど目の前にいた中学生と小学生くらいの姉妹と思しき二人の女の子が手を繋いで座っているのを見て、ネットに溢れる「尊い」という感情が真に理解できた気がした。

美祢駅から目的の秋芳洞に向かう為のバスを待っていると、私より小ぶりなリュックを抱えた男性単身旅行者が二人。うち一人は外国人。お互いがお互いを、一人で旅行してるんだろうなあと見定め合い会話イベントでも起きそうな雰囲気が漂っていたのだが、何も無し。

No image

鍾乳洞として日本最大規模の秋芳洞

そしてたどり着いた秋芳洞。朝早く出た甲斐あって鍾乳洞の中はまだ他の観光客も少なく、途中で何組かの老人団体を追い越した以外はほとんど見なかった。
そのせいか鍾乳洞はより神秘的に感じられ、徒歩でのおよそ1㎞の道のりに微塵も苦痛を感じなくて済んだ。

No image

鍾乳洞への道のりに佇む神秘的な鳥

No image

涼しさと静けさによる荘厳な雰囲気

No image

有名な黄金柱

出口側からは展望台まで登る山道があり、高揚感で大して行きたくもない展望台を目指して歩き始めたのだが、これは五分ほどで即後悔。あまりにもしんどい。頂上にて拝む景色は確かに達成感はあったが、私以外の人たちは大体車とかで頂上まで来てるのでなんか少し冷めた。
しかし、普段しないようなことを態々やってこそ旅行する意味があるというものだ。下山し再び鍾乳洞を出口側から通って入り口まで戻る。その頃にはもう大分他の観光客がいたので、往路の厳かな空気を忘れる前に足早に駆け抜ける。

No image

山口の温泉街、湯田温泉

帰りはバスで新山口駅まで。結構な距離だったからか、初めて高速を通らないバスの運賃入れに千円札を入れた気がする。そこから数駅の湯田温泉駅で下車。
女装する為にこまめに全身の毛を剃る私はもちろんパイパンなので、公衆浴場があまり好きでは無い。私の友人連中の中にはもれなくサウナ中毒が何人かいるのだが、サウナの良さも分からない。我慢する事も汗をかく事も好きじゃ無い。そんな私が自分から進んで温泉に入りたいと思うなんてよっぽど疲れてたのかも知れない。
駅に到着したのがまだ昼過ぎだった為、温泉も私以外の客は一人だけという最高の状態。しっかりと温泉を堪能し、せっかくお金を払っているんだから行かなきゃ勿体ないという理由でサウナにまで挑戦するという浮かれぶり。
やはり普段やらない事をやってこその旅だなあと。

おまけ 今回の移動まとめ

No image

経路は徒歩になってるので参考までに

幡生駅-美祢駅 電車

美祢駅-秋芳洞 バス

秋芳洞-新山口駅 バス

新山口駅-湯田温泉駅 電車

このクリエイターの記事をもっと読む

夕方由美子

No image

日本を旅し、海外を旅し、性別の狭間さえも旅し続ける、永遠のモラトリアム。

夕方由美子

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加