
バレーボールのFIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023は女子大会2日目を終えて、日本代表(世界ランキング8位)は開幕2連勝。17日のアルゼンチン戦では3-0で勝利を収めた。3戦目となる19日は北中米のプエルトリコ(同22位)と対戦する。
個々の能力が高いプエルトリコ
2016年リオデジャネイロオリンピックが本戦で唯一の出場であり、そのときはプール戦未勝利の第11位に終わったプエルトリコ。なお、過去7度対戦している日本には一度も勝利していない。直近の対戦は昨年の世界選手権で、日本が林琴奈のチーム最多15得点の活躍でストレート勝ちを収めている。
その世界選手権では第15位、今年の北中米選手権では第6位(7チーム中)と成績こそ振るわないプエルトリコだが、個々の能力は高い印象。
北中米選手権ベストスコアラーのパオラ・サンティアゴ(背番号16)や、同大会で1セットあたり1.35本のブロックポイントを決めてベストブロッカーに輝いたネイラ・オルティス(背番号12)らがチームの軸を担う。
192cmのアベルコロンビエに警戒
今回のワールドカップバレーでは身長192㎝のオポジット、ブリタニー・アベルコロンビエ(背番号11)が初日はヨーロッパ選手権女王のトルコに対して14得点をマーク。2日目には24得点の大活躍で、ベルギー撃破の立役者となった。
トルコ戦では5得点と沈黙ぎみだったサンティアゴもベルギー戦では12得点をあげるなど、本調子の気配あり。また、その試合ではオルティスも両チーム通して最多4本のブロックシャットを決めている。このうえない勢いをつけて日本戦に臨んでくるだろう。
女子日本代表 3連勝へ
日本は登録メンバー全員が出場した初日のペルー戦と打って変わって、アルゼンチン戦では各セットでメンバーを固定し、終止安定した試合運びを展開。
そのなかで井上愛里沙がチーム最多17得点と活躍した。中1日での大会中盤戦。個々の力が光るプエルトリコに対し、「チーム全員で勝ちにいく」(古賀紗理那主将)ことを体現したい。
文/坂口功将(月刊バレーボール編集部)
プライムオンライン編集部